話は前後しますが。。。雪の侘助 読むラジオ 2月14日
2011年 02月 22日
まさか大雪になるとは。。。
侘助の店番初日、2時頃から仕込みを始めて、きっちり4時には店を開店させた。
初日の一人目はだれだろう、そんなことを考えていたら、あの『北鎌倉の台所』の著者藤田みどりちゃんが(お互いちゃんづけで呼び合う仲)、自分の畑で採れた野菜をどっさり持ってやってきた。思わず歓声を上げてしまうほど、本当に嬉しかった。大根、ネギ、コリアンダーにわさび菜、そして名前はわすれたけれど、菜花の仲間にトウガラシ、手作りのゆず胡椒にアンチョビだった。早速無駄なく料理に利用させてもらった。お客が誰も来なかったらどうしよう、そんな不安はまったくなく(笑)、誰か一人くらいは飲みにくるだろうと、楽観的に考えていた。
ところが。。。
開店してしばらくしたら、雨が振り出し、その雨が白い固まりになり、午後7時を過ぎた頃には、重く湿ったぼた雪へと変わったのだ。えぇえ〜、大丈夫?それでなくても北鎌倉は午後6時を過ぎれば人通りが少なくなる。暗くなったらもう人が歩いていないなんてことがしょっちゅう。ましてこの大雪?
店番は急に決まったので、特に宣伝もしなかった。強いて言えばラジオで告知。何人の人が聴いてくれていたかさ高ではないし、城後さんもこの雪ならバイクは無理。わざわざ電車に乗ってなどこないよなあ。。。。なんて諦めていた。
ところが、ところがだった。
夕方から人が一人、二人、三人と、増えてきたのだ。8時には城後さんが奥さんを連れて、あの雪の中を夕飯を食べに来てくれたのだ。わざわざ電車に乗って。その頃はもう店も客でいっぱい。酒も料理も飛ぶように売れた。座る暇もなく、ひたすらチイママ状態。常連客は皆、私が一人で切り盛りしているので、あれこれ手伝ってくれるし、雪の効果(?)もあって、少々ハイテンション気味。今夜は店に泊まるか!?なんて台詞も飛び出すくらい、和やかな雰囲気で時間が過ぎて行った。
ありがたいなあ。いつもコーヒー一杯で帰るIさんなのに、この日は二杯も。。。サイホンで入れるコーヒーのコツまでレクチャーしてくれた。立ちっぱなしだけれど、不思議に疲れはない。和やかな雰囲気で誰一人帰らないのだ。そんな中、次男も心配して、店じまいの手伝いに来てくれた。もう時計は日付が変わり1時を過ぎていた。
店から遠い客がタクシーを頼み、逆にお客が私を気遣って帰り支度を始めた頃(菅さんなら客が帰るまで店は閉めない)、最後の客が一人、ぬ〜っと入って来た。
「一杯飲ませて下さい。。。」
私は外で雨戸を閉めていたので気付かなかったが、息子はどうぞと招き入れ、一緒に座って話始めていた。聞けば大雪で電車が止まり、大船から歩いて来たそうだ。若者と中年の客が旅の話で盛り上がっている。息子に、若いうちに海の外に出て行って、いろんな国を見て歩くのがいい。まずはアジアから。。。とかなんとか、息子もあれこれ質問をして旅の醍醐味などを聞いているのだ。一杯が二杯になったことは言うまでもない。(笑) でも楽しかった、お話上手であり、生き方上手なDさん、塾の生徒も こんな先生なら授業も楽しいだろうなあ。
家について、風呂にはいって寝たのが午前4時を過ぎていた。この日はラジオもこなしての月曜日だった。あの急な坂に積もった雪に気をつけながら、息子に手を引いてもらって帰ったこの夜。きっと忘れないだろうなあ。 みんなありがとう。息子よ、お疲れさま。
あ、翌日、店番の二日目の口開け一番に来てくれたお客は、なんと前日最後まで飲んでいたあの塾の先生Dさんだった。なんと手には嬉しい土産を持って。差し出された袋の中にはうぐいす色のきれいなふきのとうが四つコロンと入っていた。自分で採ってきたのだという。わびすけのありがたい常連客の一人だ。
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大繁盛でよかった良かった。
内心、大丈夫かなと心配してました。笑
ほんと、ありがたいですね、雪の中、わざわざ足を運んできていただけるなんて!感動ものね!
あ~、私も近ければ、いきたかったなぁ。
店主として勤まったかどうかわかりませんが、お客がみんないい人たちなので、店番の私が楽しませてもらいました。
雪が降った北鎌倉、自宅までの坂道は滑って転びそうでした。荷物が多かったので、息子がいてくれて助かりました。まるで年寄りみたいに這うように歩く私。老いたら子に従え。。。ですね。(笑)
この夜は雪がみんなを子供のように変えてくれて、なんだかテンションがあがり、おしゃべりにも花が咲きました。お酒も料理も体を温めてくれて、お店もいい雰囲気に。息子は母親の役に立ちたいと思ったのでしょう。お酒は飲めないので、終わりの頃に手伝いにきてくれて。。。 息子がいなかったら あの坂はのぼって来れなかったかもしれません。
母さんは家庭料理なら大丈夫なの、まかせといて!(笑)
みんないい人、改めてそう感じました。あの雪の中、看板までいてくれたひろしくんとアリプー、優しくて温かい。わびすけはそんなお店です。 この日、何よりのごちそうは 温かいご飯と具沢山のお味噌汁でした。 春はもうすぐですね。
店主のスガさん、久々の里帰りで機嫌良く帰って来ました。
気持ちよく店番が出来たのも、みんなわびすけの気のいいお客のおかげです。ありがたい。
ふきのとう、散歩の楽しみがふえました。昨日花屋さんにいったら、ふきのとうが鉢に入って売られていました。都会では買う人もいるんですものね。
今日は暖かくなって気温は19度。水温む春、もうすぐ啓蟄ですものね。息子のやさしさは父親譲りだと思います。(笑)