ぶらり京都の旅 その2 「魯山人に会いに・・・」
2009年 09月 30日
朝食後は本格的に歩きます。 まずは錦市場を歩きながらお土産を物色。 まだ9時をちょっと過ぎたばかりなので、準備中のお店も。明日慌てないように、花屋に魚屋、八百屋などをチェックしておきます。 もう日扇の実や月桃の実がお店に並んでいたのにはビックリ。 買って帰りたいなあ。
錦天満宮です。 学問の神様・菅原道真を祀る神社で、“錦の天神さん”の愛称で呼ばれています。
神牛像のそばには 京の名水で知られる湧水が。 まろやかな水を求めて、ペットボトルを持参してお参りする人の姿もちらほらいました。 う~ん、ウマい。
お目当てのお店を探したのですが、なかなか見つかりません。 こんなんありましたけど・・・。
「 からだわりびきOK!!!」 えぇ~? 失礼、 「団体割引OK!!!」でした。 雨漏り先生もビックリの看板ですよね。(笑) 月収1000000円??? 位(くらい)・・というところが アヤシイ。 18歳から25歳かあ・・・無理です。(って、何が?)
有りました! 「静」と言うお店、友人によると、なかなかの評判だそうですが、生憎営業は夜だけのようです。 次回は寄ってみたいなあ。 (場所は内緒です)
さあ、目的地に向かって歩きましょう。 夏の間にぎわっていた「床」も そろそろ片付けられるのでしょうか。川の流れも穏やかで、よく見ると澄んだ水底をゆっくり大きな鯉が泳いでいます。 秋晴れの空の元、遠くの山に浮かぶ大文字もくっきりと見えます。 本当にいいお天気。 汗ばむくらいなので、そろそろ喉も乾いてきました。おやつタイムにしようかな。
「 鍵善良房」のくずきり、これが食べたかった~。 氷水に放たれた透き通った葛の帯、黒蜜も甘すぎずさっぱりとしていて、一人前はあっという間に喉をうるおし、お腹に優しく吸い込まれてゆきます。あ~、ラーメンなら替え玉というのでしょうか・・・もう一人前 葛だけいただきたい!お土産用はないので、この場でしか味わえない まさに京都のお味(笑)
その後、八坂さんの手前にある こちらのビルへ。 京都現代美術館『 北大路事魯山人展』です。 いままでも幾度となく観てきましたが、京都で開かれる個展には どんな作品が並ぶのか興味がありました。 さほど大きな建物ではありませんが、「生活の中の美」と言うテーマで集められた作品が展示されていました。
そこはビルの中とは思えないような 静寂な時間が流れていて、だれもいない茶室では、魯山人の作品を一人占めしているかのようでした。できればすべて持ち帰って、家でもずっと眺めていたいです。
織部は若いころは あまり好きではありませんでした。陶芸も趣味の母が、いたずらで作った焼き物も、なんら魅力的に見えず、せっかく作って送ってくれたお皿も、しばらくは戸棚の奥にしまっておいたほどです。でも、最近は土の匂いのする器に魅かれ、それが楽焼きでも織部でも、使うシーンに合わせて あれこれと思い描くときのワクワク感が好きです。 素材が皿の上で喜んでいる感じ、 いいですよね。
ちなみに魯山人の工房は 北鎌倉の我が家からすぐのところにあったようです。最近知ったのですが、あの魚作(魚屋)を贔屓にしていたらしく、お金がないと 自分が作った皿を持ってきて ツケの代わりに置いていったのだとか・・・。 一度実物を手にしてみたいものです。
ちょっとペースを上げて、八坂さんから知恩院をまわり、骨董通りに向かいます。途中で見つけた「 祇園 花新 」という花屋さんでは、南京ハゼや紅葉し始めたナナカマドなど、これまたお持ち帰りをしたくなるような花材がありました。 いいなあ~。
てっさい堂さんや清華堂さんなど、行きたいところは数あれど、一遍には無理なので、ジャスト ルッキングとばかり、ウインドーショッピングを楽しみました。 ガレやラリックなど、西洋骨董を置くお店も・・・。お店の人に怪しまれない程度に ジーッと見つめます。
ここから次の美術館までは自信がないのでタクシーで移動しました。それは・・・
茶道具で有名な「北村美術館」です。 ここは春と秋の年二回、期間限定でその素晴らしい庭を公開します。 季節外れに訪れたのは私だけ。(笑) 受付の方が御親切に 庭の設計図を見せてくれました。美術館の上からも その庭のエントランス部分だけ 眺めることができますが、さぞその全貌は見事に違いありません。
ふ~、ここからは駆け足で・・・。なんと無謀にも私は銀閣寺や哲学の道まではまだずっと先なのに 勢いで歩いて行っちゃいました。 途中 京都大学の構内のポプラ並木も眺めながら、ひたすら西を目指します。鎌倉にいるときだって、ここまで歩いたことはないかも。
着きましたぁ。 ユキパリスミュージアムは ちょうどこの日から銀座に出張中(?)で閉館。松屋銀座で「ユキパリス ヨーロッパのアンティーク展」を開催するためです。 残念ですが、こんなこともありますよね。
そのまま哲学の道沿いにあるイタリアンでランチ。 オープンカフェのこのお店には ドイツからきたイケメングループの旅行者がお茶してました。 私も早速「万願寺とうがらしのペペロンチーノ」をオーダー。 歩き疲れた体に 冷たいビールがしみてきますぅ。 ヘトヘトだったので、帰りはタクシーでホテルにご帰還。 夕食の予約を入れて、暗くなるまでお昼寝タイム。 2時間は寝たかな。 ^^;
さて、いよいよ夕食は祇園です! こうご期待!
( それにしても 長かったなあ・・・m(_ _)m )
早朝散歩している人も多いのに・・・・又一緒にお散歩した気分 ありがとう!
そうですよね、 あの哲学の道沿いには ちょっとお茶をするにはお店が奥のほうまで歩かなければ有りませんから。
こちらは おススメかもしれません。 足元には ホトトギスの花が、川沿いにも ムラサキシキブや萩の花が咲いていました。 秋ですね。