『早春のブーケ』 銀座教室のご案内

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ラナンキュラスです。その花弁は薄く儚げで何枚も重なりあい、色といい質感といいまるでベルベットのようですね。
ラナンキュラスといえば、春の訪れを教えてくれる花として、卒業シーズンになるとその日の記憶が蘇る思い出の花でした。大学を卒業して郷里に戻り、最初に赴任した中学校の卒業式で、この花の鉢植えが配られたのです。透けるような淡いピンクや黄色のラナンキュラスは、初々しい15歳の新しい門出にふさわしい柔らかい春の日差しの色でした。晴れ晴れとした表情の生徒たちは、今では親となりその子供達が中学を卒業する年頃かもしれません。懐かしい思い出の花がそろそろ街の花屋さんにも並び始める頃なのです。




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2月のスケジュールは前半にプライベートな用事が重なるため、レッスンも後半から月末に集中しますが、今年最初の銀座教室は『早春のブーケ』をテーマに、パステルカラーの草花を集めてお持ちします。贈る花束に思いを込めて...ご一緒にいかがですか? 
お問い合わせ.お申し込みは、コメント欄にお名前と連絡先をご記入ください。宜しくお願いします。

 日時 2月25日(土)  18時〜21時 
 場所 中央区銀座6−7−19ミクニビル7階 ルセット☎︎03−5537−2388
 講習費 8000円(コース料理付き)
 ご持参いただくもの 花鋏 



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              (北鎌倉駅のホームの脇に咲く藪椿。)

# by miki3998 | 2017-01-25 02:07 | スケジュール | Trackback | Comments(1)

ETV特集『認知症とともに よく生きる旅へ』を見て

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 土曜日の夜は、月曜日のラジオの準備をして過ごすのですが、つい夜更かしをしてしまいます。本番前日の日曜日は、早く寝ようと思うせいか、土曜のうちに全て整えてマイクの前にと思うからです。そんな土曜の夜に、見るとはなしにつけたテレビでこんな番組を見ました。
 Eテレの特集『認知症とともに よく生きる旅へ』です。
 39歳で病気を発症した42歳の丹野智文(たんのともふみ)さんは、二人のお嬢さんの父親で仙台にお住いのサラリーマン。自動車販売の会社でトップセールスマンでしたが、発症後は事務職へと変わって現在に至っています。一見お話の仕方もしっかりしていて、笑顔でご自分の今を語る様子からは、その若さで認知症を患っている人には見えません。ではそんな丹野さんが現在どんな症状が出るのか...
 例えばそれまで車で通勤していた丹野さんですが、運転を諦め電車通勤になります。手には「若年性アルツハイマー 本人です。ご協力をお願いします。」というカードをしっかり握って乗車していました。どこで降りたらいいのかわからなくなるというのです。得意先の顔や同僚の名前も忘れます。仕事では一字一句丁寧にノートに書き留め、繰り返し確認しながら働いています。
 番組ではそんな丹野さんのイギリス10日間の旅を通して、〈認知症と診断されても諦めない人々〉との交流を軸にしています。不安と絶望に浸っていた丹野さんが、この病気になったことが人生の終わりではなく、新たな始まりなんだと決意するまでの記録、番組開始からグイグイ引き込まれるような濃い内容のドキュメンタリーでした。



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 訪れたスコットランドでは、発症してから最低1年間、一人に一人〈リンクワーカー〉が付いて、当事者と家族を専門家に結びつけてくれます。一番大変な時に最善の選択ができるようチームを組んで絶望から抜け出せる手助けをしてくれるのです。もう15年も前からの制度だそうで、素晴らしい制度だなあと思いました。実際その病気を発症している人たちが、生き生きと過ごすためのアイデアを出し合い、自ら国に提案をしこのリンクワーカー制度を作ったのだそうです。

 『Living well with dementia.(認知症)共によく生きる』

番組では壊れていくことに恐怖し、内にこもるのではなく、病気を受け入れ工夫しながら生きている人々から気付かされ、必死でメモを取る丹野さんをカメラが追います。いざパソコンに記録する際、もうその顔も印象も忘れているのですが、それでも必死に思い出そうと自分で書いたメモの言葉をキーで叩きながら、新しく何かできる、以前の自分と一緒でなくてもいいからできるだけ自分の事は自分でする、新しい人生を続けられる...そう呟きながら明るい表情になっていく丹野さんでした。
 

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 10日間の間に17人の認知症の人々と出会うわけですが、中でも印象的だったのは、車のエンジニアだったスチュワートさん、6年前に発症しましたが車の運転は続けています。車好きな二人は話が合ってそれぞれの思いを話します。スチュワートさんは自分から車を取ったら壊れてしまう。診断前にやっていたことをやめなくていいと教えられた時、丹野さんは運転を諦めたこと、持っているもの大切にしているものを失うことは魂がもぎ取られた思いをしたのでしょう、辛かったと泣きながら話します。進行しても工夫をしているスコットランドの人々から教えられます。
 もう一人はネットで繋がっているイングランドはヨークにお住いのミッチェルさん、60歳の女性でした。看護師だったミッチェルさんは、58歳で発症し勤めていた病院を辞め、一人暮らしを始めます。彼女が始めたのは記憶装置としてのブログでした。引っ越して新しい生活に適応するだけでも大変でしたが、どこに何があるか忘れるということをネガティブに捉えるのではなく、冷蔵庫やタンスに何が入っているか写真を撮って貼るという工夫で乗り越えます。病気との格闘は終わらないが対策は必ずある。病気と共に生きることを楽しむのだと笑顔で丹野さんに話すミッチェルさん。近くに住む看護師のお嬢さんも、そんな母親を誇りに思い、病気の母親を受け入れ自立を支えています。支援は必要だけれど、当事者がリスクを冒してでも自分で行動するということが大切だと丹野さんは気づくのです。




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 旅に出る前は、他国ではどんな支援を受けているか知る旅(どちらかというの受動的な旅)だと思っていた丹野さんが、同じ病気を持っていても誇りを失わず人生を前向きにとらえて暮らす人たちに出会い、リスクのない退屈な人生を送らなくてもいい、能動的な生き方を知るのです。
 国をあげての対策はまだまだ遅れている日本です。発症すると病人としての扱いはどうすればいいかという対策ばかり探していると言っても過言ではないと思います。しかし大切なのは自分はどう生きたいかに気づくこと。残された時間を最高のものにするのは、自分自身であり、認知症と共によく生きるための工夫をしていくことです。それに気づいた丹野さんは、旅の前とは違う晴れやかな表情をしていました。希望は与えられるものではなく自分で得るものなのだと思いました。

 どんな人も生きていれば病気にもなり、いずれ死を迎えます。
 認知症は忘れていく自分が何者か見失うこと、ついさっきまで覚えていたことがゼロになる恐怖は想像を絶します。その進行を遅れさせる薬があるそうですが、止める薬、あるいは認知症にならない方法があるのなら、誰しもが手に入れたいと思うでしょう。私たちは老いとも向き合っていかなければなりません。還暦を過ぎたわたくしも最近は物忘れが増えました。両親もそれ以上で日常の生活に支障が出てきたのも事実です。しかし怖がったり悲しむより楽しむこと(言うは簡単ですが)を心がけたいものです。誰しもが通る道なのですから。そうなった時に自分らしい暮らしを送るための工夫をして、共によく生きることを教えられた貴重な番組でした。
 



# by miki3998 | 2017-01-17 02:01 | 家族 | Comments(2)

小正月に…

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里帰りから戻ったのが松も開けた8日でしたので、年賀状やらお届け物がテーブルの上に溜まっておりました。その中に、年末にお世話になった庭師の植徳さんから、お年賀として浅草「小桜」さんのかりんとうがございました。ご覧の通り、紫紺の和紙に桜の花びらが散らされた包装紙に桃色の紙紐、さり気ないのですが、こうゆうものにわたくしはグッときます。もともとは老舗料亭「福し満」さんのお土産用として生まれたお店らしいのですが、東京の〈三大かりんとう〉のひとつだそうでお味もよく、細めの塩かりんとうとメープル味の2種類が入っておりました。いつもながら植徳さんのセンスの良さ、気取らぬもの選びにも彼なりのこだわりが感じられます。まだ30代かと思いますが、細かいところにも気遣いを怠らないいい職人さんです。


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一月十五日、今日は小正月、女正月とも呼ばれるように、忙しかった大正月の家事から解放され、手添えなしで簡単な食事をいただきます。大正月では白い角餅を小正月はクルミや黒豆が練りこまれたかき餅をつき、ただ焼くだけでいいように用意するのです。毎年母が作って送ってくれていましたが、最近は体力も落ちましたので、餅をくるむ練りクルミや練りゴマ、ずんだなどを里から戻る際持たせてくれました。今夜はくるみ餅をいただきます。たぶん胡麻も。

我が家では最近〈もち麦〉を使って、一日一度はお粥をいただいてます。あごだしと卵をとじて和風に、コンソメで炊き蒸し鶏を混ぜ洋風に…オートミールのような感じと言えばお分かりになるでしょうか。もち麦(大麦)は食物繊維も豊富で腸内環境も整えるのだとか…またお粥にしますとツルッとして舌触りもよく、美味しくてつい食べ過ぎてしまうのですが、お粥ですからカロリーも抑えられダイエットにも役立つのです。
今朝もいつも通りに粥を炊きましたが、小正月と言えば小豆粥。赤い小豆は邪気を祓うそうですから無病息災、今年もまた家族みんな健康でいられるよう祈りながらいただきました。

漆黒の器と皿は、昨年京都の「昴kyoto」さんで手に入れたもので、いつ使おうかと考えてはそのままにしておりましたが、こんな風にお粥を入れますと、雲水の自鉢のようにも見えます。シンプルだからこそよく噛んで味わい、静かな気持ちで器の中を覗き、またひと匙口に運びます。粥はお腹に優しいだけではなく、心にも優しい豊かな食べ物かもしれません。たまにはコトコトお粥を炊いて、美味しい梅干しやお漬け物だけで簡素な食事をゆっくり味わっていただくのもまたいいものです。


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# by miki3998 | 2017-01-15 12:43 | お気に入り | Comments(0)

梅一輪 一輪ほどの暖かさ

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お隣のおばさまに、実家から届いた干し柿と漬け物をお持ちして、そのまま裏の畑を見に行きました。畑と言っても持ち主のお爺さんがお亡くなりになってからは、誰も近づかないものですから荒れに荒れて足の踏み場もありません。春先にはセリやノビルを採りに入るのですが、いまや笹竹が覆い、小道がどこだったかも分からなくなりました。木瓜の低木もあったはずなのですが…それももう伐採されたようです。

その畑から見下ろしたところに、梅の木だけ3本植えられた原っぱがあります。まだ蕾は硬いのですが、近くに寄ってみましたら幾つか花を咲かせておりました。

梅一輪 一輪ほどの暖かさ 服部嵐雪


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その古木の太い幹には灰緑色のウメノキゴケがびっしりと… おばさまがおっしゃるには50年前に越してきた頃から立派な梅の木だったとのこと。いまや太い枝や幹は何重にも絡まり、天に向かって伸びるもの、地を這うように枝を垂らすものと、まるでその存在を誇示するかのように太く大きくなって、高さ3メートル、幅は7メートルくらいまでに成長しています。花後は実をたくさんつけて、わたくしたちにまでそのお福分けをいただけるという、とてもありがたい梅の古木です。


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さて拙宅はというと、年末に植徳さんのお世話になり、サンゴジュやオオデマリ、ハナミズキの剪定をしていただきました。伸び放題の下草も抜いてくださったので、いまはこのオキザリスだけが青々とした葉を伸ばしております。花もなく殺風景な冬の庭ですが、硬くて冷たい地面に少しでも緑があると、そこに暖かいものが流れているようで、なんだかホッといたします。


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朝の散歩は、女学校を抜けて買い物がてら北鎌倉の駅までのんびり歩きます。校内には何種類かの椿が咲いていますが、校門近くのヤブツバキの生垣は、満開になると赤い壁のようになり、青空とのコントラストが見事です。
こちらは八重の白椿、花弁が透け始めています。いつ落ちてもおかしくない状態ですが、冬空の下、寒風に向かって咲く姿には、白い花の清々しさや優雅さより、凛とした強さを感じます。
明日は日曜、仕事もお休みです。足元からシンシンと冷え込んできましたが、晴れたらまた朝の散歩に少し遠くまで足を伸ばしてみようと思います。




# by miki3998 | 2017-01-14 21:34 | | Comments(0)

『幸田家の人びと 江戸〜平成 4代の物語』を見て

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 ここ数日、BSプレミアムカフェで、代々続く家族についての番組を見ました。テーマは「家族の肖像」、いずれも数年前の番組の再放送でした。
 第一回は「受け継ぐ 京都 老舗料亭の代替わり」(14代当主の高橋英一さんから息子義弘さんへの代替わりの密着ドキュメント)、第二回は「トライエイジ 三世代の挑戦 金田一家三代の物語」(日本語研究で知られた金田一京助、春彦、秀穂の挑戦をドラマ仕立てで)、第三回が「幸田家の人びと 江戸〜平成 4代の物語」と、初回放送の日時はそれぞれ違っておりましたが、10年以上も前の番組なのに古さを感じず、新鮮な感動を覚える見応えのある番組でした。解説の狂言師野村万蔵さんのお話も良かった。継承する伝統芸能の厳しさや心構え、先代や家族への思いなど、万蔵さん流のユーモアやお考えも加わり、硬派な番組を理解する上で柔らかい印象が加わったと思います。

 中でも第三回の「幸田家の人びと...」については、明治の文豪幸田露伴とその娘、孫、曽孫と4代にわたって作家となった家族の絆についてで、露伴役に中村梅雀さん、幸田文役に原田美恵子さんが演じられ、露伴の娘たちに対する言葉やしつけが朗読劇のようになっているのです。時折玉さんがお母様の文さんのことを語られたり、曽孫の奈緒さんがその生い立ちや作家になるまでの経緯、生家を訪ねて歩く場面など、作家一族の〈血〉について考えさせられるところもありました。深夜の番組ですが、久しぶりに見応えのあるドキュメンタリーでした。




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 恥ずかしながら露伴の著書は「五重塔」しか読んだことがありませんが、この番組を見て興味を持ったのは、父の露伴よりもその娘の文さんや孫の玉さん、そして曽孫の奈緒さんです。厳格な父親の元でどのように育ちどんな考え方や生き方を教わったのか、ことさらその紡ぎ出される言葉の美しさには大いに興味が湧き、早速それぞれの著書を注文しました。
 実は昨年のお正月、NHKの「視点 論点」という番組で、奈緒さんが着物についてお話になっていたのですが、その際もいいお話だなあと感銘を受けたのを覚えております。着物には流行がなく、親子3代あるいはそれ以上継いで着られること、体のサイズが多少違っても対応できること、帯や小物使いで色々に楽しめることなど、お聞きしていて頷けることばかりでした。最近仕事で着物を着る機会をいただいたこともあって、大いに着物への関心もありましたので、まずは奈緒さんの「幸田家の着物」、文さんの「台所のおと」、そして玉さんの「幸田文の箪笥の引き出し」、以上3冊を読んでみようと思います。読後の感想はまた追ってご紹介します。




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# by miki3998 | 2017-01-13 05:41 | 家族 | Comments(4)

大寒を前に

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一月は行く、二月逃げる、三月去ると言いますが、あっという間に一月ももう中旬、お正月気分も抜けて平常通りの暮らしが戻ってきました。買い物に出かけましたら、店頭には節分でいただく恵方巻きの予約のポスターが貼ってあったり、鬼の面付きの豆が売っていたりで、暦を先取りする過激な商戦に惑わされることなく、余裕を持って自分の暮らしに合った歳時記を綴っていければと思います。




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実家での毎日は起きてすぐの犬の散歩に始まります。幸い雪のない暖かい新年で、雪かきをすることもなく、穏やかなお天気が続きましたが、朝晩は冷え込みますので、家の周りに降りた霜を眺めながら約30分運動がてら犬と歩きます。その風景の美しさにしばしば足がとまり、携帯に収めました。寒さは苦手ですが、どの写真も田んぼに張り付くようにして写したもので、凍てついた地面の冷たさも忘れて、夢中でシャッターを切りました。なにしろ刻々と日差しが強くなり、ボヤボヤしておりますと溶けてしまうのです。



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まるでエメラルドカットのダイヤモンドのような霜柱。踏むとサクサク音がします。




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溶けた雫がそのまま丸く凍って...



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散歩も終わりに差し掛かる頃、昇ったお日様が背中を温めてくれます。そしてさっきまで凍っていた丸い霜の幼子たちは、溶けてまた土に沁み込んでいきます。その一滴一滴がキラキラ輝いて、それがまた美しい故郷の朝の風景として瞼の奥に刻みました。


老いた両親は、そんな毎日を日の当たる台所で迎え、食事を共にしながら外の風景を眺めて過ごします。犬を連れた老人、ベビーカーを押す母娘、郵便屋さんに宅配便のトラック...そのどれもが話題になるのです。私が北鎌倉に戻るまでは、母の手料理を食べながらたわいない会話で笑い合いました。90歳を前にした父には、日々生きていることが奇跡に近いことかもしれません。何かしてあげる度に「ありがど、ありがど。」と二回繰り返す父は、もう自分一人では何もできないものですから、すべてがありがとうなのでしょう。当たり前のことをしているのだからいいのいいのと言っても、半分ベソをかきながらの「ありがど、ありがど。」と感謝の言葉を口にします。そして寂しさから次にいつ来るのかと何度も聞いてきては、せめて仙台なら近いのにとため息をつくのです。




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花巻を立つ日、父の好きな相撲が始まったのがせめてもの救いです。しばらくは母と相撲談義に花を咲かせてくれたらいいなあと思っています。もちろん私も電話を入れますけれどね。

大寒を前に明日は全国的に寒波が襲うようです。東北もさぞ荒れた天気になるでしょう。穏やかな鎌倉で過ごしながら気温差10度もある故郷岩手に思いを馳せます。大雪にならなければいいのですが、気にかかります。インフルエンザも流行っているようですし、どなた様もくれぐれもご自愛くださいますように。











# by miki3998 | 2017-01-12 01:32 | 花巻  宮沢賢治 | Comments(4)

1月の北鎌倉散歩 2017 

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 大晦日から仕事始めの前日まで、実家に里帰りをしておりましたので、今年初めての散歩は、年明け10日の午後から、郵便局への用事を足しながら、女学校経由でのんびりご近所を歩いてみました。散歩と言ってももっぱらよそ様のお庭拝見という感じですが、歩くのは路地から路地の細い道ばかり。まず目に入ったのは、プランターで育てられたエンドウ豆の花でした。自由自在に伸びた茎は太くて葉も大きく、花芽もたくさんついており、これぞ露地物という感じです。(それにしても早いですね、咲くのが)




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 坂を上りながらそのまま冬休み中の女学校へ。誰もいない校舎の生垣はすべて椿で、蕾の固いものや満開を迎えた紅白の藪椿が艶やかに咲いておりました。椿は葉も美しく、日に照らされた葉脈が光沢を得てより一層生き生きと見えます。椿餅なる和菓子がありますが、道明寺生地に餡を入れ椿の葉で挟んでおり、冬から初春にかけての京菓子として茶席などで振る舞われたそうです。なんとも優雅なお味の季節菓子です。




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 白い藪椿はシベを見てとばかりに花弁を反らせて咲いており、痛んだ花弁は寒風の中でのありのままの姿で、ことさら愛おしく思えました。
 1月は蝋梅や木瓜、青文字などの枝物とシンビジウムを加えて、冬の椿を生けてみようと思います。20日の大寒を過ぎる頃、今年最初のお稽古が始まります。一年の中でもこの月ほど厳かな気持ちで草花に向かう月はないかもしれません。新しい年にふさわしい、どこか緊張感の漂う花あしらいもなかなかいいものです。



 

# by miki3998 | 2017-01-11 04:36 | 鎌倉・北鎌倉 | Comments(0)

仕事始め

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寒中お見舞い申し上げます

新年早々PCの調子が悪く句読点が打てなくなりました お見苦しい点はご容赦ください
本日仕事始め 高瀬美紀の『おはよう鎌倉』始動します
特集は小正月の行事「餅花作り」についてです
連休最終日 成人の日の朝7時スタートです
よろしければお付き合いください
本年もどうぞ宜しくお願いします

      January 9 2017



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一日教室のお知らせ

小正月から立春まで飾っていただける「餅花」をご一緒にお作りいただくワークショップです
故郷岩手では「みずき団子」とも呼ばれます
地方によって「まゆ玉」「稲の花」「粟穂」「稗穂」とも
花のない季節に五穀豊穣を願い 室内に優しい色合いの餅花を飾ります
どなたでもご参加いただけますので お気軽にお申し込みください

日時  1月13日(金) 14日(土)  午後1時〜3時
会費  5000円 
お持ちいただくもの  お持ち帰り用バッグ(大きめの紙袋 または風呂敷)
お申し込み  コメント欄に鍵をかけて お名前と連絡先(電話番号)をご記入ください
締め切り 1月11日午前10時まで
(恐れ入りますがキャンセルの場合は キャンセルフィーを頂戴します)
おかげさまで定員ととなりました。有難うございました。




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# by miki3998 | 2017-01-09 04:46 | 鎌倉FM  『 おはよう鎌倉 』 | Comments(2)

秋深し…

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小淵沢から戻りました。
毎日天候にも恵まれ、ご一緒したI夫妻のお蔭で、たくさんの素材を集めることができました。長坂、清里、小淵沢から原村、茅野まで足を伸ばし、八ヶ岳や甲斐駒ケ岳、南アルプスや富士山など、眺める場所によって表情を変え、晩秋の野山はしっとりと落ち着いた色を見せてくれます。
写真は茅野で見つけたアケビです。
しばらくテーブルに置いて眺めておりましたが、時間が経つにつれて熟して柔らかくなり、調理するにはちょうどいい硬さになりました。
今日から花巻に里帰り。東京駅から電話を入れましたら父が出ました。
「ありがとう、ありがとう。」そう言って3度目のありがとうは涙声でした。毎月帰っているのに、一日千秋の思いなのでしょう。声に張りがあるので、私の方はほっと安心。十日余りですが、また両親と共に過ごします。アケビはカバンの中に入れました。父が喜ぶ顔が見えるようです。

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長坂の別荘地で見つけた野菊です。アケビといいこの野菊といい、晩秋の紫色の美しいこと。枯れ野に咲く姿だからでしょうか、気高さと強さを感じました。自然の造形や季節ごとに微妙に変化する野山の色彩には、ため息が出るくらいその素晴らしさに魅了されます。
花巻でもいまこの時の自然を十二分に感じてこようと思います。

# by miki3998 | 2016-11-15 15:52 | 旅行 | Comments(2)

リース教室のご案内 その1

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『リース作り』
それはまずリースの素材となる枝や蔓、落ち葉や木の実を集めるところから始まります。晩秋から冬にかけての山歩き、そのまま季節を切り取るようなリースを作ります。クリスマスだけではなく、新しいリースができるまで、暮らしの中で一緒の時間を過ごすリースです。
北鎌倉の森や小淵沢の林、岩手の里で集めた素材をだいじにだいじに。。。思えば一年中素材探しをしているような気もします。
12月2〜3日は岩手『無ら里』で、6〜7日は山口『円座』で、リース教室を開催します。
今日からその準備、小淵沢の山の家に行ってきます。
 



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# by miki3998 | 2016-11-08 03:58 | リース | Comments(1)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


by miki3998
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