おらぁ しあわせだったぁ

 父から電話が入った。
 
  「 もう今夜はうちさつれでくるごどにしたがら、 もさげねがったなぁ、おめさもすんぺかげで。」

 昨夜電話をしてきた弟は、父や母に内緒でかけてきたらしい。心配かけまいとする父と母だが弟は何かあると必ず電話をよこす。エルは私達鎌倉の家族にも世話になったからという弟の気配りも嬉しかった。状況はだいたいは理解していたつもりだった。

 電話は母に代わった。

  「 今朝病院さ行って、エルって声かげだっけ、あだまっこあげで こっちみるのっす。点滴うげでだのに、がんばれぇって言う声にちゃんとかえしてくっれでっす。足ばピクピクって うごがしたっけぇ。 わがるんだなはぁ、 かわいそだった。 もはつれでくるがらねぇ。 すんぺしねでやぁ。」

 ベッドの上でつながれながら点滴を受けるエルを思い浮かべた。口の中にできた癌のために食べ物が喉を通らない状態が続き、意識も混濁しているらしい。もはや命の炎は消えかけているのだ。そんな老犬が、飼い主の家族の声に反応をする。最後の力を振り絞るエルの姿が痛々しくおもわれ、それまで淡々と聞いているつもりだった私も、急に熱いものがこみ上げてきた。

  「 おらはしあわせだったぁ。 エルのおがげで おらはほんとにしあわせだったなぁ。だがら、こんやはつれできて いっしょにうぢでみでけるのさぁ。 そうする、うん、そうするがらよ。」

 父は自分に言い聞かせるようにこう言って電話を切った。

 ペットばやりの昨今、いろいろな飼い方があり、その家族の形もそれぞれだと思う。でもこの老犬があしかけ16年もの間、家族の成長とともに、喜びのときも悲しみの時も傍にいてくれたことは確かであり、あの疑うことのない澄んだ瞳で、落ち込んだ飼い主の顔を覗き込み、いつも後ろからついてきてくれたことは紛れもない事実なのだ。 動物は言葉を話せないし、時に甘えたり、いたずらをしたりする。でもそこには人間の不可解な行動とは違って、ちゃんと理由があり、言葉以上の信号を送っているのだ。 ちょっと席を立つしぐさをしただけで、エルは父が外出する事を察したものだった。

 「 エルもいぐの? わがったがらぁ、つれでぐがらっすぅ。」

父がそう言うと、エルは尻尾を振って元気に堪えた。帽子をかぶって出かける父を、嬉しそうに見上げてついてゆくのだ。

風邪で寝ている私のそばで、ク~ンと鳴いて布団にささってくるのもエルだった。

 かけがえのない家族の死は、こんなふうにしてやってくるのだろうか。そしてその後ぽっかり空いた心のすきまをどうやって埋めるのだろう。それぞれの心の中で、ゆっくり目をとじるエルの姿を想像しなければならないのが辛い。
Commented at 2007-02-26 21:56
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by chojiiro at 2007-02-26 22:17
一昨年の帰省の際のお写真でエルちゃんを拝見し、ご家族の皆さんにどれだけ愛されているのか、またmikiさんからもエルちゃんのお話を伺う度に実家の同じ種類のトイプードルを思い浮かべておりました。今、そんなお辛い状況になっているとは。命あるもの、、でも、辛いですね。ぽっかりと空いた穴が・・・良く分かります。エルちゃんが与えてくれたモノが大きいだけその穴も大きいのかと存じます。花巻のご両親さんのお気持ちを考えますと、何とも言葉が出ませんが、どうかmikiさんが支えになってさし上げて下さいね。
Commented by harunoyokihi06 at 2007-02-26 22:32
こんばんは。エルちゃんは16年間もご実家の皆さんと家族でしたね。
お父様の心を思うと私もつらくなります。
動物は言葉を話さない分人間の心を見透かし、多くを語りかけるものです。お別れはこんな形で突然やってくるのですね。
だけどエルちゃんも素敵な家族のなかでたいそう幸せだったと思います。
mikiさんのご実家の皆さんの心の温かさ、エルちゃんが一番良くわかって天国に上ったと思います。元気出してね、mikiさん。
Commented by lemgmnsc-bara at 2007-02-26 23:17
悲しいですね。今はとにかく我慢せずに泣きましょう。悲しみを癒してくれるのは時間だけです。お言葉からすると岩手の方のようですね。悲しみが根雪のように残らぬよう、精一杯エルのことを想って、想い尽くしてあげてください。
Commented by amamori120 at 2007-02-26 23:18
もう堪りません。  これだけにします・・・
Commented by tradewind6131 at 2007-02-27 00:17
こんばんは。
なんとコメントしたらいいのか、どんな言葉も慰めにはならないことに怖気づき、じっと見守っていましたが、たまらず書いてしまいました・・・。
傍らにいてくれる、犬や猫や動物たちが、ときに人間同士以上に、強い絆で繋がっている実感を、ぼく自身も体感してきました。そして、寂しい、苦しいほどに短い彼らの「生」の期間。
我が家も3つの「子」たちの骨壷を、まだ墓に収められないでいます。
どうか、どうか、苦しまず、少しでもながく、家族と過ごせますように。
どうか、どうか、エルちゃんの魂がそのときは、天国に届きますように。
お祈りをしています。
Commented by yuming at 2007-02-27 07:40 x
今日帰られるのですね
『遠くに嫁いだことを悔いたこともあります』と言う言葉・・・
痛いほどわかります
何かあるたびに長い時間をかけて帰るのは、苦労でもなんでもないけれど、
実家から帰る時の両親の淋しそうな顔を見ると、近くでいつでも会いに来れたら・・・と何度も思いました
mikiさんが今度、鎌倉に帰ってくるとき、どれほどつらいかを想像すると胸が痛くなります
とにかく今はご両親とエルちゃんのそばにいることが一番の親孝行!
気をつけていってらっしゃい
Commented by おたか at 2007-02-27 08:14 x
初めまして 横浜に住む おたかと申します。
いつも 読ませていただいているのですが 思わず
書き込みをしたくなりました。

エルちゃんへの ご心配お察しします。
我が家にも この夏16歳になる しろという犬がいます。

保健所で 殺される犬たちの中で 一番おどおどしている犬でした。
未だに いじめられたトラウマが ありますが
家族には 沢山の幸せをくれました。

一人息子の 兄弟 夫婦喧嘩の取り持ち
嫁姑の緩衝材 犬は 本当に可愛いですよね。

エルちゃんも よぼよぼしてきたしろも 少しでも
長生きをしてくれると良いですね。

いなくなったことは 怖くて考えられません。
Commented by aamui at 2007-02-27 09:30
最後はおうちでなのですね きっとエルもそれが一番だと思います
ほんとに大きなものを与えてくれる猫や犬ですね うちのgonも20年
の命を皆が見守る中で終えました でも何時もそばにいます
Commented by sunnyfields at 2007-02-27 12:36
昨日のブログを拝見し、途中まで書き込んで、うまく言えなくて消してしまったのです。ごめんなさい。
おうちに戻れればいいなぁ。と思ったので、やはりご家族はもちろんそうお考えですね。
エルちゃん、嬉しいと思います。慣れた場所でみんなのそばで温まれるのが幸せと思います。
意識はなくてもみんなの声がわかるんです。父もそうでした。こちらの問いかけ、はっきりと伝わっています。
エルちゃんはたくさんの思い出を大事に持って、旅立てますね。
いつもそばで皆さんのことを見守ってくれると思います。
そしてエルちゃんのお父さんお母さんと再会したり、きっと幸せが待っていると思います。
Commented by childrenmammy at 2007-02-27 13:31
mikiさん もうご実家に着かれた頃でしょうか。
昨日、お話を拝見して、なにかかけられる言葉を・・・と思いましたが、
なにも記す事ができませんでした。
エルちゃんを大事に家族として愛してこられたみなさん。
本当に悲しくてお辛いことでしょう。
ご両親のそばに・・・というmikiさんのお気持ち、あたたかくすべてを包み込むことでしょう。
なにを記そうとしても・・・上手く文章になりません。ごめんなさい。
エルちゃん がんばったね。
Commented by seilonbenkei at 2007-02-27 18:40 x
家族に「用意する」時間を与えるまで、エルさんは頑張ってくれてるんじゃないかなぁ、と。
病院の義母の姿に重ねながら祈っています。
Commented by cookery-world at 2007-02-27 20:45
病床のエルちゃん、見守られていらっしゃるご両親と弟さん、そして遠くで心配されているmikiさんのことを想うと胸が押し潰されそうです。 ご実家へお帰りになられるのですか? どうぞお気をつけていらしてください。  
Commented by miffy at 2007-02-28 01:14 x
mikiさん、よーくわかります。私も昨年、愛犬との別れがあったので‥。生きている時はあまり感じなかったのですが、いなくなってから、その存在の大きさを実感しました。
Commented by lymphe-beauty at 2007-02-28 01:29
mikiさんのお気持ち、痛いほどわかります。
私も、昨年、大切な家族の旅立に向き会い、とても苦しかったのです。
泣いても何をしても、心晴れる時もなく、どこに心の置き場を持って行けば良いのか解らずに、今に至っています。
自分が一番辛い時も、嬉しい時も、一番傍にいてくれた子でしたので・・・

mikiさんに掛ける言葉も浮かびません。ごめんなさい。
でも、何時までも、mikiさん、ご家族のそばにいてくれる事でしょう。
エルちゃん、お父さん、お母さんに会えるといいね。
Commented by motomu_watanabe at 2007-02-28 02:32
mikiさんいつもありがとう。がんばれ。
Commented by Wingco at 2007-02-28 23:10
朝からウルウルしてしまって、今うちの子が心配そうに見ています。
ご両親様、なんてお優しいのでしょう!!きっとエルちゃんもお幸せだったことでしょうね。
みなさまのご心痛お察しいたします。お辛いでしょうけれど、エルちゃん天国から見守っていますよ~ 
体調を崩されることなどありませんように。
Commented by 夢摘 at 2007-02-28 23:55 x
こんな思いをするのが辛いから もう犬は飼わない・・・。

何度もそう思いながら、今も私のひざの上には犬がいます。Mダックスです。一緒に暮らしていると、お父様のおっしゃるように 幸せな気持ちにさせてもらうことのほうが 多いように思います。

mikiちゃん、時間の許す限り、気の済むまで一緒にいてあげてください。
ご両親やあなたの心労が気になります。ご自愛くださいね。
Commented by smile-cake at 2007-03-01 01:14
私も実家に残してきたビーグル犬がいました。
高校時代から飼い始めて16年間にわたって
我が家の話題提供役+仲裁役を引き受けてくれていました。
どこのお家のワンちゃんも同じような役割をしているのでしょうね。
そして、4年前に帰省する私を待っていたかのように
私の腕の中で眠りにつきました。 

帰られたらエルちゃんをしっかりと抱っこしてあげて下さいね。
そして、mikiさんはご自愛くださいませね。
Commented by jsby at 2007-03-01 22:22
私、犬は飼ったことがないのですけれど動物が大好きなので、mikiさんの記事を拝見していて、涙がぼろぼろでPCが曇ってきてしまいそうでした。家族が掛けた愛情の何十倍もの無償の愛を与えてくれ、どんなに楽しく励まされたことと思うと、よけいにいじらしいです。辛いですね。
Commented by miki3998 at 2007-03-01 23:50
★ 鍵コメ 2-26 21:56 さんへ

  もう骨と皮だけになり、見えない目を懸命に開けて私のほうを向いてくれました。口の中にできた癌で、何も食べれず水も苦しそうにやっと飲む程度・・・でも、まだ生きています、頑張ってくれています。

 生きることへの必死な姿、目に焼きついています。
Commented by miki3998 at 2007-03-01 23:56
★ chojiiro さん、 明後日が卒業式なので、一端帰宅しました。

  それまでグッタリしていたエルが、私が帰宅して声をかけたら、気のせいか首を動かしました。 抱いてやるとびっくりするほど痩せてしまって・・・背骨がごつごつと手のひらにあたるのです。父は私の顔を見るなり泣き出してしまい、こちらも胸がいっぱいになりました。もちろん帰るときも・・・。 癌による衰弱と老衰でもう時間の問題ですが、家族みんなで出来ることをしてあげたいと、いま増血剤と栄養剤の点滴をしています。
 家族がひとつになって、エルの最後を見守っています。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:02
★ harunoyokihi さん、 先ほど帰宅しました。

  帰る日、エルは白くなってしまったその目で、私の声がするほうを向いてくれました。もうびくとも動けないほど小さくなったその体は、まるでぬいぐるみのようにただ横たわっているだけ、ときどき息をしているか確かめないとわからないようになっていました。いま懸命に生きようと頑張っています。 コメントありがとうございました。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:09
★ lemgmnsc-bara さん、コメントありがとうございます。

  生き物と生活をともにする事の最大の欠点は、自分よりも先に逝く命の終わりを見なければならないことでしょうか・・・。16年もの時間をともにした父は、老いを感じる毎日なので、余計に寂しさを感じるようです。
  生まれてすぐにお世話になった獣医さんなので、信頼してお任せしていますが、痛みがある癌のようで、水も飲めないくらいにやつれていました。あとは静かに見守るだけです。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:12
★ 雨漏り先生、 突然の娘の帰宅に、父は我慢していたものがどっとあふれてきたようで、「よぐきた、よぐきてけだなぁ。」とうなづくだけでした。

 エルはいま静かに眠り続けています。 息をするのがやっとという感じです。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:19
★ tradewind さん、 ありがとうございます。

  私が行った時、ちょうど病院での点滴からもどってきたところでした。
  元気だった頃の半分になってしまったその体は、骨と皮だけとなり、白内障の目はにごり、自力で首も動かせないほどに衰弱しておりました。

 もう頑張ることはないのよ・・・と思いましたが、でも一日でも長く一緒にいて欲しいという家族の思いも届いて欲しい、そんな複雑な思いのまま帰ってきました。今夜も父の傍で眠っています。 

  今までももちろんかけがえのない存在だと思っておりましたが、この数日間のエルの頑張りを応援する私達家族の絆は、エルが私達にくれた最後の贈物だと思います。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:24
★ yuming さん、ご心配をかけました。

  思いがけない娘の帰宅に、父はほっとしたのか涙を流してエルに声をかけていました。もうきこえていないのだとおもいますが・・・。

  体が半分になってしまったエルの姿が、老いてゆく父の姿と重なりました。鎌倉にもどるとき、例によって下を向いて顔をあげられない父をなぐさめながら、胸がしめつけられそうでした。

  できるだけ静かに逝って欲しい、エルの寝顔をみてそう思いました。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:29
★ おたか さん、コメントありがとうございます。

  初めていらしたのに、こんなブログで申し訳ありません。
  エルはいまなんとか命をつないでいます。 家で過ごしておりますが、ただ眠っているようで、水と流動食をすこしだけ、スポイトで飲ませています。もう衰弱したからだは骨と皮だけ・・・抱いてあげるにも痛々しくて、そっと横たえている感じです。

  16歳といえば100歳ぐらい、小型犬なのでもう表情も分からないくらいにやつれてしまいました。 あとは苦しまずに逝って欲しいです。 
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:32
★ aamui さん、 一番大事にしていた父は、病院での辛そうなエルを見たくなくて、家で一人留守番をしていたそうです。目を真っ赤にしてね。

 弟と母が点滴に連れて行って、夜は父のそばで眠っています。ときどき生きているか確かめて、かわりばんこにエルを見守っています。
 春の温かい日差しの下で、静かに家族と一緒に過ごしています。
Commented by yuming at 2007-03-02 00:35 x
おかえりなさい 疲れたでしょう 大丈夫?
エルちゃんがんばってるのね
小さな命、それを見守るご両親・・・胸がつまります
明日はK君の卒業式ですね
門出の日、エルちゃんも遠くからお祝いしていることでしょう
mikiさん、明日寒そうなので、厚着して行ってね
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:37
★ sunnyfields さん、 始めは入院して手当てをしてもらっていましたが、やはり最後はみんなと一緒のほうがいいと、父の願いを聞いて家に連れ帰りました。でも衰弱が激しいので、点滴と増血剤をしに毎日通院しています。父は出来るだけながく傍にいて欲しいと先生に頼んでいました。
 私が声をかけると、白内障でにごった目を開けて、こちらを向こうとしてくれました。 でもすぐに首をだらり・・・もう動く力もないのです。
 エルからもらった元気と楽しい思い出、私達家族のかけがえのない宝物です。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:45
★ childrenmammy さん、コメントありがとうございます。

  行きの新幹線のなかではあれこれエルの子供の頃を思い出しながら向かいました。 想像以上に小さくなったその体と、目も見えず動くことも出来なくなったその姿を見たら、もう言葉が出ませんでした。

 父はもうすっかり肩を落としておりましたが、思いがけない娘の帰宅に、少しはホッとしたようです。わずか3日しかいれませんでしたが、家族全員でエルの枕元にいられてよかったと思います。
 老いた両親の姿も痛々しくて、このエルの最後を一日も先延ばしにして欲しいと心から願いました。いなくなった時の父の寂しさを考えると、いたたまれませんでした。 そして私が帰る時、「 帰しでぐねぇ」とボソッと言った言葉が耳に残っています。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:52
★ cookery-world さん、先ほど戻りました。

  実家ではもうエルを退院させて、家で看取る準備がしてありました。口に出来た癌だったので、水も飲めない状態でしたが、細いスポイトで丁寧に母が水や栄養剤を与えています。顔も体も半分以下になってしまい、痛々しくて見ていられませんでしたが、父は少しでも長く傍にいて欲しいと泣いていました。
 静かに穏やかな最後を迎えて欲しいです。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:55
★ miffy さん、 命が消えるそのときを待つのって、ほんとうに辛いですね。
  エルと過ごした思い出の日々を、家族と一緒に話してきました。これからの父や母が心配です。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:57
★ lymphe-beauty さん、

  そのときを迎える心の準備をしています。 小さくなったその体を見ると、もう頑張らなくていいよと声をかけたくなりました。 

  いなくなった後の喪失感、思い浮かべるのも怖いです。必ずその日は来るのですが・・・。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 00:59
★ motomu_ watanabe さん、 

  ありがとう、 感謝です!
Commented by miki3998 at 2007-03-02 01:03
★ seilonbenkei さん、

  祈ってくださるのですね、 ありがとうございます。
  お母様のこと、 私も心静かにお祈りいたします。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 01:07
★ Wingco さん、 ありがとう。

  もらわれてきたのその日から、私達家族全員がエルに関わってきました。エルも私達を見守ってくれていました。 その命が終わろうとしているのをこの目で見て、小さな体を抱いた時、あまりに軽くなっていて泣けてきました。 もういいよ、と言ってあげたくなるくらい、エルは頑張って一日一日を生きているのだと思います。 
Commented by miki3998 at 2007-03-02 01:09
★ 夢摘ちゃん、コメントありがとうね。

  父も母も、もう犬は飼いたくないと言ってます。エルの思い出と一緒にいたいと思っています。これだけ幸せをくれた犬なので、もう心残りはないのだと思います。

 いなくなった後のことは考えたくないですね。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 01:13
★ smile-cake さん、

  そうですか・・・お辛い思い出をおもちなのですね。
  私も離れて暮らすので、老いてからのエルについては心配していましたが、1月に里帰りしていた時は、まさかこんなことになるとは思いもよりませんでした。もう老犬ですから、仕方がないのですが・・・。

 帰る日に声をかけて抱き上げましたが、白くにごってしまったその瞳が、私を探しているようで、胸が詰まりました。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 01:16
★ jsby さん、コメントありがとうございます。

 いつかこんな日が来るのですよね。分かっていたのですが、勝手に先延ばしにしていました。 病気だったので、衰弱が激しく、父はかわいそうだと毎日泣いています。 きっとそこに自分の姿を重ねて見えるのでしょう。でもその父が「俺は幸せだった」 と何度も頷きながら言っておりました。 出来るだけ苦しまないで逝って欲しいです。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 01:19
★ yuming さん、 ただいま。

  ほんとうは最後まで一緒にいてやりたかったです。父も私にもっといて欲しかったようです。 帰る日の辛い気持ちは、いつもと同じですが、それ以上にエルともう会えないかもしれないという寂しさで、新幹線に乗る足取りがいつもより重く感じられました。 
Commented by rainydayh at 2007-03-02 10:02
mikiさん。
おひさしぶりにお邪魔したらば、大変なことに・・・・。
私も2匹で飼っていたビーグル犬を17歳と13歳でたて続けに失くした時のことを思い出しました。1匹目はお庭で夫犬の見守る中で。2匹目は私の腕の中で。どちらの犬も寂しい別れ方ではなかったと思うことで救われたような気がします。
悲しくて、庭ががら~んとしていて、ご近所さんと思い出話をしては泣いて・・・・そんな日々が3ヶ月は続いたでしょうか。
庭の万作の下で2匹仲良く眠っています(夫婦でしたから・・・)
もう亡くなって4年になりますが、悲しすぎて何も手につかなかったのですぐにまた別のビーグルを飼いはじめたんです。
それがダニちゃんです。

犬ってほんとうに弱った人を支えてくれたりするんですよね。
この夫婦犬の子犬を実家でも飼っていて、年老いた両親のいい話し相手になってくれてました。今はもう亡くなってしまいましたが・・・・・。このとき、ちょうど里帰りしていて、私もお別れができたんですよ。
犬って、その時がくるまで頑張って生きる力を持っているような気がします。
頑張れ~。




Commented at 2007-03-02 10:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-03-02 11:13
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Commented at 2007-03-02 17:39
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Commented by miki3998 at 2007-03-02 19:46
★ rainy さん、 ありがとうございます。

    たかが犬のことでとお思いのかたもいらっしゃるとおもいますが、
  私達にとって、特に父にとってはまるで同士のような存在でした。
  里帰りしてあまりにも小さくやせ細ってしまったエルを抱いた時、その存在の重さと裏腹な体重の軽さに、我慢していたものがどっと溢れてきました。もう頑張らなくてもいいよとだけ言って、私は帰ってきたのですが・・・。
  16歳という年齢だけではなく、病気も持っているのですから、あとは静かにその日を待つだけです。ほんとうに幸せな犬だったと思います。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 19:55
★ 鍵コメ 3-2 10:05  さん、

   ありがとうございます。お葉書届きました。
  残念ながらお伺いできませんが、素敵な作品、このお写真から想像されます。どうぞ皆様と楽しい時間をお過ごしになってくださいね。一度奈良にもお邪魔したいと思います。その際は宜しくお願いいたします。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 20:06
★ 鍵コメ 3-2 11:13 さん、

   お優しいお言葉、胸に沁みます。
   初めてエルを抱いた時、生まれたばかりでまだ2~3ヶ月だったと思いますが、そのときよりも小さくなっているようでした。抱くとその背骨が手に当たるくらいに痩せてしまって、もう起き上がることも首を動かすこともままなりません。白内障でくもった瞳ですから、見えないとは思いますが、私の声のするほうに顔を向けるのです。安らかに天に召されればいいなあと思っております。 父の辛さはこれからだと思いますが・・・。
Commented by miki3998 at 2007-03-02 20:13
★ 鍵コメ 3-2 17:39 

   そうですね、意識がうすれておりましたが、声をかけましたら反応してくれたようでした。会えて私もよかったと思います。病院にいるときよりも、退院してきてからのほうが呼吸が楽になったように見えたのですが、気のせいかもしれません。いずれみんなに見守られて安静にしています。
  お母様の容態、ご心配ですね。何も出来ませんが、心穏やかな日が来ますようにお祈りしています。
Commented at 2007-03-02 23:09
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Commented by miki3998 at 2007-03-03 00:51
★ 鍵コメ 3-2 23:09 さん、

  動物と暮らすということは、いつかこんな日がくるのですよね。わかっていましたが、いざその日が近いとなると色々な思いが交錯します。
 エルとともに生きてきた毎日が、私達家族にどれだけ多くの思い出や希望を与えてもらったか・・・命の灯火が消えかかっている今、その存在の重さを痛感しています。

 皆様からいただいた優しい励ましのお言葉、心から感謝いたします。
  エルが安らかな最後をむかえられるよう、毎日祈る日々です。ありがとうございました。
Commented by eaglei at 2007-03-03 17:06
愛情をいっぱい受けているエルは、幸せですね~。
また、傍に生まれてくるのではと、思ってしまいます。

心の触れ合いって、本当に大切だと記事を読んで教えられました。
僕も安らかであるように、祈っています。


Commented by matoi1177 at 2007-03-03 17:30
娘が心配して飛んで来てくれる・・親にとってこんな嬉しいことは
ないと思います。
そんなmikiさんの思いが、お父さまだけでなくエルちゃんにも伝わって、
頑張ってくれていますよ。
どうか最期を迎えるときは安らかにと・・願わずにはいられません。
Commented by manapy5 at 2007-03-03 23:34
mikiさん・・エルちゃんは、ご実家のわんちゃんなのですね
ご心痛お察しいたします
私も愛犬を溺愛していますから・・他人事とは思えません
涙で文字が見えにくくなっています
エルちゃん、家族の愛情たくさん受けて、感謝の気持ちでいっぱいだと思いますよ
Commented by rise_1246 at 2007-03-04 18:43
こんにちわ~。
色々なペットがいると思いますが、こんな風に愛して飼ってもらえたら
エルちゃんも幸せですね。
子供も動物も一緒ですね・・・。
私も子供の頃に飼ってた犬が死んだ日の事は映像のように
今でもはっきりと覚えています。っていうか忘れられないですね。
両親を亡くした私には今何かしてさしあげられるご両親が
いらっしゃる事が素敵な事に感じます。
Commented by miki3998 at 2007-03-04 22:27
★ eaglei さん、

  昨日は卒業式や謝恩会で朝から夜までずっと出っ放し、さすがに疲れました。
  今日、ボーっとしてテレビを見ていたら、 『 私の 「 千の風に乗って」』という番組をやってました。アンコール特集でしたから、以前の番組の再構成版だったようです。 見た後に電話が入り、エルの死を知りました。 あらためてこの歌の詩を読んで、胸が熱くなりました。

  命は消えるのではなく、形を変えて私達のそばで生き続けるのでしょうね。祈っていただけたことに、心から感謝いたします。ありがとう。

  
Commented by miki3998 at 2007-03-04 22:33
★ matoi さん、 とうとう逝ってしまいました。

  私がエルを抱けるように、ちょっとだけ待っていてくれたのだと思います。わずか3日でも、娘が帰ってきてくれたこと、父は涙を流して喜んでくれました。帰る日に又泣かれましたが・・・。

  父も母も弟も、覚悟をする時間をもらい、私も生きているエルを見守れたこと、そして皆様からの温かいお言葉をいただけたこと、すべてに感謝です。ありがとうございました。
Commented by miki3998 at 2007-03-04 22:36
★ manapy5 さん、 ありがとうございました。

  エルは今日の午後、眠るように逝ってしまいました。
  16年間、生活を共にした家族同然の犬は、きっとみんなと最後まで一緒にいれて幸せだったと思います。それ以上に私達はこの犬からいろんなことを教わり、幸せをもらいました。共に祈っていただいたことに、心から感謝いたします。 
Commented by miki3998 at 2007-03-04 22:42
★ rise- 1246 さん、 ありがとうございました。

  動物は言葉は話せませんが、だからこそ私達人間にはないいろんな信号を送り続けたと思います。それは無償の愛情であり、ぬくもりであり、生命の尊さだと思います。ほとんどは生きている私達よりも先に命の日を燃やし尽くすのですから、逝ったあとの存在感を痛感することで、生きて残されたものへ、何か贈物を残してくれます。エルはいつも自分よりも家族でした。私も今は自分より、家族です。両親が健在であることに、感謝ですね。
Commented by paris-cordon at 2007-03-05 16:45
拝見してる途中で涙が出てしまいました。
もちろん家族をなくされた寂しさへの同情もありますが、お父様の優しい人柄が会話文から凄く伝わってきて エルのけなげな行動も凄く伝わってきて 気が付いたら涙が出てました。
Commented by miki3998 at 2007-03-05 17:51
★ paris-cordon さん、

  先ほど火葬を終えて、エルは小さな壷のにいます。しばらくは家に置いて一緒に過ごすようです。あまりに小さな骨で、父は泣けて泣けて仕方がなかったと、又電話の向うで泣いていました。

 父は子供のように純粋な人で、最後までエルのそばを離れず、骨を拾うときも顔をくしゃくしゃにして泣いていたそうです。 いつも思うのですが、この人の娘でよかったなあと・・・。
by miki3998 | 2007-02-26 20:24 | 家族 | Comments(62)

森とラジオと食卓と…草花の仕事とラジオパーソナリティ、やってます。


by miki3998