真夏の京都で...
2014年 08月 12日
真夏の京都へ。
いつもなら京都への旅は、この時期をさけておりましたが、訳あって月曜日のラジオが終わってすぐお昼間の新幹線に飛び乗りました。目的があるようでない...私の旅はいつも気ままで気紛れなもの。5月に参りました際も、さして名所旧跡を歩くでもなく、早々に仕事を片付け、大好きな寺町通りをそぞろ歩き。街並や建物を眺めて歩き、面白そうな店を見つけてはお邪魔して店主と言葉を交わしたり、また時には地元の人のオススメのエリアを散策したり。。。今回もご多分に漏れず、ぶらぶらと宿泊先のホテルの周りをあてもなく歩きまわりました。サルスベリの花が満開で、暑さもピークだと知らせてくれているようでした。
京都の魅力は古いものと新しいものが共存しているところかもしれませんね。この建物は、1階のカフェやレストラン、保育所や老人デイサービスなどの複合施設で、2階以上が御池中学校です。御池南小学校との小中一貫教育を実施し、地域の学びの核となっています。「街づくりより人づくり』という理念のもと、地元民の協力により明治に創設された伝統校で、保育所や老人施設との併設は、異世代の交流の場にもなるでしょう。鎌倉はまだ学校のリノベーションはありませんが、少子化問題と高騰する土地代問題を抱える都会では、場所によってはこんな建物もありかもしれません。
カメラを向けるのは、街並の一部分。柊家さんの門前に番頭さんが立っておられたので、屋根の上の野木瓜(ムベ)について尋ねると、丁寧に教えてくださったり、初めて入った喫茶店では、オススメを聞きながら創業当時のエピソードを伺ったり...街歩きは、地元の人々との会話を楽しむのが旅の醍醐味につながります。特に私はタクシーの運転手さんと話すのが好きで、目的地が近くてすぐ降りなくてはならなかったりすると残念でたまりません。幸いぶっきらぼうで会話の進まないドライバーに遭遇したことはないのです。
暑いので冷たい物をいただこうと入った堺町のお店で、頼んだものが出てくるまでしばらくはこの本のページを読み進めます。クラシックが流れる空間と落ち着いたしつらい。ステレオの上に置かれた数冊の本から選んだものですが、心に残る素晴らしい内容でしたので再び手にしたくなり、探して買い求めました。こんなふうな本との出会いもいいものです。
二日目の空はどんより重たい雲で覆われていて、真夏の京都にしては過ごしやすい一日でした。それでもお昼近くには雲がちぎれ始め、青空が見えてきました。北白川での用事が早めに終わったので、バルティスに会いにこちらへ。途中電話で仕事の打ち合わせをしながらでしたが、気持ちはグランシャレのアトリエに訪れたつもり。(笑)54歳のバルティスが出会った頃の節子さん(当時20歳)を描いたデッサンの前でしばし佇み、静かで心地よい時間を味わいました。
来週から小淵沢での野外教室が始まります。日帰りをご希望の方や、遠く関西からいらっしゃる方、レギュラーの生徒さんもご一緒に夏の八ヶ岳の周辺で山野草や森の様子を観察し、秋への準備を始めます。一年の終わりに作る冬のリースのためにも、いまこの時の草花の様子を知ることは大切で、より植物への興味を深めていただけるようなスケジュールをたててお待ちしています。
出発は19日。お申し込み締め切りは15日です。旅は自分をニュートラルにしてこそ新しい自分に出会えるような気がします。
ひと味もふた味も素敵な京都の写真、
何をなさってもセンスが光っていますね。
今秋は京都の旅を予定していますので尚、楽しみが増えたようです。
暑さの中ご自愛くださいませ。
こちらこそご無沙汰しております。(ブログのすべての方にですが...)8月の京都は、わずか一泊二日でした。秋に行かれるのでしたら、また趣の違う落ち着いた街並を歩かれるのでしょうね。あいにく哲学の道沿いにあるユキパリスミュージアムも8月いっぱいはお休みでした。またこちらにはアップいたしませんでしたが、北白川のガケ書房という面白い本屋さんにも足を伸ばしてみました。お時間がありましたら御立ちよりください。どうぞ楽しい旅を!
鎌倉と京都を行き来なさっているのですね。拙ブログがお役にたてるかどうか、お恥ずかしいですが、京都は名所旧跡、まったく知らないのです。暮らすように歩くのが好きですね。knさんはお住まいになっているのですから、いいなあ。。。また遊びにいらしてくださいね。コメント、ありがとうございました。