カテゴリ:花( 157 )

ニオイスミレ 

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  愛らしい姿とその色に魅せられるのがスミレです。3月になると、裏の土手にタチツボスミレが群生し、まるで薄紫の絨毯のようにびっしりと咲きます。北鎌倉の路地や空き地でもよく見かける草花で、どこか親しみのある春の花「スミレ」。言葉の響きもいいですね、su mi re。名前の由来は大工さんが使う「墨入れ」から来ているそうです。最近は育てやすくて色や形も豊富なパンジーに人気が集中していますが、私は小さくて可憐なスミレが好きです。

  こちらはニオイスミレ、香りもやさしくハート型の葉も愛らしい、何よりもその色がいい。古くから化粧品や香水、リキュール、ハーブティー、お菓子にも使われています。そう言えば学生の頃、バイオレットフィズというカクテルを飲んだことがありました。女子寮に入っておりました時、他所の大学の男子寮からお誘いがあり、初めてコンパと言うものを経験しました。いざお酒を注文するにも、何を頼んだらいいのかわからず、その色と名前からチョイスしたのがニオイスミレ(のカクテル、バイオレットフィズだったのです。美味しかったかどうか、まったく記憶にありませんが、大人になった気分だったのは間違いありません。

  
  
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 スミレの花は小さいこともあって、暖房の効いた部屋ではすぐに花びらがめくれて乾燥してしまいます。私は咲いたら翌日は切り取って、綺麗なうちに大きめの図鑑や雑誌に挿んで押し花にします。出来上がったら栞にしたり手紙に添えたり、特にニオイスミレは押し花になってからも微かに香りが残っていますし、色も褪せ難く自然な感じに仕上がります。よかったら試してみてください。色と香りを楽しむニオイスミレが、押し花にすることでまた命を吹き込まれ、思い出ごと誰かの元に届けられる。。。素敵ですよね。白や淡い色のスミレも素敵ですが、断然紫色のニオイスミレがいいのです。

 
  

by miki3998 | 2015-02-13 08:15 | | Trackback | Comments(4)

チューリップ 『パレルモ』

 
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この家に移る前、チューリップは埼玉の園芸農家にお願いして直接届けてもらっていました。鎌倉に越して間もない頃、知り合いの紹介でしたが、始めは一緒に注文をして分けてもらうというもので、まだ花の仕事をしていない頃のお話です。

 実家の両親と同年代のご夫婦は、チューリップとカサブランカを専門に育てていました。開花のシーズンになると注文のお電話をくださるようになり、カサブランカもチューリップも一番花を好きなだけお願いできました。届くとリビングは花の香りでいっぱいになり、とても幸せな気分になるのでした。少しの量なのに手頃なお値段で注文を取ってくださいました。手間がかかる割にはさほど利益があったとは思えないのですが、毎回お電話で「うちのチューリップを選んでくれてありがとう。」とおっしゃっるそのお声は活気があり、こちらまで元気をいただく、そんな明るい方でした。

 回を重ねるほどに草花の話だけではなく、子育てへのアドバイスをいただくようになりました。確かおつきあいが始まって6〜7年が経っていた頃だと思います。チューリップもカサブランカもいただくことが出来ない時期がありました。子育てで悩み、部屋に花を飾る心の余裕がなかったのです。そんな状況でしたのでお電話を頂いてもお断りしていました。
ある日一通のお葉書が届きました。そこには「私はあなたの一番の応援団、ずっと応援団長でいますよ。だから頑張ってね。」そう書いてありました。こらえていたものが一気に溶けたのを覚えています。温かいものが体から湧いてはこぼれました。うつむいていてはいけない。そんな時こそ花を飾ろう、そう思い再びチューリップをお願いして届けてもらいました。いまでは息子たちも大人になり、その方がおっしゃったとおり、笑って話せる時がきました。その後ご夫婦は年齢的にも体力的にも継続するのが難しくなり、お仕事を辞めることになったと丁寧なお便りをいただきました。


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 立春を過ぎたとは言え、北風はまだ冷たく指先がかじかむような朝でした。ラジオの仕事を終えての帰り道、花屋さんで八重咲きのチューリップを買いました。あの日届いたチューリップはピンクのアンジェリーケという品種でしたが、それに似た八重咲きのパレルモ、黒みを帯びた深紅のチューリップです。思い出と一緒にリビングに飾りました。
 久しぶりに手紙を書こうと思っています。ご無沙汰をお詫びして孫の写真を同封します。


                                 
 
by miki3998 | 2015-02-11 23:28 | | Trackback | Comments(6)

麦青む

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                      『 麦青む 』

 春の季語でもある青麦は、秋にタネを巻き、冬に芽を出し、春に穂を伸ばし、夏に収穫をすると言われています。地方によっては多少差がありますが、春から夏にかけての成長が著しく、青々とした麦の穂が風にゆれる様は力強さと生命力を感じます。
 草花の春は暖かい印象の黄色に始まり(蝋梅、レンギョウ、サンシュユ、ヒュウガミズキ、etc....)、フキノトウや菜の花のような芽吹きの黄緑色やどこか初々しさも感じる若草色へと変ります。日が長くなり日差しも少しずつ強くなると葉もその色を濃くしながら華やぎの季節へと移ろいでゆきます。春爛漫、桜の便りが聞かれるまであともう少し。それまでは「麦青む」...鮮やかな若草色でも身にまとい「待つ」ことを楽しみたい。まずはゆっくりお茶でも飲みましょうか。(青麦の下にあるのは、抹茶色のパシュミナストールなんですよ。)
 


    
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by miki3998 | 2015-02-10 22:43 | | Trackback | Comments(4)

銀座教室のご案内 

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 スケジュールでもご案内をしましたが、2月は銀座並木通りのBar Le sept にて銀座教室がございます。
 北鎌倉は少し遠いのでという方、またお仕事帰り、買い物の帰りに立ち寄れるという方、
 よろしければLe sept でご一緒に春の球根草を使った『贈り花』のレッスンはいかがですか。
 今回は「贈り花を篭に」というテーマで、アンティーク仕上げのアイアンバスケットをご用意しました。
 日時 2月14日 18:00〜21:00 レッスン料 8000円(1ドリンクお食事付き)
 レッスンの後は、オーナーののり子さんが腕によりをかけた美味しい料理を召し上がっていただきます。
 どうぞお楽しみに。<お申し込みはLe sept 03−5537−2388まで> 


    
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          トサミズキの花が咲きました。庭のヒュウガミズキはまだです。
    毛糸玉が入ったアイアンのバスケット、こちらを銀座教室で。。。そのままお持ち帰りです。
              いかがですか?素敵でしょ!

            

by miki3998 | 2015-01-30 14:00 | | Trackback | Comments(0)

未年 松を飾る 

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 お年賀のために用意した豊島屋さんの季節菓子「未」です。山芋と和三盆、寒梅粉でできています。紅白の梅、鯛や亀甲、矢羽根や米俵も入っていますし、今年の干支未の姿も見えますね。松葉の緑も鮮やかで、器の箕(み)も全部召し上がれるのです。
 明日は仕事始め、お年賀にこのお菓子を持ってご挨拶に回ります。でもその前に。。。今年最初の「おはよう鎌倉」があります。先週12月29日が仕事納めの放送、そして一週間後の1月5日が仕事始め。つまりいつも通りのローテーションなのです。年の瀬から三ヶ日まであっという間でしたが、新年第一週目の放送を担当するというのは私にとっては光栄であり気持ちも引き締まります。しっかり務めたいと思います。 

  
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 玄関に飾った門松とは別に、お正月のしつらえに松を飾りました。枝振りのいい青々とした松は、神が宿るのを「待つ」という言葉がかけられています。常緑で強い生命力を持つことから長寿を願う意味もあり、堂々としたその姿は凛として存在感があります。和室のない拙宅ですが、この松だけで充分年の初めの厳かな雰囲気を醸し出しているのではないでしょうか。あえてテーブルにはクロスやランナーは敷かず、どっしりとした土ものの器に生けました。壁にかけた二枚の額は、中に古い中国のネックレスがかけられています。象牙と石、黒瑪瑙(クロメノウ)でしょうか。。。見た途端気に入って二枚並べて飾りたくて手に入れたものです。もう10年以上前のものですが。 



  
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 実は私も未年、年女です。未と書いてひつじ、未には「いまだ。。。せず」、「まだ熟していない」という意味があります。私に限って言えば、その通りで、いまだ成し遂げているものがなく、また還暦を前にして熟してもいません。いつになったら熟すのか。。。せめて好奇心という枝を自由に伸ばし、気持ちは青々と盛んでありたい。そのためにも根はしっかりと地に着け、眼差しはおおらかに遠くへ向けていたいと思います。

 






by miki3998 | 2015-01-04 20:22 | | Trackback | Comments(6)

パンジーマルシェ始まりました。

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 お待たせしました。いよいよ秋の植え替えシーズン。お庭やベランダにパンジーはいかがでしょう。
 毎年この時期OfficeToyodaでは、シックでエレガントなパンジーやヴィオラをお揃えして「パンジーマルシェ」を開催しています。
 合わせて寄せ植えやハンギング用にディスコロールセージやバコバ、シロタエギクなども取り揃えております。今回は鉢や壷など在庫一掃、お買い得価格で販売しております。いずれも売り切り御免、お早めにお出かけ下さい。


    
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 なお、エントランスホールにて「ガレージセール』も同時開催しております。お時間が許す限り、そちらもご覧頂ければ幸いです。プライスカードをご覧いただければ、きっとびっくりされると思います。お買い得ですよ!(実は私も買いました。G◯◯◯Iのパンツ)なおOffice Toyodaへのアクセス方法、発送希望などのお問い合わせはコメント欄からどうぞ。お待ちしています。 

      開催日時  11月5日〜お品物がなくなるまで 
            午前10時から日没まで
      お問いあわせ  Office Toyoda
      ☎ 0467−43−1670 


  

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by miki3998 | 2014-11-05 20:26 | | Trackback | Comments(0)

6月のブーケ 銀座でお待ちしています。 

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 昨日の畑への小径で集めた紫陽花。ささっと集めただけのブーケです。
 数日前、ウィルス性腸炎で七転八倒、まるでトイレに住むか?のような毎日を送ってしまい、実家の母にも「もうわがぐねんだがらっす、おめはんもてきとうにしねば わがねんだよ。」と説教されました。そう、若くはないのです。来年は還暦、わかっちゃいるけどやめられない。。。のが悪い癖の私。どうも自分がおばあちゃんだという自覚がないのです。しかしながら今回は1週間きっちりベッドにて苦しみましたので、仕事をセーブして自分の体を労らなければと(前から周囲に言われていたのにね)と痛感しました。6月もあと少し、30日までラストスパートと行きたい所を抑えめに頑張ろうと思っています。

 
  
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  稗と百合と紫陽花と...
  昨日のレッスンは6月のブーケがテーマ。Tさんは白がお好きで、選んだ草花もいつもとブレることなく白とグリーン、そして黒の稗を選びました。器をつかわず、各々左手が花瓶がわりとなり、下準備をした草花を手早く束ねます。ガクアジサイの白と百合の白がクラシカルで落ち着いた雰囲気の花束になりますが、そこに加えた稗の黒い穂がアクセントとなり、また小さいけれど斑入りのドクダミの葉が個性を引きたてます。ブーケは置いても素敵、民族調のクロスにもぴったり合ってインテリアとのバランスもよいですね。

 
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 オフィストヨダでのレッスンは、お稽古の後、みんなで分担してお昼ご飯を作ります。とは言っても難しいもの、時間のかかるものは無し。手早くしかも美味しく、みんなでいただくのが一番のご馳走ですから、簡単でも季節感のある素材を選んでパパットランチ。この日はスモークした鴨と舞茸のピザと、3種類のチーズを使った蜂蜜たっぷりのピザの2種。ナスとカラートマト、根曲がり竹(姫竹)のペペロンチーヌ風、人参とミョウガのマリネ、生徒さんが持って来て下さった八朔のデザートでした。そうそう、DEAN &DELUKAのミントとライムジュースも生徒さんの差し入れ。これがまたうまい!リピートまちがい無しです。

 
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 レッスンの後は、ショップディスプレイの仕事で鎌倉のレザンジュへ。「房スグリ」を飾りました。
 金曜日、土曜日、そして日曜日と、6月のブーケのレッスンが続きます。いずれもお席に余裕がございますが、28日土曜日はお食事の準備がございますので、お申し込みは明日木曜日の朝までにお願いします。ルセットののり子さんが腕によりをかけたフランス料理を作ってくださいます。初めましてのあなたも、いつもいらしてくださるあなたも、土曜の夜は銀座でお会いしましょう。お待ちしています。 

  

by miki3998 | 2014-06-25 12:36 | | Trackback | Comments(0)

 Summer Garden  

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   庭のメドウセージです。木漏れ日がライムグリーンの葉を優しく照らし、紫紺の花びらの向こうには空色の紫陽花が見えます。夏草が伸び放題、ハーブも負けじと葉を伸ばしレモンバームやチェリーセージ、メキシカンブッシュセージにアップルミントがふんわり風にそよぐ小さな庭です。

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   メドーセージの側に立ち、空を見上げるとサンゴジュの枝とオオデマリの葉が重なり、まるで影絵のようです。葉の色の違いや質感の違いが緑色のグラデーションとなり、そこだけ別の世界が広がるのです。猫の額ほどの狭い庭ですが、日差しは不思議な力を放ち、時間とともに繊細なサマーガーデンへと変えてしまうのです。

 

  
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                             <マユミの実>

    
 今月は夏草のブーケのレッスン。ハーブや木の花とともに芍薬やカサブランカなど、白い花を集めて6月のブーケを作ります。
 28日土曜日の銀座教室にまだお席がございます。夕方6時からですから、お買い物やお仕事の帰りに、お気軽にお出かけ下さい。並木通り『ルセット』のオーナーのり子さんが、腕によりをかけたフランス料理をお作りしてお待ちしています。(パンも手作りなんですよ)ブーケの基本やラッピングの仕方もご紹介し実践していただきます。お申し込みはコメント欄からどうぞ。詳細をお知らせしますので、お名前、連絡先の電話番号を〼にチェックを入れて書き込んでください。内容は私にだけ見えるようになります。ご予約、お待ちしています。 


 

by miki3998 | 2014-06-21 07:10 | | Trackback | Comments(0)

 感じる...

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                                  ヤナギハナガサ
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                                  芍薬
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                                 アナベル
 

 6月に出会った花たちです。
 空梅雨のような天候が続き、日差しはすでに初夏を通り越して真夏のよう。
 ハレーションを起して花びらがキラキラ光る様は、時に花を別の生き物のように見せてくれます。

 
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 スモークツリーが、暗闇の中の花火の残光のようだったり。。。 

 
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 芍薬の花びらは白鷺の羽のようだったり...

 
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 山椒の実を並べてネックレスにしてみたり...

  
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                           踏切わきの夏草 


 ぼんやり歩いたり、探して歩いたり、
 見過ごしたり、出会ったり...
 見つけることは感じることなのかもしれません。





by miki3998 | 2014-06-19 07:19 | | Trackback | Comments(6)

薫風にゆれる草花たち 

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 バラの季節になりました。でもその前に、庭の小さな草花をご紹介します。初夏を思わせる日差しの中で、可憐な姿の白い花、ミヤコワスレです。植えた時は薄いピンク色だったのに、どうしたのでしょう、今年はどれも白い花ばかり。土に肥料が足りなかったのでしょうか、不思議です。

  
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 白いタツナミソウです。ぐんぐん伸びて波しぶきを思わせる姿に、その名前の由来がわかりますね。近くの森に続く道沿いにも自生する薄紫色のタツナミソウを見つけることができます。春の山野草の代表選手、勢いがあります。 


 
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 匂い椿です。ほんのり薄紅を差したような淡い色の椿は、大きさが5センチほどの一重の椿です。ほんのり品のある香りを放つこちらはこれが最後の一花、昨年暮れ頃からいろいろな種類の椿が次々と咲いて、見るものを楽しませてくれましたが、そろそろバラの季節へとバトンタッチです。 

  
  
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 エビネランも咲いています。こちらも毎年この時期に花芽をつけ、ほっておいてもしっかり見事な花を咲かせます。
 どの花にも言えることですが、まだ春の柔らかい日差しですから、どこか淡くて温かい色をしています。


  
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 お隣の庭に咲くシキミの花。おばさまがご仏壇に供えたいからと高い場所に咲く枝を切って欲しいと言われ、何本か切って差し上げた時に落ちたのでしょう。いい香りがして花弁も華奢で美しい花ですが、枝も花にも毒があります。くれぐれもご注意を。 

 毎日庭や畑、森に行くのが楽しみで、鳥の声を聞きながらの散歩はつい長くなります。ゴールデンウィークは完全オフ、久しぶりの長い休暇なので、天気がよければ読みたい本とお茶を持って、森まで出かけようと思っています。そろそろ谷間のヤマフジが咲く頃ですから。 みなさまもよい休日をお過ごし下さい。


   
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<ナガミヒナゲシとキュウリグサ>

by miki3998 | 2014-05-02 02:05 | | Trackback | Comments(4)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


by miki3998
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