眠れぬ夜は・・・
2007年 09月 26日
ネイビーブルー(私が一番好きな色です)の夜空に黄金色のお月さまがじっと私を見つめてくれているようで、私はしばらく夜の散歩を楽しみました。 森の中をひたすら奥へ奥へ・・・ずっと一緒にお月さまが歩いてくれているみたい。 いえ、そうじゃない、私がお月さまを追いかけていたのかもしれません。
眠れぬ夜は大好きな本を紐解いて。 子供の頃から好きで読んでいた賢治の童話をもう一度読み返してみました。
『 貝の火 』と『 二十六夜 』 です。 この2冊は先月里帰りをした際に、賢治記念館で買い求めたもの。装丁も使われている紙の質も、昭和23年に印刷されたものの復刻版です。文字も旧かなづかいで、ちょっと子供には読みにくいと思いますが、挿絵がとっても素朴で賢治の世界に引き込まれるような感じなのです。
『 貝の火 』 1. 猫の事務所
2. クねずみ
3. ツェねずみ
4. 夜だかの星
5. 林の底
6. どんぐりと山猫
7. 貝の火
『 二十六夜 』 1. 鹿踊りのはじまり
2. さるのこしかけ
3. 茨海小学校
4. 二十六夜
5. 月夜のけだもの
賢治のお話はいろいろあり、ここにないお話も好きですし、この本で初めて読むお話もありました。帰りの新幹線の中で、黙々と読みましたが、子供のころに受けた印象と違う感想を持つこともまた新鮮ですね。 でも「夜だかの星」はやっぱりせつなくなるお話でした。
そしてこちらの2冊はイーハトーブ館で求めたものです。 個展を開かれていた間村俊一氏の装丁です。イーハトーブ館は賢治の資料館の役目をしているので、関連図書が多いようです。いかがですか? 独特の世界観でしょ。 あ、この2冊はまだ読んでいません。秋の夜長、ゆっくりゆっくり楽しみたいと思っています。
復刻版の『二十六夜』と『貝の火』の装丁も、素朴できれいですね。
「どんぐりと山猫」は小学生のとき、国語の教科書で読みました。
とても不思議な感覚で、それ以来 森の中にいて、さっと風が吹き抜けたりすると
何かが現われるような…そんな気持ちになったものです。。
「よだかの星」も大好きでした。思い出すと、切なくて胸がいっぱいになります。。
わたしも秋の夜長の読書に参加したくなってきました!(笑)
昨夜おしめり程度に雨が降ったせいかちょっと蒸し暑いのですが、
気持ちはすっきり秋晴れです。これもここにいらっしゃる皆さんとまたこうして会えたからだと思います。ほんとうにありがとう!
どんぐりと山猫、そうでしたね。賢治の世界観、子供だけではなく大人になっても不思議な魅力に取りつかれる不思議な力を持っているような気がします。 読書の秋です、夜更かししない程度に・・・ね。(笑)
宮沢賢治の童話は、みんな持っていると思ったのですが、リストを見ると、読んでないものもあるようです。
どんぐりと山猫、本当に楽しくて、今もどんぐりが落ちていると、つい拾い集めてしまう癖が出てしまいます。
よだかの星は、読みながら、涙で字がぼやけて読めなくなってしまったことを思い出します。今読んでも、きっとまた泣けてしまうでしょう。
賢治の本、また、ゆっくり読み返してみたいと思います。
はい、元気になりました。 母もおかげさまでボチボチ動いているようです。 さすがに無理はしないよと手紙をよこしました。 周りに迷惑をかけたと後悔しているみたいです。それがまた心配・・・仕方ないですね、そうゆう性格なのですから。
夜だかの星は、子供のころよりも今のほうが胸が痛くなります。gyuさんもそうなのですね。 もしどこかで見つけたら、ほかのお話も読んでみてください。