里帰り その1   「 深夜バスの旅 」

 
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     ( 息子と往きの横須賀線で。親子とはいえ、同じポーズ!? 笑っちゃいます。)

  今年は息子と青春18切符で里帰りを予定していたのに、ドジしちゃいました。
  9月10日まで有効なので、購入も旅の前日にでもJRの窓口で変えるものと勘違いしていた私。買えるのは9月1日まで、6日のラジオが終わって息子に言われるまでまったく気が付きませんでした。まったく、もう~~~なお袋です。そこで単に新幹線の旅は当たり前というわけで、急きょネットで検索。なんとか別な方法でこの夏は里帰りしようと「深夜バス」にトライしてみました。
  6日ラジオが終わってその夜出発、花巻につくのは翌朝の8時半です。次のラジオの仕事に支障がないように鎌倉に戻るには一日だってもったいない。できるだけ両親の傍にいてあげたい、そして料金は新幹線の3分の1、息子も乗り気で早速予約。出発は東京駅23時15分、新丸ビル前です。


  
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(  夜の丸の内。ビルの灯りが宝石のようです。夜の姿もデザインされています。)

  以前先輩が深夜バスで帰郷した際、どこか寂しく侘びしさを感じたと言っていましたが、なんのなんの、バスはほぼ満員でカップルや若者、サラリーマン風の30代の男性が多く、親子で乗り込んでいるのはうちだけ。なんだかワクワクしてきました。目的地は同じ東北。福島や仙台、終点盛岡まで夜の東北道を突っ走ります。


  
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   息子はバスの旅には慣れているので、始めはツイッターで実況中継をしながらはしゃいでましたが、仙台あたりでダウン。この頃は外も白み始め、窓から見えるのは緑多き古川あたりでしょうか。私も乗車して1時間くらいはカーテンの外を眺めていましたが、気がつけば爆睡。トイレタイム以外は夢の中でした。新幹線なら3時間、深夜バスは9時間、料金は3分の一でも かかる時間は3倍です。さて、安いと見るか高いと感じるか・・・。ちなみにリクライニングシートとはいえ、歩きまわれないので同じ姿勢がしばらく続きますから、年配の方にはちょっと辛いかもしれませんね。私? 若いつもりですってば!(笑)

  
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水沢(いまの奥州市)あたりから見覚えのある景色が目に入り始め、7時過ぎにはスッキリ目覚めた私は、北上に入るともうわが庭のようなもの。(笑)黄金色の稲が並ぶ田んぼやおおらかに流れる北上川、早朝の商店街に開店前の床屋や学生時代に立ち寄った本屋などが目に入ってきます。
 「ただいま。」とつぶやきながら、バスの旅ならではの故郷の街がより身近に感じられる朝でした。

  
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  停留場は実家から15分ほどの在来線花巻駅の裏口。息子と二人歩いて到着。リビングから父がこちらを見ている様子がわかり、息子と私は大きく手を振ります。おじぎをする父。分かっていないなあ、たぶん、誰かご近所の人だと思い挨拶をしているつもりのようです。いつもなら新幹線で帰り、駅からタクシーで乗り付けるのですから、まさか深夜バスで帰ってくるとは思わなかったのでしょう。まして、駅から歩いてくるとは・・・。父も母も驚いていました。

「 Kちゃんさ似だひとだなあっておもってらったな。つかれだべぇ。なんたらなあ、帰りは切符買ってやるがら 新幹線でかえるんだっちゃ。」

  父は喜びながらも今にも泣きそうな顔でそう言いました。母もあきれ顔です。50をとうに過ぎた娘が、リュックを背負って、孫と二人駅から歩いてきたなんて・・・それも朝から。

   「 おめはんも わげぐねんだがらっす。 まだぐあいわるぐなったら なんじょするのっす。」 
  母は相当怒ってます。 来た早々説教されました。まだ病み上がりだと思っていますし、確かに若くない・・・。どこまでも心配ばかりかける親不孝な娘だあ・・・です。

  どうやら年寄りには深夜バスは 昔の物悲しい上京風景を思わせるのでしょう。不評でした!
  なんの準備もしていなかったとブツブツ言いながらも、手添えなしで普段どおりの朝食をさっと用意してくれました。母の作った好物の漬物を食べながら温かいみそ汁とおいしいご飯にありつけたのですから、私も息子も大満足の旅だったのですがね。(笑)
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Commented by デコ at 2010-09-18 19:19 x
お里帰りご両親の喜ぶ顔が目に見えるようです。いつも娘さんの事を気にかけておられるのですね。つかの間の故郷のんびりされ英気を養ってもどられましたか?親子2人の楽しいバスの旅でしたね。
Commented by amamori120 at 2010-09-18 22:19
miki先生   お晩です。
相変わらず親孝行でいらっしゃるぅ ♪

9時間ですかぁ  あと3時間足したら欧州へ、  なんちゃって ww
Commented at 2010-09-18 22:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by non-noddoka-714 at 2010-09-19 00:50
やりますね!
私は昨年の夏、金沢→東京 を体験…
その時は、年配の方もチラホラ
でも、疲れました〜
深夜バスもすごく快適なのもあるようですね。
親孝行・心の栄養 沢山してきてください!!
                 のどか
Commented by uransuzu at 2010-09-19 07:05
おはようございます!
息子さん、素直に育っていらっしゃるのですね~

私は、最後の写真
「普段どおりの朝ご飯」に感動いたしました。
お腹すいた~
Commented at 2010-09-19 13:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by harunoyokihi06 at 2010-09-20 07:35
花巻祭りに合わせての帰郷でしたか?
なんだかドラマの一シーンを見ているようでした。
御両親喜んだでしょう!

夜行バス 一度だけ体験しました。
あれってなかなか疲れますね。
後の人がやってないと思い切り椅子を倒せないのがいけません。
消灯時間になったら一斉に椅子が倒れるシステムになればいいかもです。
お母さんの朝ごはん おいしかったでしょう。
Commented by tete04 at 2010-09-20 08:26
おはようございます!
やっぱり文章がとっても素敵! 情景が目に浮かびますもの
>深夜バスは 昔の物悲しい上京風景・・・
笑っちゃいましたが、ご両親の心配もわかりますよ

さっと用意された朝ごはんが本当に美味しそう!!!
Commented by rio-villa at 2010-09-20 17:27
このショットを見るとmikiさんを思い出します。確か昔のmikiさんのブログの表紙のイメージに使っていたのを覚えています。好きな靴を履いていました(笑)
お母様が叱ったのはよく分るなあ。本当に無理はしないでください。特に深夜バスの疲労度はかなりらしいですから。何時もと変わりなく出てきた朝食がとっても爽やかな朝を感じさせてくれます。少しでも会えて良かったですね。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:16
★ デコさん、遅くなりました。

  親子二人で深夜バスの旅、はじめての経験です。ゆったり座れるほどの人数ではなく、びっしり乗りあっていたので、ちょっと窮屈でしたが、時間と料金からみたら納得の旅でした。 朝起きたら故郷の商店街や朝働く人の姿が目に入って、普段着の旅と言う感じ。新幹線とは別の感動がありました。

 毎度行くところがないみたいなな里帰りの話題ですが、両親が生きている限り、私のバケーションは田舎が一番です。 親のありがたみ、しっかり噛みしめて帰ってきました。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:19
★ 雨漏り先生、9+3=欧州? なるほど。

   パスポート、切れてしまってから書き換えていません。なかなか難しい。 今年こそ、と思っているものの、足腰が弱っている父と母、できるだけ時間を見つけて里帰りと思ってしまいます。 視野が狭いって言うか、世界が広がらないと言うか…性分でしょうかね。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:22
★ 9-18 22:59 のコメントさん、

  年寄りにはバスで東北へ帰るなどとは 言語道断、無理難題、めめ、めっそうもない!てな感じでしょうね。 若くないんだから・・・と こっぴどく叱られました。 でも、次回こそ青春18切符で!(笑)

 親のありがたみと故郷の山々、遠くで眺めて 目に焼き付けて帰ってきましたよ。 
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:26
★ non-noddoka-714 さん、お葉書、ありがとうございます。
  一度お邪魔したいと思いながら、ラジオの帰りはまだ早すぎるし、自宅に戻ると 山を下りないし・・・無精な私です、すみません。 でも 近々ご連絡してお邪魔したいと思っています。

 金沢への深夜バス、テレビで見たことがあります。学生時代、ユースホステルを利用しながら、金沢。石川の旅をしました。重い腰をあげて、フットワークかるく気軽な旅がしたいなあ。 仕事が始まると、ほんと、忙しくていろんなことを忘れてしまっていますが、日帰りの旅でもいいんですものね。 行っちゃいましょ!
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:30
★ uransuzu さん、コメントありがとうございます。

  次男坊、私にそっくりなんです、顔も性格も。あれ、自慢しちゃいました? 正直に言います! 私より性格がいい。 元夫に似ています。(笑)
  年のせいか、あれこれドンくさくなってしまい、何をしても 息子たちに助けられる毎日になってしまいました。こうして 老いては子に従え・・・という暮らしぶりになっていくのでしょうかね。
 田舎の朝食は テーブルにあれこれいろいろ並ぶんです。 たいしたごちそうはありませんが、母の作ったご飯を食べられるのっていいなあ。 結局 何もしない娘と 常に体を動かし働き続ける母という構図は変わりません。すみません。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:35
★ 9-19  13:48  のコメントさん、

  花巻からだと岩手山は小さくて、そのかわり早池峰山と姫神山、北上盆地の山並みが見えます。 どこまでも続く黄金色の田んぼ、北上川に豊沢川、高いビルもたくさんの人もない代わり、ゆったりとした時間はたくさん流れています。 
 どんな人にでも平等にあるのが時間、工夫して使いこなすしかありませんものね。 
 思い出していただいたとき、連絡してください。 空いていたら、おひとり様でもレッスンしていますから。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 20:41
★ momoさん、 そだったのっす。 はなまぎまづりさ あわせで けったのっす。

  こんたなおらでも あでにしてるひとがいるがら しごども あなあげれねもね。 むがしみでに ながぐ いられねども とうさんもかあさんも うれしそな かおしてるのみれば やっぱり どごさも いげねっけ。 

 深夜バス かんがえようだなはん。むすこどいっしょだったがら わびしさも ねがったし おらえの 実家のそばさとまってけだったがら あるっていげだのっす。 おもしぇがったよ~。
  どんたなごっつぉより 家のまんまがうめがっけね。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 21:26
★ tete04 さん、コメント、ありがとうございます。


 読んで思い浮かべてくださるんですね、嬉しいです。
 拙い文章ですが、私自身がその時のことを思い出しながら綴っています。 田舎はお盆とお祭りとお正月に 人が集まります。お盆に帰れませんでしたから、秋まつりに。 同級生もすぐに集まってくれて、いつ帰っても 賑やかに迎えてくれます。元気をもらい、また頑張ろうと言う気持にさせてくれるのが故郷かもしれませんね。
Commented by miki3998 at 2010-09-23 21:30
★ rio-villa さん、お帰りなさい。

   よく憶えていらっしゃいましたね。
   そうです、この麻のパンツとシャネルのベージュのコンビの靴。 軽井沢の星のやへの旅のワンショットをアップしていたのでした。 物持ちがいいので、洋服も靴もバッグも、何年も同じものを着用していたりします。 
 そうですね。深夜バス、若い人のようにはいきませんが、一度乗ってみたかったので、十分満足しました。 カーテン越しに見る外の景色は 限りなく続くライトが光の線となって とってもきれいでした。景色はみえませんでしたけどね。(笑)
Commented by kantarou at 2010-09-30 03:02 x
ミキ先生!お晩で~す!(遅すぎ?)

おらほは、横浜23時の深夜バス専用!
あさはやぐはなまぎさあるぐどまんずなつかすっけ!笑
はなまぎまづりなじょだったんだべな~??
by miki3998 | 2010-09-18 11:39 | 家族 | Trackback | Comments(19)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


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