カテゴリ:花巻  宮沢賢治( 51 )

 こぶしの花 と スーパームーン 

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  こぶしの花を見かけました。ご近所の花好きのご夫婦のお庭に咲くシデコブシの花です。
  薄紙のような花びらは 楚々として奥ゆかしく、その色はまさに早春の野山を温めてくれる花です。厳しい冬を耐え忍び雪解けを待つ木の花、今年は復興を待つ花、希望の花になって欲しいと思います。

  イベントが中止になり、今日は一日オフでした。幸い計画停電もなかったので、料理の日にしました。こんなときに常備菜を作っておこうと、まずは豆を煮ました。戸棚の中の乾物類の整理にもなりますし、基本の一品から展開料理を考えるのが好きなので他にも使えそうな食材を並べてあれこれ出来上がりのイメージを膨らませます。ひじき、干し椎茸、切り干し大根、切り昆布。。。缶詰もありました。これだけあればしばらくは買い物にでなくても数日食べてゆけそうです。
  昆布や椎茸は普段から水に戻して冷蔵庫に入っています。出汁にもなりますし、使った昆布や椎茸を甘辛く煮て副菜にもできます。ラジオから流れる音楽を聴きながら、鍋の中で踊る大豆を見ています。ゆっくり美味しくできあがれ。。。まるで呪文を唱えるように呟きながら。明日はこの豆とタマネギ、桜えびを使ってかき揚げにしよう、残りは五目豆に。身近なものを活かす楽しみを味わっています。

  今夜は満月。真ん丸になるのは夜中の3時頃だとか。19年に一度の月と地球が最接近する日。
 明るさも大きさも最大級のスーパームーンだそうです。たまにはテラスで月光浴もいいかもしれません。空は繋がっているのですから、あなたと同じ月を見て祈ります。(あ、くれぐれも風邪をひかないように。。。気をつけてね。)


  
by miki3998 | 2011-03-19 22:54 | 花巻 宮沢賢治 | Trackback | Comments(17)

夜なべ仕事 

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  昨夜の北鎌倉は風が強くて、まるで冬の海のようなゴーッ、ザブーンという音をさせて竹林の波を揺らしていた。そんな夜が明けた寒い朝、丹沢は期待通り 真っ青な山肌をこちらに見せつけ、雲海を傍に抱えるようにしてそびえ立っていた。冬だ、冬の山になった・・・そう思うと、鳥肌が立った。

 
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  我が家の歳時記、10月も終わりが近づくと決まってすることが、イチジクのコンポート作り。ついでに里芋も一緒に贔屓にしている八百屋から届けてもらっている。母が元気なら、行って品物をみて、大きさや色・形を吟味するのだが、今年はいまひとつ元気がなく、外出も控えているようなので、直接電話をして届けてもらった。電話の向こうから南部訛りの「きやなぎ商店でございますぅ。」というおかみさんの声。電話の向こうできっと腰をかがめてお辞儀をしているに違いない・・・そう思えるゆったりしたテンポの挨拶だ。

 
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  里芋は今夜バターと醤油で絡めた洋風総菜を作ろうと思うが、まずはイチジクの試食。緑色の調理用を頼んだが、いくつか熟しているのもあったのでブルーチーズをのせて一口。これにハチミツをトロリといってもご機嫌な味になる。こんなふうにして一人ペロリと何個でも食べてしまいそうで怖いくらい。今夜は夜鍋仕事になりそうだ。

 
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by miki3998 | 2010-10-27 16:33 | 花巻  宮沢賢治

盛岡 光原社

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   先週の日曜日の写真です。 まだ雪が残っている故郷・岩手の街角。

   ここは盛岡の内丸にある北ホテルです。 一階は「北の光原社」という、地元岩手の手仕事を扱うお店。同じく盛岡の材木町にある光原社」の支店になります。
   昔 学生時代、夏休みや冬休みという長い休暇には 叔父のつてで岩手県庁でアルバイトをしていました。父方の叔父はとても鷹揚な人で、アルバイトもお茶くみとコピーだけでいいから、まずは机に座っていなさいという なんともお気楽なものでした。昼休みもたっぷりもらい、私は県庁裏のこの光原社をのぞくのが日課になっていました。隣には「窯」(かまど)という喫茶店があって、すぐそばの岩手医大の学生や美術部の学生がよく入り浸っていたお店でした。 コーヒーにはホイップされた生クリームが別についていて、ハイカラ好みの母に連れられて、確か 中学生の時から飲んでいたと思います。母は盛岡出身なので、花巻より盛岡のほうがテリトリーだったのでしょう。 休日は汽車に乗って盛岡に出かけ、あちこちの面白いお店を私と弟を連れて、一緒に歩き回る人でした。 


  このビルの前には 川徳一番館という やはり岩手の民芸品やお土産ものを扱う、川徳デパートの別館があったのです。先日訪れた時も やはり同じ場所にそれはあって、母と一緒に買い物をした時を思い出し、なんだか嬉しくなったものです。

   
   
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  この日、何年振りかで訪れた「窯」も「北の光原社」もあの頃のままでした。 「窯」が一階から二階に移っただけ・・・タイムスリップして、私は白いブラウスにボックススカートをはいて通っていた大学生の自分に戻ったような気持ちで 熱いコーヒーをすすったのです。

  変わらぬものがそこにある安心感・・・都会の街と同様、盛岡の街並みも大きく変化する中で、そこに住む人、暮らす人が、大切に残し育ててくれていること。 それは当り前ではなく、きっとそこにはたくさんの人たちの努力が必要でしょう。 たまに訪れる私が 勝手気ままに想いを募らせるだけではなく、街並みや古くからのいいお店は それを贔屓にする気持ちを持ち続けることが大切なんだと思います。 

 
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           ( 北の光原社で買い求めた 鹿の母娘です。)


   
by miki3998 | 2010-02-21 19:10 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(14)

岩手の代表になりました!

    花巻東やりました! 
    3回戦は同じ東北勢・宮城の東北高校との対戦でしたが、制したのは岩手でした!大阪・甲子園で伊達対南部は南部に軍配が上がったというわけです。
    やったね、私の実家の目と鼻の先にある花巻東。 みんな人っ子のよさそうな、いい子たちです。まるで息子たちを応援しているような気分です。(笑) 
    明日はいよいよ準々決勝。 ガンバレ、 雄星!(馴れ馴れしい?) ガンバレ、花巻東!


    
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                           ( マウイが2歳の時の写真です。)

    もう一人岩手で頑張っているのがわが姪っこ、マウイです。
    すみません、ここからは完璧に自慢話です。(笑)
    実は先日(と言っても6月ですが)、花巻市内の小学生陸上競技大会があり、マウイが小学5年生の部、100メートル走で一位になったのです。 ま、これくらいならよくある話かもしれません。 でも翌月、盛岡で県大会があり、花巻代表で出場。 なんとそこでも一位、優勝してしまったのです。つまり岩手県で一番ということですよね。

    いつもは冷静でポーカーフェィス気味の弟ですが、大会が終わった途端、嬉しそうな声で電話をかけてきて、
   弟 「 姉貴、 おらほのマウイがいぢばんになったぁ~。 すんげべぇ、 ゆうしょうだじゃあ。 おらもたまげでしまった。 つぎは全国大会だがら たのむじゃぁ。」 ですって。

   私 「 えぇえ~? はなまぎで いぢばんでも すんげのに。 いわてでいぢばんか? でがしたなはん。おめさにだんだ。 いや、たかちゃんがなぁ。 どっちにしろ すんげなはん。 いがったいがった。」

    スポーツが大好きで、バドミントンやバスケット、サッカークラブにも入っているようですが、まさか100メートルで一番になるとは・・・。 誰に似たんだろう???

     電話は 代わって、
   父 「 おらほのマウイ、まんつ  けんで いぢばんになったぁ。 おめの こどものころさ そっくりだぁじゃ。 いろもしろくて めんげし おめそっくりだぁ。 うんどうしんけ いいのも おめそっくりだぁ。 あどは あだま いば いうごどねなぁ。 」 
      アハハ、親バカ、孫バカ、叔母バカでっす! ホントにすみません。

    全国小学生陸上競技大会は横浜ニッサンスタジアムで、今月29日、30日に開催されます。岩手県の代表として、マウイは選手団と一緒に横浜に来ます。
    里の両親も孫の応援に来たいはずですが、年老いた二人は今回はお留守番。代わりに私たちが応援に行きます。 子供の頃からガンバリ屋のマウイ。それは勉強だけではなく、ピアノもスポーツもそうだったのでしょう。 何しろ母親よりもおばあちゃん(私の母)が厳しく育てていますから。 共働きの弟夫婦よりも、祖父母と一緒にいる時間のほうが長い一人っ子で、さびしい思いもしています。でもそれを顔に出さない子でした。 フォトフレームの中で笑うマウイが、なんだか急にけな気に思えてきます。

   私 「 マウイ、 がんばったなはん。 おめぇは 高瀬家の輝く星だよぉ。(笑)  全国大会では思いっきり走ってやぁ。 ダイちゃんママも おうえんさいぐがらなはん。 」

    
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                    ( 最近の写真が無くて・・・ これは去年のマウイです)


   肝心のマウイの反応は、

    「 練習しねがったけど いぢばんになったがら、 本気で走れば もうちょっとはやぐなるどおもう。」 ですって。(笑) 
    
    
    
by miki3998 | 2009-08-20 23:48 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(27)

 涙あふれてくるけれど

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  ラジオとブログで 伊藤忠文さんのCDをプレゼントしますとお約束しましたら、その記事を読んだ伊藤さんのお兄様が、ご丁寧にCDを送ってきてくれました。お兄さんも花巻北高の先輩です。兄弟仲がいいんですね。ぜひ弟の曲を一人でも多くの人に聴いてもらいたい・・・と、あて名書きくらいは手伝います・・・ですって。お優しい! でも心配ご無用、大丈夫です。たとえ100人からの申し込みがあっても、私一人でなんとかなります。・・・ちょっと、大変かな。 ま、そのときはそのときで考えましょう。(笑)

 
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一緒に同梱されていたのが、これです。
  母校花巻北の校歌。卒業記念に作ったのだそうです。 

  
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  この裏表紙を見た途端、胸にグッとくるものがありました。 ジーンと、痛い感じ。熱いものがこみあげてくるのです。ただ懐かしいだけではないのです。 どうしちゃったんだろう。

  私たちの校歌は 伴奏も演奏もありません。テンポもメロディも応援団のリード通り歌うのです。
  ブログでお聞かせできないのが残念ですが、本当に素晴らしい。

 
   先輩、 わがねぇ、 なしてだが わがらねども 涙っこででくるのっす。

   こんたに いい歌だったんだなはん。

   
  「 人生風波荒ぶとも 不倒の勇気我にあり・・・」
    
      俺達の花北は素晴らしいっす! オッス!!


  さあ みなさん、伊藤さんのCD、 ジャンジャン応募してくださいね! 待ってま~す。 \(^ ^)/

    注) 校歌斉唱は差し上げられません。 って、欲しい方もいらっしゃらないと思いますが・・・失礼しました!
  
by miki3998 | 2009-07-10 22:40 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(29)

残念でした!

 全国大学野球選手権は 法政大学が優勝しました。大学日本一おめでとう!
 でもね、7回までは対戦相手だった富士大学が優勢だったのです。
 この富士大学は岩手県にある大学です。 
 そう、春の甲子園で決勝戦まで好試合をした準優勝校、あの花巻東高校と同じ、わが故郷花巻の大学なんです。
 学生たちはその花巻東の試合ぶりに勇気づけられたとして、決勝戦まで各試合を一点差という粘り強い試合を重ねて、勝ち上がってきました。そして監督さんは勝った法政大学の出身。決勝進出が決まったその日、思わず涙を流してしまったという彼にとっては因縁の対決となったわけですが、残念ながら母校に勝てませんでした。でもまた来年があります。自信を持って また練習に励んでください。
  ピッチャーの森安君、敢闘賞おめでとう。よくがんばりました。そしてチームのみなさん、お疲れ様でした。
  改めて言わせてください。 準優勝おめでとう! 
  どうぞ 胸を張って花巻に帰ってくださいね。

      
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                 北鎌倉の朝やけです。 4時を過ぎると 東の空が白々と明るくまります。
                そろそろ出かけなくては・・・。 月曜日です。 今朝の放送も頑張ろうっと!
by miki3998 | 2009-06-15 04:12 | 花巻  宮沢賢治

朝の風景

 
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   里帰りすると、私は毎朝、義妹を職場まで車で送って行きます。仕事場は花巻温泉、この道を毎朝6時には起きて、一緒に車でおしゃべりしながら運転手として送り迎えをしています。それは 私がいる間、義妹の車を借りるためでもあり、車の中で普段言えないことを話し合ったりできるからです。嫁としては同じ立場ですからね。年は親子ほど違いますが、両親と同居してもらっていますから、たとえ年下でも感謝の気持ちを表すには行動にあらわすことが必要だと思っています。そのためには運転手やマウイの遊び相手などは 私にとっては朝飯前、お安いご用です。

  
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温泉まで続くサイクリングロードです。路傍にはこの時期、ポピーの花が可憐な花を咲かせています。春は桜並木、初夏はポピー、盛夏の7月にはアメリカ芙蓉の花が見事なんです。けして華やかではありませんが、季節ごとに違った草花を楽しめるように工夫されています。

  
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   さて、帰宅すると今度はマウイの通学時間が迫っています。里帰り中はいつも 散歩がてら、マウイの小学校まで一緒に登校するのが習わし。友達と誘いあって、約2キロの道を歩くのです。ランドセルが背中よりも大きかった頃、「 ダイちゃんママ、一緒に行くよね?」 と毎朝、私の手を取って歩いたマウイ。もうそのランドセルも心なしか小さく見えます。

  
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桜台小学校、その名の通り、校舎の周りには 見事な桜の古木が植えられていました。このあたりの地名も桜雲台と言われていました。道路拡張のため、手前の桜の木々が伐採され、校舎の左側に工事中のフェンスが回されています。 子供達の安全に注意して工事が続けられています。
  ここは私の母校、花巻北高校があった場所(現在は移転しましたが)、不撓不屈の精神と、バンカラな校風が伝統で、教師も生徒も個性あふれる高校でした。いまだに応援団は、ボロボロの学生服の腰に手拭いをぶら下げて、高下駄を履いて通学しているようです。

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雨漏り先生のリクエストにお応えして・・・花巻北高のホームページからお借りしました。 先日の里帰りで見かけた生徒は、学生服が本当につぎはぎだらけで、ホームレスよりもひどい恰好。(笑) カメラを持っていなかったので、残念ながら画像なし。
 この画像は 盛岡一高との定期戦でしょうか、応援団は羽織袴姿です。小さくて見ずらいかもしれません。ごめんなさい。甲子園予選大会などの前日は、応援団が太鼓をリヤカーに乗せ、盛岡まで歩いて行ったものでした。今はどうかなあ・・・。 ブルーの襟のセーラー服は女子生徒です。私ももちろん着てました!!!(スカートの丈はもう少し長かったな。)

  一年生がミニトマトの栽培観察をしていました。 「 おばちゃん、みでみで。 トマト もは はなっこさいでらよ。 へへ、いいべぇ。」  「 あいやあ、ほんとだぁ。 すんげなはん。 だいじにしてやぁ。」

  そんな会話をしながら、子供たちを見送ります。 母校は移転しましたが、里帰りの度にここに来るのが日課になっているのも  マウイのためだけではなく、私自身が懐かしくて足が向いてしまうのかもしれません。。

   
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帰り路は ゆっくりマイペースで。 せせらぎ橋のマスコットガールと恵比寿さんのような表情のわらすっこ。 少女のあどけない表情がいいなあ。おどごわらすは さがなっこだいでらもね。お地蔵さんのようにも見えるなはん。
  川沿いに咲くヤマボウシの白い花が初夏を告げています。 橋のたもとには 新緑の紅葉が種をつけていました。 きっと風に乗ってその種がとんで、また新しい芽がどこかで根付いたりするんでしょうね。

   
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  kantarou さんのリクエストにお応えして・・・あるんですよ、白橋の画像が。 ↓(笑)

   
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                      ≪白橋。 確かに老朽化してるもね≫
   
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                      ≪ 国鉄・釜石線が通っていた線路。白橋の下だよ≫
    
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                      ≪ 黒橋の上からの風景 盛岡方面に向かう列車≫
 
    黒橋の上から見だ 東北本線のコンテナ列車。 郷愁をそそるべぇ?
   釜石線が通ってらのが白橋。なんだが 涙っこでできそだぁ。 東和高校、らいねんがら北高さ統合するどっす。 

 おべでらったっか? あの 大滝詠一、一年だげだども 北高生だったんだどっす。 たんまげだべぇ。(笑)

 なんだかんだで 超大作になってしまった! アハ、ながぐなって もさげねぇよぉ。   

 
by miki3998 | 2009-06-10 21:38 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(20)

 原点に帰って・・・

 ただいま!・・・って、誰も待っていなかったりしてね。 ちょっと弱気になっている私。(笑) 
 ブログも長い間つづけていると、思いがけない出来事があったりするわけで・・・父さん、純はまいってます・・・。 (北の国からバージョンになっています。) 冗談はこれくらいにして。
 父さん、まんつ、元気でいでけでやぁ。
 

    
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 「よぐおでんしたなっす」 は よくいらっしゃいました  「お待ちしてあんした」 は お待ちしておりましたの意味です。 


 この数カ月、仕事もプライベートも眼まぐるしく、時間だけが足早に過ぎてゆく感じ、私にはちょっとオーバーワーク気味でした。 頑張っているのは気持だけで、思いが伝わらず、空回りすることもしばしば。心身ともに疲労困憊、SOS状態でした。  わがままな私は、誰かに不快な思いをさせたり、不本意な言葉を吐いたりしたかもしれないません。  このままではいけない、軌道修正が必要だと感じていました。
  

 そこでちょっと大人の休息に・・・。 行先は? 私の原点、花巻です。 
 もったいぶっていたわけではないのですが、急だったので行く先も告げずに電車でGO!じゃなく新幹線でGOしちゃいました。 それは7月のイベントに向けて、材料調達の旅でもあったのです。
 『手仕事の旅、北東北』のつもりで秋田、盛岡二泊三日の旅を決行。 残念ながらちょっとしたアクシデントがあり、目的はおじゃんに。
 短い時間でしたが、充分命の洗濯ができました。 親不孝な娘ですが、こんな私の帰りをいつも喜んで迎えてくれる実家の家族。両親が生きているうちは できるだけ元気な顔を見に? いえ、元気な顔を見せに!ですよね。
 田舎者の私、他に能がないのかもしれません。

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  昨日6月5日は芒種(ぼうしゅ)でした。 小満から15日後をいい、稲などの芒(ノギ)のある穀物の種をまく時期をそう呼んだのだとか。 里帰りから戻るのをを待っていたように、ご近所さんから梅の実が届きました。ありがたいです。今年も美味しい梅酒を作ることができそうです。 そういえば北鎌倉ではホタルも飛び始めました。 梅もホタルも去年のちょうど芒種の前後だったような気がします。生き物や植物の自然界では、季節に逆らうことなく営まれているのですね。


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  家の前の田んぼです。整然と並んだ苗のなんと美しいこと! 手植えから機械植えに変わったとはいえ、やはり農家の方の働く姿はどこまでも美しい。腰をかがめ、懸命に草を取り、田んぼに向ける真剣なまなざし。早朝から暗くなるまで一日中田んぼに立ちっぱなしの時もあります。そんな姿は 時に神々しくさえ思えてきます。
 梅雨入りを前にして、夜には河鹿が鳴いています。 その鳴き声を聞くだけで心が落ち着くのはなぜでしょう。
 
  手前にはツルウメモドキと野バラがうっそうとしています。 
  父と母が、娘が仕事に使うから、このまま残しておこうと言って、虫に食われないように手入れをしながら見守ってくれているツルウメモドキの群生です。 写真には見えにくいと思いますが、6月の今、白くて可憐な花をつけています。秋にはこれが朱赤の実をつけ、はじけて可愛い表情を見せてくれるのです。 伸び放題ですが、この蔓を使って 夏のリースを作ったらどうでしょう。 6月だからこそ はかないけれど緑の爽やかなリースができる気がします。

  今回の旅は、実家を起点に、秋田、盛岡に出かけ、手仕事の街を散策するつもりでいました。昔ながらの籠や桶、織物や道具を探す旅です。盛岡の紺屋町、奥州水沢の南部鉄器、秋田の角館の桜細工など、日帰りで行けるところまで出かけてみるつもりでした。特に盛岡の紺屋町や大好きな光原社には 何度か足を運んだことがありますが、最近はご無沙汰続きだったので、ぜひ行ってみたかった場所です。 あそこに行けばきっと探しものに出会えるような気がしたのです。 でも予定は未定にして決定に非ず、ですね。 
  いま必要とされる自分がいます。父も母も いつも私のことを思っていてくれるのですから、傍にいられる時くらい、少しでも一緒にいてあげようと決めました。 


  
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  父は今年83歳です。 里帰りのたびに 年老いて行く様子がはっきり分かるのは、若い頃には想像もつかないほどの 寂しさに繋がります。 もともと左手左足が不自由で、もう硬くなった足の指はゾウのようになり、スリッパも一人で履けません。車の乗り降りも一人では無理です。自分の体なのに思うように動かないことが、どれだけストレスになるか、想像しただけでも・・・ 私ならきっとイラつくでしょう。 でも父はいつも笑顔で、「 もさげねなあ、 ありがど ありがど。」と 娘の私にまで頭を下げて詫びるのです。 
  その父を検診に連れて行きました。 忙しくしている私の体のことを案じて、自分の検診を忘れていた父。
  順番を待ちながら にこにこご近所さんに挨拶する父。 
  「娘さんが帰ってきてけで いがったなっす。」と言われ、嬉しそうです。
  「 うだ。鎌倉がらきてけだのっす。 はなれでいるがら しんぺなんだべ。」
いざ検診がはじまり、一人で会場に入っていく父。「 おれ一人でだいじょうぶだがらな。おめは こごさいでいがら。」  でも一歩踏み出すのも、階段を上るのも 普通の人の3倍は時間がかかります。 洋服の脱ぎ着も一人ではうまくいきません。そばにいた保健婦さんが親切に手伝ってくれるのですが、その保健婦さんにも頭を下げてばかりの父。見ていて気がきじゃありません。 相当疲れているはず。 

  「 いやぁ、 いがったなあ。 おめがいでくれで たすかったじゃあ。 もさげねがったなぁ。」
 検診車からニコニコしながらゆっくり出てくる父を見て、目がしらが熱くなって 顔をあげられませんでした。 
  もさげねのは 私なのっす。 ごめんや、父さん。

                                                   (つづく)

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            家のそばに咲いている紫色の花
            野生のリンドウだろうか・・・。

          *** 調べました!
          カンパニュラ・グロメラータというリンドウに似た花でした。
 

 
 
by miki3998 | 2009-06-06 02:09 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(22)

賢治の日時計

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  花巻温泉には東北一の規模を誇るバラ園があります。 春の薔薇が旬と言えば旬ですが、四季咲きのバラや、冬を前にして選定が行き届きいたバラ園には、賢治が設計をして建てられた『日時計』があるんです。 ちょっと見ごろを前にして(何しろ訪れたのは9月14日でしたから)いますが、ご紹介しますね。 

 
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   このバラ園で生まれたオリジナルのバラもあります。ハーブも育てられていて、ホテルの食事にも活用されているようです。 都会の洗練されたバラとまではいかなくても、係のおばさんやおじさんが、この日もバラの手入れやビニールハウスの整備をされていて、
 「 どごがらきたのっす? あいやあ、鎌倉? まんつ とおいどごがら ごぐろうさんだねえ。」なんて声をかけられました。 訪れた観光客やホテルの泊り客のために、地味なお仕事ですが、皆さん一生懸命で、やっぱりいいなあ、故郷花巻は・・・なんて、ひとりで満足したりしてね。(笑)
   
  
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  これが賢治の日時計です。 季節に合わせた草花が、花壇のまわりを彩るように咲いています。とても素朴な日時計です。 賢治らしいな。
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     由緒正しきイングリッシュローズも売ってます。 もちろん花壇に咲いたバラの切り花も売ってくれるんですよ。 もっとたくさんの人に見てもらいたいなあ。 温泉にいらしたらぜひ!
  

   さてと、マウイもしびれを切らしているようなので、ちょっと遊んで帰りますか。
  体育会系のマウイ、私とそっくりなおてんば娘です。もうエネルギーが有り余ってますよね。(笑) 里帰りのたびに何か体を動かすことをやらされていますが、今回はこれです! ホテルの遊技場で・・・
  
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  ハハハ、バドミントンはなかったので、卓球をしました(浴衣姿じゃなくて残念!)。 さてマウイは花巻の愛ちゃんになれるか・・・!? ひたすら白球を追うこと1時間。 ヒィヒィ~。(汗)
  勝敗はどちらって? もちろん北鎌倉の愛ちゃんです!(爆) スポーツウーマンのキャリアが違いますもんね。
   
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卓球で汗をかいたら、すぐ隣にあるこちら『蓬莱の湯』で入浴できます。 ホテルの宿泊客でなくても入れる大浴場です。 家風呂と違って、おおきなお風呂って気持ちいいですね。 効能は? もちろんお肌にいい美人風呂でございます。 あ~あ、いたれりつくせり・・・。 あとは帰ってビールだね、マウイ! 極楽、極楽~。(笑)
   
by miki3998 | 2008-10-21 23:57 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(32)

花巻うまいものざんまい   嘉司屋編

 あら~、 誕生日の記事が続き、花巻うまいものざんまい 西の横綱がどこなのか、すっかりおあずけになっておりましたね。 もう秋も深まってしまいましたが、ひと月ほど時間を戻して、里帰りの話題をちょっとだけ披露させてください。 賢治が好きだったとっておきの場所もご紹介しますからね。

 皆さんにはマルカンデパートの あの割りばしで食べるソフトクリームの印象が強かったかもしれませんが、言うなればマルカン大食堂は安さとボリューム、そしてマックにも負けないほどの速さで出てくるメニューが売りの東の横綱でしたが、今日はこちらのお店を一押しさせていただきます。 それは東町にある蕎麦処『嘉司屋』(かじや)です。 わんこそばで有名なお店ですが、そばの味ももちろん岩手で一番と太鼓判を押させていただきまっす。(ポン! これ太鼓判の音)

 帰省中、ほとんど毎日通うほど、私は蕎麦好きであり、嘉司屋のコーヒーが大好き。イノダコーヒーを花巻でいただいているのは この私でございますよ。エへ、ごっつぉさん。
 うだば、これがらずら~っと たべだもの おしぇるがらなはん。 まんつ みでけでぇやぁ。

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  マウイはカレー南蛮、 私は鴨蕎麦(冷たい蕎麦です。) 二人ともぺろりと平らげました。
  デザートは自家製煮梅とイノダコーヒー。  完璧です! (笑)
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  この日は昼食の後、マウイとこちらに行ってきました。 賢治が好きだった場所なんですよ。もちろん私も子供のころ お世話になったところです。 
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    『 釜淵の滝』≪ クリックしてください。釜淵の滝の四季折々の様子が見られます≫です。 小さい頃、母は私と弟を連れて、よくここに遊びに連れてきてくれました。もちろん泳ぐんです。というよりも この滝の上からお尻で滑ってきて、滝壺にドボン! いやあ、愉快でした。喘息の弟と、おてんばな姉。どんなだったか想像つきますでしょ。(笑) 赤に白の水玉模様の水着だったなあ。胸にシャーリングがしてあって、腰から下はフレアースカートみたいな・・・そう、アレです!ね、わかるでしょ?昭和30年代生まれの方なら頷いてくれますよね。 
  この釜淵の滝は 賢治も幼少時代から泳ぎに来ていた場所で、お話にも出てきます。農学校の生徒を連れて野外授業に来たのが、こちらでしたから。 (童話『台川』)

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   滝の脇には遊歩道があって、山の上まで 
   登ってゆけます。 右の写真は、
   滝の上にかかるつり橋『紅葉橋」から写しました。
   せせらぎの音、日の光、鮮やかな山の緑が
   五感を刺激し、体いっぱいのマイナスイオンを
   浴びている感じがします。

   こんなに豊な自然がほぼそっくりそのまま
   賢治が生きていた時代と同じように
   残っているのですから、大切にしなくては。
   
   歩きながら私はタイムスリップして、
   幼い頃の思い出に浸っていました。
   前を歩いているのはマウイではなく、
   もしかしたら あの頃の私だったかも・・・ね。

 





 考えてみれば、里帰り中のお昼はほとんど、嘉司屋でそば三昧でしたね。
    蕎麦よし、タレよし、感じよし、そう、お店の雰囲気もいいんです。
    きみちゃん、びょうぎしねんで だんなさんどいっしょに ばんがってやぁ。 まだまづりにかえってくるがらっす。 つぎはいっしょに みごし かつぐっか?(笑)
   二日目は鴨せいろ、三日目は天ざる・・・。 京都出身のご主人ですから、鰊そばもおいしいんです。 そちらは次回、年の暮れに里帰りしたらと言うことで・・・。
   花巻うまいものざんまい 嘉司屋編でした。 西の横綱に決まり!

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by miki3998 | 2008-10-20 00:12 | 花巻  宮沢賢治 | Trackback | Comments(33)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


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