バラの季節になりました。でもその前に、庭の小さな草花をご紹介します。初夏を思わせる日差しの中で、可憐な姿の白い花、ミヤコワスレです。植えた時は薄いピンク色だったのに、どうしたのでしょう、今年はどれも白い花ばかり。土に肥料が足りなかったのでしょうか、不思議です。
白いタツナミソウです。ぐんぐん伸びて波しぶきを思わせる姿に、その名前の由来がわかりますね。近くの森に続く道沿いにも自生する薄紫色のタツナミソウを見つけることができます。春の山野草の代表選手、勢いがあります。
匂い椿です。ほんのり薄紅を差したような淡い色の椿は、大きさが5センチほどの一重の椿です。ほんのり品のある香りを放つこちらはこれが最後の一花、昨年暮れ頃からいろいろな種類の椿が次々と咲いて、見るものを楽しませてくれましたが、そろそろバラの季節へとバトンタッチです。
エビネランも咲いています。こちらも毎年この時期に花芽をつけ、ほっておいてもしっかり見事な花を咲かせます。
どの花にも言えることですが、まだ春の柔らかい日差しですから、どこか淡くて温かい色をしています。
お隣の庭に咲くシキミの花。おばさまがご仏壇に供えたいからと高い場所に咲く枝を切って欲しいと言われ、何本か切って差し上げた時に落ちたのでしょう。いい香りがして花弁も華奢で美しい花ですが、枝も花にも毒があります。くれぐれもご注意を。
毎日庭や畑、森に行くのが楽しみで、鳥の声を聞きながらの散歩はつい長くなります。ゴールデンウィークは完全オフ、久しぶりの長い休暇なので、天気がよければ読みたい本とお茶を持って、森まで出かけようと思っています。そろそろ谷間のヤマフジが咲く頃ですから。 みなさまもよい休日をお過ごし下さい。
<ナガミヒナゲシとキュウリグサ>