『幸田家の人びと 江戸〜平成 4代の物語』を見て

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 ここ数日、BSプレミアムカフェで、代々続く家族についての番組を見ました。テーマは「家族の肖像」、いずれも数年前の番組の再放送でした。
 第一回は「受け継ぐ 京都 老舗料亭の代替わり」(14代当主の高橋英一さんから息子義弘さんへの代替わりの密着ドキュメント)、第二回は「トライエイジ 三世代の挑戦 金田一家三代の物語」(日本語研究で知られた金田一京助、春彦、秀穂の挑戦をドラマ仕立てで)、第三回が「幸田家の人びと 江戸〜平成 4代の物語」と、初回放送の日時はそれぞれ違っておりましたが、10年以上も前の番組なのに古さを感じず、新鮮な感動を覚える見応えのある番組でした。解説の狂言師野村万蔵さんのお話も良かった。継承する伝統芸能の厳しさや心構え、先代や家族への思いなど、万蔵さん流のユーモアやお考えも加わり、硬派な番組を理解する上で柔らかい印象が加わったと思います。

 中でも第三回の「幸田家の人びと...」については、明治の文豪幸田露伴とその娘、孫、曽孫と4代にわたって作家となった家族の絆についてで、露伴役に中村梅雀さん、幸田文役に原田美恵子さんが演じられ、露伴の娘たちに対する言葉やしつけが朗読劇のようになっているのです。時折玉さんがお母様の文さんのことを語られたり、曽孫の奈緒さんがその生い立ちや作家になるまでの経緯、生家を訪ねて歩く場面など、作家一族の〈血〉について考えさせられるところもありました。深夜の番組ですが、久しぶりに見応えのあるドキュメンタリーでした。




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 恥ずかしながら露伴の著書は「五重塔」しか読んだことがありませんが、この番組を見て興味を持ったのは、父の露伴よりもその娘の文さんや孫の玉さん、そして曽孫の奈緒さんです。厳格な父親の元でどのように育ちどんな考え方や生き方を教わったのか、ことさらその紡ぎ出される言葉の美しさには大いに興味が湧き、早速それぞれの著書を注文しました。
 実は昨年のお正月、NHKの「視点 論点」という番組で、奈緒さんが着物についてお話になっていたのですが、その際もいいお話だなあと感銘を受けたのを覚えております。着物には流行がなく、親子3代あるいはそれ以上継いで着られること、体のサイズが多少違っても対応できること、帯や小物使いで色々に楽しめることなど、お聞きしていて頷けることばかりでした。最近仕事で着物を着る機会をいただいたこともあって、大いに着物への関心もありましたので、まずは奈緒さんの「幸田家の着物」、文さんの「台所のおと」、そして玉さんの「幸田文の箪笥の引き出し」、以上3冊を読んでみようと思います。読後の感想はまた追ってご紹介します。




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Commented by whitelacenonyo at 2017-01-13 09:51
お久しぶりです。
お元気でご活躍ですね。今年もブログ楽しみにしております。

私も「幸田家の人びと、、」見ました。
掃除の仕方、女性にとって家事が大切だということを教えられた、文さんの随筆などを読んだ記憶があります。
文さんや玉さんの着物姿など、、私の母も一生を着物で通しましたので、懐かしく思い出しました。
Commented by hanamomo08 at 2017-01-13 18:26
『幸田家の人』私も母と一緒に見ました。
母が玉さんのファンで読んでいた本を私にくれました。
玉さんのお嬢さんの奈緒さんも素敵な方ですね。
でもあんな厳格な父親がいたら、私は従って暮らせないな~と思いました。

餅花、作ったのですね。
作り方教えてください。
枝は柳ですよね。
(お時間のある時でいいです、よろしく)
Commented by miki3998 at 2017-01-14 18:01
whitelacenoriyoさま、コメントありがとうございます。
無知な上に、最近は活字から遠のき、ペンが一向に進まない暮らしをしております。脳みそが佃煮のようになってしまっているのでしょう。感じるだけではダメですね、記しておかないと。幸田家の一人一人にスポットを当てると、女性としても興味深い悩みや、親子の葛藤、家族としての繋がりなど興味深いテーマを突きつけられた感じです。さっそく注文して飢えていた活字と、文章を書くということを鑑みながら読み進めようと思います。よろしければまた遊びにいらしてくださいませ。
Commented by miki3998 at 2017-01-14 18:10
momoさん、おばんです。
岩手ではみずき団子ともいいますが、ヌルデやミズキなどの柔らかい枝に団子を付けていきます。私は柳を使い、リビングの飾り柱に枝垂れるようにして飾りますが、案外柱のない洋風の家が多く、生徒さんの中には、丸くリース状にして飾られる方もいるようです。今日は食紅をほんの少し使いましたが、真っ白いままでも小さく丸めてたくさんつけると雪のようになり、それもまた美しいです。
女正月ですから、出来るだけ手間をかけずにのんびりとね。米粉を練って丸めて作りましたが、お餅が余っていれば、小さく切ってレンジで温めてもいいと思います。
本来なら母と娘、おばあちゃんも一緒に、花のない季節のお飾りとして、また五穀豊穣を祈りながら団子を作って飾る行事なのでしょう。好評なので来年も作りましょうということになりました。
この冬は 幸田家の女性三人の著書、少しずつ読み解いていこうと思ってます。
by miki3998 | 2017-01-13 05:41 | 家族 | Comments(4)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


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