「これからの東京生活」
2011年 10月 12日
(東京芸術学舎のHPからお借りしました)
青山一丁目、都会の夕闇、仕事帰りのサラリーマンとすれ違う時間。
外苑前、絵画館、銀杏並木。。。風に運ばれた落ち葉が路肩に積み重なっている。
学舎の秋がやって来た。
話題の講師陣、受けたい授業はいくつもあるけれど、今回は。。。
ライフスタイル学科『 松任谷正隆と聞く、これからの東京生活 』を選んだ。
「これからも東京で暮らすための知恵を身につける」のが授業の目的。
生活の知恵ではなく、学舎流の、ライフスタイル学としての暮らしの知恵であることに期待。
昨夜は『 原発事故報道のあの時と今 』というテーマでゲスト講師はNHK 解説委員 水野倫之氏。
震災当時、ニュースにでずっぱりだったあの水野さんだ。
覚えているだろうか、あの日のことを。確か3、11から2〜3日後のニュースだと記憶している。
原発1号機の建屋が爆発したことについて アナウンサーから解説を求められたとき、すぐにか始めず
「 その前にひと言申し上げたい。 非常に深刻な事態である。」
そうことわってから解説をされた方だ。水野さん自身の言葉を発したのだ。
以来私は「危機を伝える」という最大の使命に忠実に報道する水野さんのファンになった。
2時間があっという間に過ぎてゆく。
3、11。。。あの日以来 我々の暮らしはどう変わったのだろう。
そしてどこに向かって行くのか。。。
ポーカーフェイスの水野解説委員と松任谷学科長との対談形式で進む授業。
ときおり宙を見上げ、言葉を選びながら学生たちの質問にも丁寧に答える。
学生も最近の放射線量についての資料を持ち込み、
生活の不安や政府の対応の有無について質問する。
「 ホンマに東京で暮らしていけますのんか? 」
こんなサブタイトルの授業。
状況は刻々と変化し、情報も溢れるように流れている。
一人一人が的確な判断を必要とされる今だからこそ、この授業を受ける意味があると思っている。
来週のゲスト講師は 宗教人類学者 植島 啓司氏
テーマは『 偶然のチカラを知ること 』
勉強になりました。 水野さんは震災当時から冷静な口調とポーカーフェイスを貫き、慎重かつ正しい情報を伝えることに徹して来たかたです。裏話的なお話も伺いましたが、終止ご自分の仕事に誇りを持ち、報道の役割とは何かをお話しして下さいました。腹の立つ場面もあったそうです。
鎌倉や逗子、葉山あたりでも沖縄に移住する人がいるようです。小さなお子さんがいるご家庭とか、まだお若いかたは 私たちとは違った見方もあって然りだと思います。私はそれでも東京に住むという方向でこの問題を考えていくつもりです。
体調はすこぶる良好。。。とはいきませんが、年相応の衰えを感じながらも 気力と希望は人一倍、体力を引きずるように暮らしています。 生き甲斐とみんなの喜ぶ顔が一番の薬になっています。 ありがと。ぜひ! きっといつか会えます。