カテゴリ:花( 161 )

花巻花紀行

b0083902_22335559.jpg



花巻での教室を終えて、助手のなっちゃん夫婦と一緒に、花巻東和町にあるイーサゴナーサリーガーデンを訪れました。あいにくその日曜日は休園日でしたが、私たちの訪問を特別に承諾していただき、お父様を始め息子さんもお忙しい中、広い園内を丁寧に案内してくださいました。圧倒されるほどのクレマチスの数と品種、手入れも大変だろうなあとため息まじりに眺めたビオトープやロックガーデン、山野草が咲き乱れる自然庭園をゆっくり散策しました。


b0083902_22335652.jpg

ヤマシャクヤク

b0083902_22335609.jpg

のんびりお茶でもいただきたくなるお庭です。

b0083902_22335779.jpg

葉のヒダも見事なクマガイソウ


帰りに花巻温泉のバラ園に参りましたが、ピークは6月とのことでまだ蕾の状態でした。東北随一のバラ園は、宮沢賢治の南斜花壇があった場所で、賢治設計の日時計も残されています。広さ5000坪の山を登るように6000株の数々のバラが植えられており、満開の時期にまた訪れて見たいと思いました。


b0083902_22335797.jpg



園内に燃えるように赤い木がありました。バラより一足先に満開を迎えた花桃でした。散った花びらが艶やかな絨毯のようです。帰りの車からりんご畑の白い花も見えましたし、北東北の5月は、初夏を告げる木の花が見送ってくれているようでした。


b0083902_22335810.jpg

枝垂桂 (黄葉するとキャラメルのような甘い香りを放つ桂の木、400年も前に早池峰山麓で発見されたそうです)


by miki3998 | 2017-05-19 21:13 | | Comments(2)

花巻からスタートです。

b0083902_13162453.jpg



新緑と薫風と…
一年中で一番好きな季節、それは初夏。
風にサワサワと音を立てて揺れる竹林は、コバルトブルーの空をバックに若緑が一層眩しく映り、夏が近いことを教えてくれます。
木漏れ日の下の勿忘草、蕾をたくさんつけたキッチンドアの前に咲くノイバラ、日差しに透ける若紅葉やビワの木に絡まるアケビの蔓…どれも5月ならではの拙宅の周りの風景で、ツバの大きな麦わら帽子を被り、裏の土手や原っぱ経由で路地から路地へと歩く毎朝の散歩が楽しみな季節です。


b0083902_13162507.jpg



スタジオの近く鎌倉文学館入口に咲くナニワイバラです。一重のバラの中でもこのナニワイバラが好きで、花弁のカーブの優雅さと、日差しにハレーションを起こすほどの潔い白色は、バラの中では地味な存在ですが、こちらもまた初夏のバラ、バラの季節の到来を知らせてくれます。
ちなみに鎌倉文学館のバラ祭りは5月10日から6月4日まで。鎌倉ゆかりのバラを始め、約200種類のバラが楽しめます。


b0083902_13162628.jpg



5月は「テーブルを彩る初夏のバラ」を特集します。まずは花巻教室から、母の日に贈るバラのブーケとバラのサシェ作りをご一緒に。
5月12〜13日 午後2時〜5時
B&Bレストラン無ら里さんにて。
バラのご用意とサシェの布の準備のため、5月8日が締め切り(残席わずか)です。お早めにご予約をお願いします。

通常のクラスは5月21日.28日.30日です。ご入会希望の方は、コメント欄からどうぞ。詳細はお電話(
080-5432-5870)にて。連絡先とお名前を明記の上、チェックを入れて非表示でお願いします。

b0083902_13162634.jpg






by miki3998 | 2017-05-06 11:55 | | Trackback | Comments(0)

夏も近づく…

b0083902_10352704.jpg



ハレーションを起こすほど、白いツツジが眩しい。今日の日差しは初夏そのもの。夏も近づく八十八夜…新緑の茶畑に白い手ぬぐいであねさんかむりの摘み人がせっせと手を動かす姿を想う。


b0083902_10352856.jpg



一人暮らしのおばさまから夕飯のお誘いがかかり、昨日は夕方から散歩がてら山を下りた。澄んだ空気は風と共に草花の香りを運んでくる。スイカズラが足元に咲いていた。手折って土産にし、おばさまと香りを楽しんだ。グラスの水にしなやかな蔓のスイカズラ。初夏の小さなしつらい、キッチンの出窓が明るく見えた。


b0083902_10352875.jpg



香りを放つ野花や木の花は、視覚だけではなく嗅覚をも刺激し、深呼吸しながら歩くと気持ちまでリラックスできる。
ご近所の庭のオガタマノキもそのひとつで、アーモンドのような蕾が開くと、薄い黄色味がかったその花は、甘い香りを放つ。別名バナナの木と呼ばれる甘い香りの木の花だ。人々をいざなう5月の風、薫風とはこのことかもしれない。





by miki3998 | 2017-05-02 10:00 | | Comments(0)

萌黄色の桜 「御衣黄」

b0083902_02541465.jpg



弾けるように春が野山を駆け巡る頃、目に焼き付いて離れない桜を思い出します。その名は「御衣黄 ギョイコウ」、萌黄色のふっくらした桜です。
この桜に出会った頃、迷っていたことがあり、生き方について定まっていないというか、ブレる自分を感じていました。そこには誰かのためにという思いが先に立ち、自分は何をしたいかが霞んでいたように思います。
御衣黄は葉と見まごうような緑色の蕾が萌黄色の花となり、咲き終わる頃に黄色く褪せて赤い筋が入ります。ピンク色の桜に比べると華やかさや艶やかさには欠けるかもしれませんが、まるで生き物が成長するかのように姿を変える花に、私は強さと柔軟さ、潔さを感じました。人々に賞賛されるピンク色の桜と相対するどこか寂しげな萌黄色の御衣黄、忘れられない桜です。


b0083902_02541454.jpg



桜に見せられる理由はなんでしょう。
染井吉野に大島桜、山桜に八重桜、枝垂れ桜、啓翁桜もポピュラーになりましたし、河津桜や玉縄桜、オカメ桜と呼ばれるものもあります。日本国内には600品種もの桜があるそうですが、これほど人々に愛される木の花はありません。満開の時期には人々が花見にでかけ、名所となれば桜の木の周りが溢れるほど…人は桜に何を感じ何を思うのでしょう。風に舞う花びらが川や池に浮かび、やがて流れて花筏となります。可憐な蕾、咲いた姿の艶やかさ、散って消える儚さ… 幾重にも楽しめる木の花です。


b0083902_02541596.jpg



拙宅からすぐの台峰の森には、山桜や大島桜の大樹がありますが、おろち桜と呼ばれる樹齢およそ100年くらいでしょうか、山桜があります。根元から何本か太い幹が分かれていて、空まで届くような豪快な枝振りはまさにヤマタノオロチ、街中の艶やかな桜とは違った趣を見せます。向かい側の山並みが薄桃色からウグイス色に変わる頃、台峰のおろち桜は、見上げる私たちのためというより、青空に向かってどうだとばかりに花を咲かせるおろち桜に、私は強さと気高さを感じます。見頃はたぶんこの週末。今年の桜は長く楽しめそうです。







by miki3998 | 2017-04-05 11:11 | | Comments(2)

梅一輪 一輪ほどの暖かさ

b0083902_22473987.jpg



お隣のおばさまに、実家から届いた干し柿と漬け物をお持ちして、そのまま裏の畑を見に行きました。畑と言っても持ち主のお爺さんがお亡くなりになってからは、誰も近づかないものですから荒れに荒れて足の踏み場もありません。春先にはセリやノビルを採りに入るのですが、いまや笹竹が覆い、小道がどこだったかも分からなくなりました。木瓜の低木もあったはずなのですが…それももう伐採されたようです。

その畑から見下ろしたところに、梅の木だけ3本植えられた原っぱがあります。まだ蕾は硬いのですが、近くに寄ってみましたら幾つか花を咲かせておりました。

梅一輪 一輪ほどの暖かさ 服部嵐雪


b0083902_22474014.jpg



その古木の太い幹には灰緑色のウメノキゴケがびっしりと… おばさまがおっしゃるには50年前に越してきた頃から立派な梅の木だったとのこと。いまや太い枝や幹は何重にも絡まり、天に向かって伸びるもの、地を這うように枝を垂らすものと、まるでその存在を誇示するかのように太く大きくなって、高さ3メートル、幅は7メートルくらいまでに成長しています。花後は実をたくさんつけて、わたくしたちにまでそのお福分けをいただけるという、とてもありがたい梅の古木です。


b0083902_22474188.jpg



さて拙宅はというと、年末に植徳さんのお世話になり、サンゴジュやオオデマリ、ハナミズキの剪定をしていただきました。伸び放題の下草も抜いてくださったので、いまはこのオキザリスだけが青々とした葉を伸ばしております。花もなく殺風景な冬の庭ですが、硬くて冷たい地面に少しでも緑があると、そこに暖かいものが流れているようで、なんだかホッといたします。


b0083902_22474148.jpg



朝の散歩は、女学校を抜けて買い物がてら北鎌倉の駅までのんびり歩きます。校内には何種類かの椿が咲いていますが、校門近くのヤブツバキの生垣は、満開になると赤い壁のようになり、青空とのコントラストが見事です。
こちらは八重の白椿、花弁が透け始めています。いつ落ちてもおかしくない状態ですが、冬空の下、寒風に向かって咲く姿には、白い花の清々しさや優雅さより、凛とした強さを感じます。
明日は日曜、仕事もお休みです。足元からシンシンと冷え込んできましたが、晴れたらまた朝の散歩に少し遠くまで足を伸ばしてみようと思います。




by miki3998 | 2017-01-14 21:34 | | Comments(0)

自然の造形美 「クマガイソウ」

b0083902_13120817.jpg




青森の友人から庭に咲く草花が送られてきました。丹精込めて育てた草花は、丁寧に包まれ箱の中で仮眠状態。水切りをして器に放つと、たちまち目を覚まして元気な姿を見せてくれました。

なかでもこのクマガイソウは、昨年実家で見た時は花が終わっており、葉だけの状態でしたが、その繊細な姿はプリーツプリーズのドレスのよう…折り目の美しさ、ライム色の透明感にすっかり魅了されたのでした。


b0083902_13120815.jpg



錫製のシンプルな器に送られてきた中の一輪をさして飾りました。
北向きの窓から午後の日差しが入り、まるでスポットライトを当てたかのように見えます。

b0083902_13120999.jpg



勝間田千恵子さんの海を想像させる陶器にも生けました。神秘的な色合いの器ですが、力強さも感じます。クマガイソウは葉も花も独特ですから、どんな器がいいか、どこに置くか、あれこれ思い巡らせるのも楽しいものです。藤色の麻のざっくりした布を敷いて…。


和子さん、本当にありがとうございました。草花好きのお隣のおばさまや、届いた時にレッスンを受けていた生徒さんたちにお福分けさせていただきました。みなさん、大変喜ばれておりましたよ。花好きのお仲間とは、育てた草花を差し上げたり頂いたりの繋がりがあります。これで和子さんとも繋がりましたね。わたくしからも何か珍しいもの、北鎌倉でも青森でも育ちそうなものをお探ししてお送りしようと思っています。もうしばらくお待ちください。


植物は時に生き物としての生々しさを感じることがあります。特に終わりを迎えた花は、艶やかさと生々しさを併せ持っているように思います。自然の造形美は、新しく生まれたものだけではなく、生き切って終わる姿にも感じるのです。
花はいつか枯れますが、枯れない花を飾ろうとは思いません。初めの花から終わりの花まで見届ける楽しみの方がわたくしは好きですから。


b0083902_13120982.jpg





インスタグラムのこちらをご覧ください。今まで target="_blank">こちらにアップできなかったものもご覧になれます。
by miki3998 | 2016-05-24 12:21 | | Comments(0)

群れをなす蝶のように

b0083902_05010070.jpg



空に向かって咲く山法師
まるで群れをなして飛ぶ蝶のようです。
幻想的にも見えるその様は、新緑の庭から深緑の森へと続きます。


b0083902_05010074.jpg



花も優雅ですが、葉の表情も絵に描いたよう。自然の造形の美しさを感じます。



月曜の朝、そろそろスタジオへ。
今日はゲストをお迎えしています。
5月28日土曜日開催の「鎌倉ブックカーニバル」の実行委員であるbooks mobloの荘田賢介さんです。由比ヶ浜通りを中心に古本市や本談会など、本と街を繋ぐイベントとしてすっかり定着しています。今日はその話題を特集します。お楽しみに!




by miki3998 | 2016-05-16 04:45 | | Comments(0)

夏を告げる花たち

b0083902_5293262.jpg
  



 北鎌倉は今、山法師の花が見ごろを迎えています。
拙宅はハナミズキをシンボルツリーに選んだのですが、すでに花は散り、オオデマリもすっかり終わってしまい、あとはバラの咲くのを今か今かと待ちわびているところです。お勝手口の野バラはすでに咲き始め、隣のトケイソウが蕾をたくさんつけているのも嬉しいところ。忙しくて手をかけてやらなくとも、毎年面白いほど花を咲かせてくれます。


b0083902_555119.jpg
 


 友人宅の庭にはエゴノキとコデマリ、ヤマボウシと白い木の花が満開。仕事帰りに立ち寄ってお茶を飲みながら縁側に座って眺めるのが楽しみとなっています。きっと今頃は東慶寺さんの松ヶ岡文庫裏のヤマボウシも雪が積もったように満開になっていることでしょう。そうそう、東慶寺さんと言えば、ハクウンボクも有名で、エゴノキを大きくしたような白い花が鈴なりに咲くはず。夏を告げる白い花は緑に映えて清々しさを感じさせてくれます。今日は朝から風が強いので、木の花が散ってしまわなければいいのですが。。。


 
b0083902_6125455.jpg
 

       ( 佗助に飾ったハクウンボクとカラー ) 








 
by miki3998 | 2016-05-11 06:18 | | Comments(0)

 花桃と桜 

b0083902_21492670.jpg
 




弥生三月春うらら
歌の文句のようですが、語呂も良く、この時期になるとつい口からこぼれるように出てきます。
逃げる2月を追うように3月になり、出会いも別れも待っているのがこれからの季節です。

怪我の具合は思ったより長引いて、じっと我慢の毎日でしたが、暖かくなるにつれ、なんとか元のように動けるようになりました。前々から予定されたレッスンや出張教室も春の到来と共に再開しますので、どうぞ宜しくお願いします。 



b0083902_2225174.jpg
 




3月11日、12日の両日午後1時からは花巻B&Bレストランの無ら里さんのサンルームでランチをいただきながらのゆったりサロン。
山口のギャラリー円座さんでは、15日、16日の午後2時から、季節のスイーツをご用意していただいて、3回目。改めまして一年を季節ごとに区切っての暮らしのエッセンスサロンが始まります。
いずれも『春の贈り花』と題して、芽吹きの草花と器の関係などをご紹介します。どうぞお楽しみにお待ちください。 



あ、その前に3月3日、桃の節句のレザンジュサロンもございます。
スケジュール満載の3月、ただ単に去る月3月にならぬよう、じっくり準備中。
スタッフ一同、皆様のご予約、心からお待ちしております。



 
b0083902_22523875.jpg

by miki3998 | 2016-03-01 23:20 | | Trackback | Comments(0)

ハゼノキ




b0083902_13483499.jpg

スタジオに向かう道に蔦の絡まる御宅があって、シンボルツリーにハゼノキを植えてらっしゃるのです。駐車場の前から歩道にせり出すように大きくなったハゼノキは、実が葡萄の房のようにたわわで枝が重く垂れ、手を伸ばせば届きそうです。ハゼノキの木蝋は和蝋燭の原料でもあり、秋には見事な紅葉も楽しめます。鳥が運んできたのか、我が家の裏庭にも根付いたことがありますが、大きくなると厄介だからと庭師のお爺さんが早めに切ってしまいました。惜しいことをしたなあと、ちょっぴり後悔しています。
by miki3998 | 2015-06-17 13:43 | | Comments(2)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


by miki3998
プロフィールを見る
画像一覧