花の仕事    

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   早朝、また山に入った。長靴の膝まであるようなうっそうとした畑。持ち主はもう老いてしまい、手入れもされずにそのまま夏草が生い茂っている。それでもよく注意してあるくと、藤色の蔓穂(つるぼ)が咲いていたり、白やピンクのフウロソウを見つけたり、その度に私はうっすらと笑みを浮かべてしまう。 ここまでよく来たね。。。山がそんな風に私を歓迎してくれているようだ。ご褒美に使う分だけ持って行きなさいって。。。勝手にそんな会話を交わして山から下りてくる。


  篭の中身は山の野草や家の周りの草花を一緒に摘んで来たもの。篭の中のどれもが愛おしい。生徒がいなくて残念だけど、こればかりはタイミング。レッスンの日の朝にこれだけの草花が揃うとは限らない。できるだけ今の季節のものを集めたくて、時には車を走らせて遠くの山も歩く。花屋の整然と並んだ形も色もピカピカのそれとは違って、土の匂いがする旬の草花は勢いが違う。もう少し先までいってみよう。もうちょっと奥まで入ってみよう。。。今、この時の花を伝えるのが私の仕事だと思っている。


  摘んで来た草花を洗いながら、器を選ぶ楽しさ、水切りをしながら嬉しくなってまた口角があがる。今日はオフ。ポストカードの撮影だけ。じっくり眺めながらこの花を独り占めできる贅沢を味わっている。 私が私である時間。 しあわせだ。 


   

  
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            外は雨。 不安なまま眠れない夜を迎える人もいるだろう。
            これ以上被害が拡大しないことを祈っている。
            明日は穏やかな朝を迎えられるよう。。。。祈っています。 
  
# by miki3998 | 2011-09-20 23:00 | | Comments(18)

 読むラジオ 9/19 『 Wird Hearts  冒険者たち』

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                                  (今朝の由比ケ浜。)




 三連休の最終日、早朝にしてはめずらしく鎌倉街道を数台の車がバンバン飛ばして走っていた。いつもなら通勤渋滞も始まっていないし、逆方向は混んでいても、鎌倉方面はガラガラ、ほとんど車も人も見かけない。せいぜい朝ランの地元民が数人いるくらい。今日は何かあったかなあ。。。

 そのうち、サーフボードを積んだ一台のワゴンがバッグミラーに映った。ずっと段葛の手前から合流し海まで一緒だった。納得、今日は絶好のサーフィン日和。ボードを小脇に抱えた若者も続々と海に向かって歩いている。夏が終わって閑散としていた裏道のコインパーキングまでも満車のサイン。サーファーの朝は早いのだ。


 9月16日、対ニュージーランド戦、ジャパンラグビーは7−83と、大敗した。NZのトライ数13、JPはわずか1トライ。フランス戦で活躍した選手を10名入れ替えて優勝候補のニュージーランドと対戦したジャパンラグビー、最後まで自分たちのラグビーをさせてもらえずに終わった。素人のおばはんが戦略について語れるわけもないけれど、4試合中2試合は必勝するというミッション優先の作戦なのだろう。残り21日のトンガ戦、27日のカナダ戦、必ず勝ってワールドカップのシード権を獲得して欲しい。

 試合が終わってニュージーランドにいる知り合いからこんなメッセージが。
  「 強すぎてごめんなさい。 」
 まったくだ。強すぎる。相手はまるでバッファローのようだった。まともにあたったら死んでしまうかも。。。それはちょっとオーバーだけど。
 どこが違うのだろうって? 
 フランス戦のときのような「もしかして。。。」という瞬間は一度もなかった。確かにラグビーは過酷なスポーツ、80分間ずっと本気の格闘技をし続けているようなスポーツだ。選手が一試合で消耗するエネルギーは半端ではなく相当なもの。中3日〜4日でそれをどこまで回復できるのか。。。それでも、いや だからこそ全試合スタメンの小野沢選手のトライには、フランス戦とは違った感動で画面がぼやけるほど目から熱いものが流れた。気持ちを切り替えて、体調も万全に整えて明後日のトンガ戦に備えて欲しい。

 今朝のオハトークは『あなたの好きな、あるいは応援しているアスリートは誰ですか?』
 たくさんの方からつぶやいていただいた。
 ラグビークラスタのみなさんからは もちろんジャパンの代表選手の名前が。圧倒的に多かったのが大野均選手、畠山健介選手の名も。(ちなみに彼らは東北出身。ご実家は被災している。)
 アスリートということで陸上の尾崎好美選手、女子ラグビーの鈴木彩香選手やゴルフの宮里藍さんを応援している人もいた。人間以外でサニーブライアンという馬の名前を呟いたカズさん、ありがとう。馬もそれを育てる調教師も ある意味アスリート、競技者ですものね。

 アスリートとは可能性へのチャレンジャーであり、最大のライバルは自分自身かもしれない。記録を残し、勝利を手にしてこそトップアスリートとして認められる。なでしこジャパンが人気があるのは結果があるから。それまではスタンドに観客が数名だった試合が、ワールドカップで優勝したからは満員のファンが押し寄せる。認められてこそ人気がついて来るのだ。2019年までにどれだけラグビーファンを増やすか。。。今回のワールドカップの結果はシード権を獲得するだけではなく、ラグビーへの理解と応援団を増やす絶好のチャンス。もちろん私は最後までカーワンジャパンを応援するよ。
 

 今朝の音源  佐野元春特集第3弾
   1、 アンジェリーナ
   2、 バルセロナの夜
   3、 ハッピーマン
   4、 僕は大人になった
   5  ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
   6、 WIld Hearts  冒険者たち


  この夏最後の休日、去り行くものを追いかけて さあ波に乗ろう。






  
 
# by miki3998 | 2011-09-19 14:40 | 鎌倉FM 『 おはよう鎌倉 』

  おいしい水  『 ウィリアムモリス 』

 
  
  おいしい水  『 ウィリアムモリス 』_b0083902_1973965.jpg



  
  レッスンはないけれど、今日は来年のカレンダー用の写真を撮るために草花を集めました。裏山に入ったり、家の近所を散歩したり、路地にはフウロソウが咲いていて、大きな篭に野草がいっぱい。すでに日差しは高く、暑く。。。早めに水切りをしないとあっという間に草花がしおれてしまいます。



  
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  葛や茅、庭のメドウセージにメキシカンブッシュセージ、リップセージもあります。うっそうと茂っているような庭ですが、夏の終わりはそんなもの。ついこの間草取りをしたのに、足元をおおいかくすように元気なハーブは主張しつづけます。



    おいしい水  『 ウィリアムモリス 』_b0083902_19145934.jpg  おいしい水  『 ウィリアムモリス 』_b0083902_19154969.jpg   




   











     





















































 同じ花も位置を変えてみると、印象が変わります。
 左の写真、出窓に置いたほう、強い日差しが緑をより野性的に映し、植物のおおらかさが伝わります。
 右側の写真は、どちらかというとやさしい印象でしょうか。クロスも花瓶もグリーンのグラデーションを助けるような穏やかなパステルカラー。テーブルの上の本を引き立てているかのようです。(それを狙ったのですが) 

   
 10月号のミセスにも紹介されましたが、11月号にはいよいよ「ウィリアムモリス」の布地が付録でついてきます。ミセス50周年記念の特別なものだそうです。とても楽しみ。ちなみにこの本は今から15年前1997年国立近代美術館のウィリアムモリス展で求めたものだったと記憶しています。



 
  おいしい水  『 ウィリアムモリス 』_b0083902_19233485.jpg



 
  以前インテリア業界の大きなイベントでモリスの壁紙のプレゼンテーションを見たことがあります。外国の大きな家、広い間取りと高い天井、家具の色や暮らし方など、日本人のそれとは大きく違うライフスタイルにため息がでたことがあります。壁紙に柄のあるものを選ぶのはやはり難しく、結局色と質感で各々の部屋のイメージにあったコンサバなものを選びました。

  でも今なら書斎をモリスの壁紙で。模様替えをして書棚とお揃いの机、ベッドもシンプルなものを選びました。どれも落ち着いた色合いです。モリスの壁紙に変えても違和感はないと。。。ベッドかバーもモリスのものを選びたい。いつのことになるかわからないのに、あれこれ想像だけはたくましくふくらむのです。イマジネーションの世界は、例えるならば切り立ての草花が水を欲しがるように、私も「おいしい水」を必要とします。心が渇かないように。。。



                         Aqua de Beber - Astrud Gilberto おいしい水
  

 
# by miki3998 | 2011-09-18 19:23 |

   『 感じる秋 』

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  土曜日の散歩。今朝はちょっと遠出をして山の中に。 
  葛の花を見つけた。うっそうとしていて虫にあちこち刺されたけれど、香りのいい葛は色合いも優しいローズレッド。手をのばして蔓をずるずると引っ張る。足元には彼岸花も咲いていた。早起きは三文の徳。今日も一日いい日になりそうな予感。






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  器に生けずに 柱にぶら下げる。馬蹄にからめるだけだ。
  リビングからダイニングに繋がる柱、部屋のアクセントとしての飾り柱になっている。














  

















   葛の花にはかすかだけれど 甘い香りがする。
   すぐに消えてしまうのだけれど、秋のおとずれを告げている。
   葉の形もいい。蔓の曲がり具合も。。。










  
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                           (小野哲平さんの器に飾って。。。)
# by miki3998 | 2011-09-17 17:41 | Comments(2)

 再び 「ずっと嘘だった」

 
  





    
 9月14日から始まった『風とロックSUPER野馬追』に出演した斉藤和義。
 再び『ずっと嘘だった』を歌いました。
 削除されるかもしれませんが、彼が福島で歌ったことは事実として残ります。

 動画の中の福島の人たち  
 忘れてはいけない 残してはならない 原発のこと
 歌を聴きながら 考えます。 
 『 I love you & I need you ふくしま 』
 

    

        
 
# by miki3998 | 2011-09-16 23:34

森とラジオと食卓と…草花の仕事とラジオパーソナリティ、やってます。


by miki3998