里帰り 2007 晩夏 その3 ダリア
2007年 09月 11日
母の容体が安定したある日、付き添いの合間を縫ってここに行ってきました。
緑豊かな山間にひっそりと建つ『 宮沢賢治記念館 』です。
賢治の世界に近づくための資料、約400点が展示されています。環境、信仰、芸術、農業などなど、イーハトーブの世界を感じ取ることができます。 残念ながら中は撮影禁止です。今回は記念館の周囲や彼の設計した南斜花壇などをご紹介しますね。
北上川にかかる朝日橋を越えて、私の実家はあの山の裾野、松林がどこまでも美しい小さな町にあります。 そして賢治が愛したイギリス海岸や羅須地人協会の建物、教鞭をとった花巻農学校、そうそう、私が通った花巻小学校もここからよく見えるんです。花巻は城下町で、お城の後にできた花城小学校(花巻小学校の前身)は賢治も通ったのですから、後輩にあたるんですね、私は。(笑)
童話 「 よだかの星 」の石碑
賢治が描いたフクロウが花壇への道へといざなってくれます。
山の上から花壇を見下ろしています。ゆっくりゆっくり参りましょうか。
おわかりになりましたか? 下って行く途中にはもうシュウメイギクの花が咲いていました。
そして花壇の中央にはまあるい花壇の真ん中に白い軸があります。 これ、日時計なんですよ。色とりどりの草花を時計の数字に見立てて、この軸に当たった太陽の影が時間を刻んでくれるんです。 花壇の中の日時計は、花巻温泉のバラ園のなかにもあって、そちらも賢治の設計です。 草花を愛し、虫と戯れ、鳥や動物との会話を楽しんだ賢治の念願だった南斜花壇がここにあるのです。 見上げればどこまでも高い夏空と白い雲、鳥たちのさえずり以外には何も聞こえない広々とした空間。贅沢な休憩時間を過ごすことができました。
私はここに何しに来たんでしょう。賢治のことを知れば知るほど、命の尊さとはかなさ、人の弱さや傲慢、自然の温かさや厳しさ、いろいろなことに気付かされます。生かされているということをもう一度心に刻んで忘れないように、ゆっくりゆっくり歩いてみました。
( 花壇に咲いていた夏の花”ダリア ” サーモンピンクがとってもきれいでした)
次回はこの花壇の先にある 『イーハトーブ館 』をご案内します。
賢治の記念館、まだいったことがありません。
なんだかmikiさんと御一緒したような気持ちになりました。
ダリアのやさしい色。だんだん秋の色が多くなっていくこのごろです。
今日は7時過ぎに家を出て夜の7時半ごろ自宅に戻りました。
途中時間が出来たので木村伊兵衛を案内した岩田さんの写真展に行ってきました。1950年代の秋田をたっぷり楽しみました。
この間は思いがけなくお目にかかれてうれしかったです
mikiさんのご実家は自然がいっぱいのすばらしいところですね
お母様のお具合が悪かったようですがmikiさんに看病していただきよかったですね
すばらしいお母様ですね
いつも待っていてくださるご両親がいらっしゃること幸せですよ
沢山親孝行してあげてくださいね
そしてまた私もどこかでmikiさんにお会いできるかもしれませんね
そんな予感がします(笑)
長引くと聞いていたご病気だけに、ブログ復帰されても、
気になって、コメントは残さずうろちょろしておりました。
やはりこちらへ伺うと、心が温かな気持ちになります。
ありがとうございます。
mikiさんの柔らかなパワーをいただいたので、
こちらからもちびっこ子育て元気のパワーをお送りしますね♪
ビ~ム!(?)届きますように♪(笑)
宮沢賢治の世界がそこにあったんですね。何だか引き込まれていきそうです。
長岡輝子さんの朗読が好きで時折CDを聴いています
ふっと賢治の世界を覗いたような錯覚に
故郷の力は凄いですね
私が三十代の頃、「おはなし玉手箱」のメンバーの一人として子供たちに本を読んだり手遊び等をしていました。よだかの星の石碑を見て当時の子供たちのキラキラとした瞳が・・・・・。
今日は気持ちがザワザワして落ち着かない一日でしたが、静かなたたずまいの宮沢賢治記念館、南斜花壇の優しさに癒されました。 ありがとうございました。
次回のイーハトーブ館、楽しみにしております。
とっても心が癒されます。私も賢治の世界、興味があります。
子供のころ、好きで彼の詩や作品よく読みました。
年齢を重ねれば重ねるほど、なんだか私、つつましく
生きている人に惹かれるようになりました。賢治のことも
あらためて考えてみたいです~
人生もゆっくり歩きましょう。。。ですよね?!
マリアパパが単身赴任中に家族で何度も訪れた宮沢賢治記念館♪
とても懐かしく、記事を読みました。
童話そのままの美しい風土に、いっぺんに岩手が大好きになったものです。
人生は、ゆっくり、のんびり。。。そう言いながら宮沢賢治はキラキラと人生を駆け抜けていってしまいましたよね。。。☆
家族みんなで賢治が大好き。CDも楽しくてお気に入りです。
イーハトーブ館も、楽しみにしています。
ちいさかったミニマリアのお気に入りだった場所。。。
心が、ほっこり。。。ありがとう♪
記念館は子供が小さい頃行きましたがすっかり忘れています・・・が、盛岡で見た北上川の景色は美しく、余韻が残った事を想い出しました。
石碑からは力強さみたいなのを感じるのですが、あの話って力強いっていうのとは違うかなぁみたいに。
石碑のイメージも、童話のイメージも僕の主観ですからまあナニなんですが。
宮沢賢治の世界にある行き着かなかった宗教観が好きです。
それでも僕達は生かされているんだと思いながら、人はそれぞれ、「本当の幸せ」ってのを求めて旅を続けるんですね。
イーハトーブという名前のカフェがでてくるもので・・・
素敵な空間ですね。
ここを散策すると嫌なことも忘れてしまえそうな気持ちになりそうです。
空気も美味しくて生きていく希望を強く抱けそうです。
《雨にも負けず・・・》・・部分だけしか覚えていません・・・悲しいかな。
公園の管理が行き届いていて心癒されそうですね。
mikiさんの奥深いところに・・・賢治の思想みたいなものがいきずいていますね・・・キット・・・。
機会を見て賢治にふれてみたい・・・・。
mikiさん、ゆっくり快方に向かわれているご様子に安心いたしました。
10年前に5人姉妹(夫婦)で青森までバス旅行し紅葉と共に南下して温泉めぐり、ここに立ち寄った事を思い出しております。
よたかのように優し
くそして輝きたいですが.....。
ダリアの色が優しげでとっても綺麗で癒されました。
大輪のダリアに思わず母と声をあげ、見入っておりました。
そう、mikiさんのご覧になったものと同じお色。
お母様ご容態も安定されたのですね、季節の変わり目ですので
一層ご自愛していただきたいですね。
そうそう、息子も「にほんごであそぼ」を毎日見ております。
「雨にも負けず・・・」をサラっと言ってくれますので、私は「じゅげむ」で
対抗しております。
イーハトーブの世界、楽しみに待っております。
まだ一度も訪れたことはありませんが、いつか行ってみたいなぁとおもいました。
何時もmikiさんのブログでは心癒されるのですが、今回は「生かされている」という言葉に感銘を受けました。
こんな風に謙虚な気持ちで生きていけたら穏やかないい人生が送れるだろうなぁと思いました。
故郷の素敵な写真と素晴らしい言葉、ありがとうございました。
木村さんというと、秋田にこだわった写真家でしたね。 その岩田さんに関して、興味深いです。また教えてください。
賢治記念館の中もご紹介したかったです。地学、鉱学、農学、音楽、天文学、そして文学・・・挙げればきりがないくらい、賢治の世界が広がっていくようなところですよ。 一度いらして見てくださいね。
では次回のイーハトーブ館、ご一緒にまいりましょう!
先日は失礼しました。急に決まり、着のみ着のままで電車に乗りました。 彼女の夢が実演したお祝いを一言と思いましたので。
私の格好、まるで買い出しに出かけるおばさん、お恥ずかしいかぎりです。 でもあれがいつもの私の姿なんです。(笑)
気ままさんは想像通り、お洒落で優雅な物腰の素敵な方でしたね。
どうぞ近くお目にかなる機会に恵まれますように、私も楽しみにしております。よろしくお願いします。
すみません。心配かけてしまいましたが、私は北鎌倉にもどり、またいつもの生活を送っています。 ちょっと長引いたのは私の甘えであり、いろいろな方にご心配をおかけしたこと、申し訳なく思っています。
元気な坊やたちへの愛情深いお菓子やパン作りのお話を読ませていただくと、私こそ母として大切なことを忘れているなあと思いました。
お気づかいいただいたこと、感謝しています。ありがとう。
長岡さんの語るお話を聞いていると、私も後ろに又三郎やゴーシュがいるような錯覚に陥ることがあります。賢治を愛し、岩手を愛した素敵なおばあちゃんですよね。 ファンがいるって、私まで嬉しくなりました。ありがとうございます。
長岡さんの独特の話し方で読み継がれる賢治の童話は、大人になっても耳から離れませんね。
よだかの星、悲しいお話ですね。 この石碑を見ると、カシオペア座に向かって空をまっすぐにとんでいく様を思い浮かべてしまいます。
南斜花壇、草花もきれいですが、この美しい緑の樹木も見事なんです。それは作品ではなくて、そこにあった風景が活かされている美しさですね。 イーハトーブ館もぜひご覧くださいね。
賢治の宗教観についてはいつかまた機会を見てブログで紹介したいと思っています。
山を下り花壇にたどり着くと、サルビアや日々草、リコリスなどが手入れされていて、訪れる人を優しく迎えてくれます。 この日は人も少なく、行くり静かに見て歩くことができました。 クヌギの木から実がこぼれていて、東北の秋はすぐそこまでやってきているようでしたよ。
賢治の童話や詩集、時々出してきて読むと、また違った解釈ができたりしますね。 どうぞ楽しんでください。
ここには記念館のほかに、イーハトーブ館、賢治の童話村があります。記念祭にはたくさんの方が訪れているようですね。
山の上から花巻の町を見下ろすようなところですが、 樹木が緑豊かに生い茂り、 鳥のさえずりも聞こえるような場所です。 地元の人もここに来ると、別の世界に足を踏み入れることができて、不思議な空間なんですよ。 私ももう何度訪れたかしれません。一日中いても飽きませんから。 ご家族ととまた一緒にいかがですか? ほっこりしにね!
賢治記念館もご存知で、なんだか嬉しいですね。
大人になって読んでみると、子供のころの感想とまた違った印象をもてるお話が多い。それだけ深い意味が込められているということでしょうか? わかこさんはどのお話がお好きですか? 教えてくださいね。
そうですね、夜だかは醜さと弱さでみんなにバカにされ、最後は絶望して星空に向かって飛び立って死んでしまうお話ですね。 私はこの石碑の夜だかは、それまでの弱い自分から抜け出そうとカシオペア座に向かって最後の力を振り絞って飛んでいるさまに見えます。 そして燃え尽きた夜だかの姿にね。 浅い読み方かもしれませんが・・・。
ベンケイさんから頂いた最後の2行のコメント、 大切にしまっておきます。 ありがとうございました。
春は春の、秋には秋の表情を見せてくれる花壇です。 いつ行っても心が落ち着きます。 林を抜けるとイーハトーブ館があります。
もう少しお待ちくださいね。 ゆっくり歩きましょう・・・ですから。(笑)
お孫さんとご一緒にいくつかの童話を読んでみてはいかがでしょう?
「 どんぐりと山猫 」や、 「 月夜の電信柱 」、息子たちが大好きなお話でした。 大人には『 貝の火 』や『 二十六夜 』などがお勧めです。
九州からだとちょっと遠いのですが、一度温泉に入りがてら、賢治のゆかりの土地を訪れてみてはいかがでしょう? お待ちしています。
新幹線に乗れるくらいですもの、元気です。
私はこのとおりのあっけらかんとした生き方しかできず、いろいろトラブルも出てきますが、根っこのところにあるのはこの故郷です。
子供のころ、この景色は当たり前のように思っていましたが、いまは帰るたびにありがたいなあと思っています。変わらないでいてほしいなあ。
「 夜だかの星 」 ちょっと悲しいお話です。人それぞれの感じ方があると思いますが、私は好きです。 aamuiさんの感想もお聞きしたいです。 読んだら教えてくださいね。
そうでしたか。 賢治記念館もイーハトーブ館もご覧になったのですか? それはよかったです。 童話だけじゃない、農業だけじゃない、賢治の人となりを知ることができますから。
わずか2時間でも、こんな時間を持ててよかったと思っています。
ダリアきれいですよね。この色が又いいなあって・・・。 サーモンピンク、大好きな色なんです。
軽井沢にも咲いていたんですね、きれいですよね、この色。
ダリアって夏の花の女王みたいで、気高さを感じる色と形ですね。
にほんごであそぼ、 いい番組ですね。 お子さんと言葉遊び、素敵です。 また聞かせてくださいね。 待ってますj。
やっと涼しくなりましたから、これからはゆったりできますね。
私の言葉で癒されるなんて、申し訳ないくらいです。 何しろ、私が一番いい加減なのですから。
生かされるという言葉、心からそう思っています。一人で生きているなんて思っていませんから。弱い私はいつも誰かに支えてもらっていますし、人だけではなく、食べるものや目にする草花、私の周りすべてに生かされているのだと思います。 こちらこそ、ありがとうございました。
こんばんは。
ご無沙汰しました。。。
mikiさん、ご実家へいらしていたのですね。。。
mikiさんが東京へ戻られるのと入れ違いで、私はちょっと遅い夏休みで、イタリアへ行ってきました。
懐かしい胡四王山♡
夫が盛岡勤務になったとき、盛岡へ引っ越してすぐに出かけたのが、花巻でした。
子どものころから賢治が大好きで、盛岡へ引っ越す、と決まったときから絶対に花巻へ、と思っていたの。
で、その日は1日、完全に賢治ワールドでした。
生家にも行き、お墓のある身照寺、イギリス海岸、農学校跡、そして胡四王山。
どんなに嬉しかったかmikiさん、判ってくださいます?
その後、賢治がよく出かけた種山ヶ原での「すたーうおっちんぐ」に子どもたちを連れて毎年出かけました。(東京へ戻ってからも出かけていたの)
懐かしい写真をたくさんありがとうございます。
最後になってしまいましたが、お母様、どうぞお大事になさってくださいね・・・
イタリア紀行、拝見しましたよ。お写真も素敵、行かれた場所のチョイスもバッチリですね。
花巻への郷愁のような思い出読んでいただけたなんて、私も嬉しいです。 イギリス海岸の佇まいもかわりませんよ。 花巻自体もあまり変わらない街だと思います。そこが又いい…(笑)
ご報告が遅れてごめんなさいね。
母も私もすっかり元気になりました。 そしてお互い自分自身をいたわりながら生きていくこと、これを約束してこちらに戻ったのです。健康って何よりの宝物ですものね。
また賢治の世界や花巻のお話など載せてまいりますね。よろしくお付き合いください。