朝の散歩から 『 諸葛菜(ショカッサイ)の由来 』 

朝の散歩から 『 諸葛菜(ショカッサイ)の由来 』 _b0083902_14371795.jpg
  


  朝の散歩は家の周りをグルグルと。。。芽吹き始めた山の樹木の香りがとても心地よいのです。
 アケビも柔らかい新芽をつけていて、そばにはキブシの黄色い花も垂れ下がっていたり、庭のヒュウガミズキと同じひよこ色の花がぶら下がる様子は ちょっと滑稽でもあります。

  いつものように裏山につづく路地には 両側にショカッサイ(花だいこん、またはムラサキハナナ)が咲き始めていました。あと数日でここには紫色の絨毯がひかれます。葉の緑と薄紫の花、これこぞ4月の色、風にそよぐ姿も優雅です。花言葉は『知識の泉』。はて、なぜにそんな言葉をもつ花なのでしょう。以前母に聞いたことがあるのですが、間違ったことをお教えするわけにはいきませんから、ちょっと調べてみました。

 < 諸葛菜の由来 >
  
 諸葛亮が10万の大軍を率いて南征したときには、日に何万斤という野菜が必要だったが前線では野菜が少なく後方から補給するにもあまりにも遠いので、将兵は野菜不足に悩まされそのうち顔は青白く戦意も挫けがちになってきた。諸葛亮も「困ったことになったぞ」と気が気ではなかったが、ある日のこと武都山で土地の者が茎が太く葉が大きく根が大根のような野生の菜っ葉を食っているのを見かけた。「それはなんですか」と丁寧に尋ねると「これは蔓セイ(←草冠に青)(カブラの漢名)という物で、生で食べることができるし、煮て食べてもよい。残ったら干して塩漬けにして後で食べることもできる。簡単に育てることができるし、1株で何斤(1斤は約223.73グラム)にもなる」とのこと。「これだ」と思った諸葛亮は、兵士たちに命じて陣営のまわりに蔓青を植えさせた。すると、案の定、苗はぐんぐん育ち、山のように収穫することができた。調理してみれば、味はよし調理も簡単ときた。彼は武都から漢中に引き上げるときに株を持ち帰って植えたうえ、成都にも使者を送って栽培させた。これ以来、蔓セイは野生から人工で栽培される野菜となり「諸葛菜」と呼ばれるようになった。もっとも根っこが人の頭ほどもあるので「人頭菜」とも呼ばれているが、これが今でも人びとに歓迎されている野菜の「諸葛菜」なのである。(ネットより拝借)

  
  さすが諸葛孔明ですね。一説にはあのザーサイも同じ仲間なのだとか。。。
  葉や花だけではなく、根や茎にも栄養分があり滋養になる植物がたくさんあるようです。

  先日ニュースで野菜を工場やワンボックスカーの中で育てるというお話を耳にしました。土もいらなければお日様もいらない。天候に左右されず、放射能の心配もない。ゆくゆくはコンビニや会社がそのシステムを導入するかも。。。という話でした。人口的は光と水があればレタスやホウレンソウなど栽培できるのかもしれません。市場でも新種の野菜や外来種のオシャレな野菜も売っている時代ですが、キレイな形、虫食いのない葉っぱ、洗って整えられた野菜に惑わされてはいないでしょうか。これからんも時代、考えられなくもない未来の農業事情、しかし、もう一度本来のあるべき姿は果たしてそんなものなのでしょうか。


  昨日の午後、土筆とノカンゾウを採り、料理をする話をしましたが、他にもハコベやノビル、野生のセリやこれからは筍も出てきます。土とお日様と手入れされた畑で腰をかがめて働く農家のみなさんは何を目標に作業を続けているのかを考えてしまいます。私がこの北鎌倉に住んでいるから感じるだけなのかもしれませんが、食べるもの、口にするものにはもっと敏感でありたいと思います。
 長男がいぜん貧乏旅行をして、お金がなくなったとき、道ばたの草はほとんど食べてみたと笑いながら話をしていましたが、あんがいあたっていて、身近なところに食べられる野草はあるのです。清明のつぎは穀雨、野山はこれから緑が元気に成長します。チャンスがあったら 足元の草花を見直してみて下さい。意外にイケマスから。季節をいただくって、きっと心と体にもいいはずですよ。


   
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      (今日の昼食  土筆の玉子とじ、ノカンゾウと生ワカメの酢みそ和え、松前漬け、)






 
Commented by あびママ at 2012-04-05 22:20 x
そちらでは、もう「諸喝菜」が咲いているんですネ~、
大好きな花の一つです、その名の由来を知ることが出来て嬉しいです。
アケビの新芽も~!これを、おひたしにして”春を感じる~”と
地元の方から伺っています、
季節をいただくってこういうことなんだすヨネ~♪

春が来たら、タラの芽・こしあぶら・蕨~”山菜採り”を夫婦で待ち焦がれているんですよ~(*^_^*)
早く来い~春よ来い~、北国の春はゆっくりとやってきますから・・・。
Commented at 2012-04-06 08:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Cisibasi at 2012-04-06 22:47
今晩は〜
おっしゃる通り。
野菜も元を正せば野草です。
日本は、雑草には恵まれて(芽ぐまれて)居ますし、
食べない手は無いですね。
我が家も、よもぎや土筆は良く食べますよ〜
Commented by amamori120 at 2012-04-09 23:49
miki先生  お晩でござんす。

道ばたの草はほとんど食べてみた < 有川浩「植物図鑑」を想起してしまひましたぁ ww

2/Eから体調を崩していて、ご無沙汰スンマヘ~ン <(_ _)>

手仕事カレンダー 毎月UPさせて頂いてますヨ
Commented by nageire-fushe at 2012-04-21 21:29
諸葛菜、いままさに花盛りですよね。
でも、ある程度良き環境で育ったのでないと食べる気には
なれません。
春ならでは恵みが美味しい季節になりましたね。
里山に摘みに行きたくなりました。
by miki3998 | 2012-04-05 15:09 | 鎌倉・北鎌倉 | Comments(5)

森とラジオと食卓と…草花の仕事とラジオパーソナリティ、やってます。


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