錯覚
2011年 07月 10日
イエローベージュの壁。光が差し込むテラス側で撮影。
青がより青く、5月のスミレのような色合い。
緑も透き通った緑に見える。
めくら葡萄や苗代イチゴは、まるで新緑の頃のそれのようだ。
若々しく、瑞々しく、勢いさへ感じる盛りの紫陽花。。。
レンガ色の壁。終わりを迎えた紫陽花。
固くなった花びらは色褪せ、朽ちる瞬間の艶やかさを漂わせる。
めくら葡萄の蔓も、緑が深く濃く見える。
この壁には白い器は似合わない。
実はどちらも同じ花である。壁の色が違っただけなのに、印象ががらりと変わる。カメラのせいもあるかもしれない。私の携帯は、紫をうまく表現出来ない。枯れ色はなおさら微妙だ。しかし、これほどまでに花のイメージが違って見えるのは、草花を見る側の錯覚もあるだろう。思い込み、先入観を抱いて見る場合もある。
紫陽花だけではない。レンガ色の壁は、飾った花を、まるで一枚の絵のように見せてくれる。そこに静寂な時間が流れているような、そんなイメージを抱いてしまう色、それがこのレンガ色だ。
一方のイエローベージュの壁は、生き生きとした動きや力強さやを与えてくれる、リズムを生み出す色なのかもしれない。白い器も無理なくとけ込む。光を受けて輝いて見える。もしかしたらレンガ色のほうは全てを受けとめる色で、イエローベージュははじく色、押し出す色なのかもしれない。花を飾るとき、できるだけ真っ白な気持ちで生けたいと思うけれど、心のどこかでその錯覚を利用し、花の個性をより明確にするために、いずれかを選ぶこともある。
私が好きな凛として潔い花、 どちらの壁が似合うのだろう。
横浜で和菓子を作ってる、赤飯番長と申します。
仕事中は、ラジオをつけて聞いてます!
リンク頂きました、宜しくお願い致します~!
えっ、ラジオ聴いて下さっているのですか? 嬉しいです、とっても。 (ああ、朝からいいことあるな、今日は。(笑))
では、赤飯番長を呼ばせていただきますね。リンクもどうぞ。
横浜にはよく出かけます、それもとてもお近くあたりに出没してます。映画好きでいらっしゃるようですね。のちほどゆっくりお邪魔いたします。どうぞよろしくお願いします。
息子の結婚のこと、ありがとうございます。そうですね。ちょっとほっとしたかなあ。 一人で生きてゆくより、誰かのために生きるということが、息子を成長させるのかもしれません。嫁さんがしっかりしているようなので安心しています。
これからは私自身のことだけを考えて。。。よりいっそうわがままに暮らしそうな感じ。気をつけきゃ。(笑)
コメント、ありがとうございました。
私は先生の御宅のレンガ色の壁が大好きなのおで、どうも、いつもあの壁の色を意識してお花も花器も選んでいるようなのです...
だから、うちに帰って活け直すと全然違った印象になってしまいます。
壁の色って重要なんだなとつくづく…
レンガ色の壁の前に置いて撮った写真は絵のように見えますね。
花の色が壁と一体化するのでしょうか?
ベージュ系の壁だと、色が鮮明に出て、お洒落な雑誌の「フォトグラフ」のよう。
我家の壁は、どちらかというと更にホワイトが強いベージュ系なので、先生の御宅の壁を意識して活け直すと、全然思っていたのと違ってしまって。
だから最近は、頭を切り替えて活け直しています。
偶然なのですが、茶道の主菓子について、同じようなこと考えていました。
主菓子って、その季節を表現していてとても綺麗ですよね。
毎回、お稽古で美しい主菓子を頂くのですが、これも器によって全然印象が変ってしまうということに気づきました。
洋菓子はお菓子そのものだけでも主張していますが、和菓子、季節感のある練りきり系のお菓子は、器の色や質感も大事なんだなと。
ちょうど、昨日考えていたところでした~
いつもコメントありがとう。
文章も写真もこの頃いっそう冴えています。
暮らしの中にさえた感性をもつ姉は私の誇りです!
爽やかなページを綴ってくださってありがとう。
昨日の地震ご実家の皆様大丈夫でしたか。
どうも無能力なので、ご無沙汰続きでぇ <(_ _)>
おっ 番長殿も来られてますね♪
壁の色を違えるだけで、印象が随分異なるんですねぇ
その時の気分で、どちらにするか?
今の拙は、最初の方に♪