ミツマタと葉山の海
2015年 02月 25日
ご近所の庭にミツマタが咲いていました。明け方にひと雨あった後のアスファルトがうっすら湿っているように、ふんわり綿菓子のようなミツマタも適度な湿り気を讃え、オレンジがかった黄色い花がひと際鮮やかに潤って見えます。ぶら下がる様に咲くので、写すほうも下から見上げる様にカメラを向けます。まるで小さなお日様のような春の木の花。もし草花にも体温があるなら、白い毛のような蕾からひとつひとつお日様色に温められて満開のその時には、人肌ぐらいになるのかなあと妄想しながら歩きます。ご存知のように、ミツマタとは、枝が三つに分かれていることからその名がありますが、樹皮の繊維は、紙の原料になります。時を重ね、それぞれの季節を乗り越えて花を咲かせるミツマタ。あの繊細で美しい和紙を作りだした古の人の知恵と工夫の素晴らしさに改めて敬意を払います。
久しぶりに葉山の夕日を見ました。友人との語らいを楽しんでいるうちにそんな時刻になっているとも気付かずにおりました。美しい相模湾の夕暮れ... あのミツマタと同じ、オレンジ色がかった春の海です。お店のしつらいは変りましたが、座るのはいつもこの位置と決めています。日没の後の空や海もいいものです。もう少し、ここで眺めていたい気持ちになりました。
楮、三椏、雁皮 和紙の原料ですね
しかし 三椏が、こんなに綺麗な花を咲かせるなんてぇ! ご案内有り難くぅ m(_ _)m
ミツマタが咲く頃、ウグイスも鳴き始めます。今日の散歩、今年初のウグイスの谷渡りに出会いました。まだあまり上手ではありませんでしたが…春ですねぇ。