花巻からスタートです。

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新緑と薫風と…
一年中で一番好きな季節、それは初夏。
風にサワサワと音を立てて揺れる竹林は、コバルトブルーの空をバックに若緑が一層眩しく映り、夏が近いことを教えてくれます。
木漏れ日の下の勿忘草、蕾をたくさんつけたキッチンドアの前に咲くノイバラ、日差しに透ける若紅葉やビワの木に絡まるアケビの蔓…どれも5月ならではの拙宅の周りの風景で、ツバの大きな麦わら帽子を被り、裏の土手や原っぱ経由で路地から路地へと歩く毎朝の散歩が楽しみな季節です。


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スタジオの近く鎌倉文学館入口に咲くナニワイバラです。一重のバラの中でもこのナニワイバラが好きで、花弁のカーブの優雅さと、日差しにハレーションを起こすほどの潔い白色は、バラの中では地味な存在ですが、こちらもまた初夏のバラ、バラの季節の到来を知らせてくれます。
ちなみに鎌倉文学館のバラ祭りは5月10日から6月4日まで。鎌倉ゆかりのバラを始め、約200種類のバラが楽しめます。


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5月は「テーブルを彩る初夏のバラ」を特集します。まずは花巻教室から、母の日に贈るバラのブーケとバラのサシェ作りをご一緒に。
5月12〜13日 午後2時〜5時
B&Bレストラン無ら里さんにて。
バラのご用意とサシェの布の準備のため、5月8日が締め切り(残席わずか)です。お早めにご予約をお願いします。

通常のクラスは5月21日.28日.30日です。ご入会希望の方は、コメント欄からどうぞ。詳細はお電話(
080-5432-5870)にて。連絡先とお名前を明記の上、チェックを入れて非表示でお願いします。

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# by miki3998 | 2017-05-06 11:55 | | Trackback | Comments(0)

夏も近づく…

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ハレーションを起こすほど、白いツツジが眩しい。今日の日差しは初夏そのもの。夏も近づく八十八夜…新緑の茶畑に白い手ぬぐいであねさんかむりの摘み人がせっせと手を動かす姿を想う。


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一人暮らしのおばさまから夕飯のお誘いがかかり、昨日は夕方から散歩がてら山を下りた。澄んだ空気は風と共に草花の香りを運んでくる。スイカズラが足元に咲いていた。手折って土産にし、おばさまと香りを楽しんだ。グラスの水にしなやかな蔓のスイカズラ。初夏の小さなしつらい、キッチンの出窓が明るく見えた。


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香りを放つ野花や木の花は、視覚だけではなく嗅覚をも刺激し、深呼吸しながら歩くと気持ちまでリラックスできる。
ご近所の庭のオガタマノキもそのひとつで、アーモンドのような蕾が開くと、薄い黄色味がかったその花は、甘い香りを放つ。別名バナナの木と呼ばれる甘い香りの木の花だ。人々をいざなう5月の風、薫風とはこのことかもしれない。





# by miki3998 | 2017-05-02 10:00 | | Comments(0)

山口から博多へ その2 「大分 天領日田への旅」

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山口での二日間の仕事を終え、友人の待つ博多へと九州新幹線に乗りました。のった車両も「さくら」、車窓からは満開の桜が見送ってくれて、まさに春爛漫。博多到着後すぐ友人の車で大分は日田へとドライブがてらある建物を拝見に出かけました。


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日田といえば、江戸幕府の西国筋郡代の役所が置かれ、九州随一の繁栄を極めた地域。旧家には今でも豪華絢爛たる雛人形が残されています。一般公開は2月中旬から3月末まで「天領日田ひなまつり」が開催され、歴史ある旧家の雛人形を見学して回れるようです。


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〈嶋屋本家のおきあげ雛〉

今回お邪魔した豆田町にある岩尾薬舗日本丸館は、国の有形文化財に指定されています。安政2年に薬種屋を開業してから昭和40年まで90年もの間製造販売をしていた豪商です。またその建物は江戸時代から昭和にかけて増改築されたもので、その時代には珍しい三階建、二階にはルーフバルコニー、三階は展望室という、豆田の天守閣とも呼ばれた栄華を極めたもの。中の作りも贅沢で、欄間や襖、床の間や階段の意匠も素晴らしく、ただただため息、新しいものと古いものが混在する興味深いしつらいと、家族が大切にしてきた調度品や思い出の品が数多く飾られており、興味深くじっくりと隠宅まで見せていただきました。


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今この家屋の半分は資料館になっていますが、もう半分はギャラリー「連」として、使われています。1階正面の木彫りの軒飾りも凝った作りで、引き戸を開けて階段を上がった2階がレンタルスペース。母屋の奥の間として33畳もある広い空間が各種展示会へと活用されています。


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もし仕事をさせて頂くなら、近くの山里から季節の草花を集めて、地元の作家さんの器に生けて見たい…そんなことを思った空間でした。地産地消と言いますが、吹く風も囀る鳥もその土地の匂いも、草花に染み付いているのではと思う時があります。その場で集めた草花をその土地で生けて飾れたら、こんなに楽しい仕事はありません。いつかそんな日がくればなあと思った日田への旅でした。


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# by miki3998 | 2017-04-27 11:01 | 旅行 | Comments(1)

山口から博多へ その1 『オゴオリザクラ』

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4月11、12日は、山口の小郡にございますアートギャラリー&ランチダイニング「円座」さんで、今年初めての草花教室でした。


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円座さんでは、1階のギャラリーショップで北欧雑貨や地元山口の若手作家たちの作品を展示販売していますが、2階ランチダイニングの料理には、萩在住の陶芸家濱中史朗さんの器を使っています。独特の色合いと質感を放つ濱中さんの器は、どんな料理にもマッチし、眺めるだけでなく使う楽しみを味わうことができるのです。おいしいだけではなく、作品にしたしめる…お客様が絶えないのも頷けます。


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2月に山口の皆様とフィンランドに旅をしてから約2ヶ月、あの時のお仲間も全員参加してくださり、再会を喜びあいながらの楽しいレッスンとなりました。
お天気にも恵まれ満開のオゴオリザクラの舞う中、会場付近の公園やグラウンドを散歩しながら、地元の野草も集めました。今回は花瓶ではなくスレート板を使い、置いて楽しむ春の草花のご提案。お一人お一人の表現の仕方が様々で、草花の捉え方の違いを知るレッスンになりました。


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今回の教室ではよりお仲間同士の繋がりが強くなった気がします。)終了後もフィンランドでの思い出話に花が咲き、ご一緒に夜桜を見ながら会食も。また次回も会いましょうとリクエストもいただきました。本当にありがとうございます。初夏の風が心地よい6月末あたりを予定しています。

3日目の朝、九州新幹線「さくら」で一路博多へ。意外に近くて驚きました〈35分〉。博多では何が待っているのか…旅はまだまだ続きます。

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〈 オゴオリザクラ 〉









# by miki3998 | 2017-04-16 23:07 | 旅行 | Comments(2)

萌黄色の桜 「御衣黄」

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弾けるように春が野山を駆け巡る頃、目に焼き付いて離れない桜を思い出します。その名は「御衣黄 ギョイコウ」、萌黄色のふっくらした桜です。
この桜に出会った頃、迷っていたことがあり、生き方について定まっていないというか、ブレる自分を感じていました。そこには誰かのためにという思いが先に立ち、自分は何をしたいかが霞んでいたように思います。
御衣黄は葉と見まごうような緑色の蕾が萌黄色の花となり、咲き終わる頃に黄色く褪せて赤い筋が入ります。ピンク色の桜に比べると華やかさや艶やかさには欠けるかもしれませんが、まるで生き物が成長するかのように姿を変える花に、私は強さと柔軟さ、潔さを感じました。人々に賞賛されるピンク色の桜と相対するどこか寂しげな萌黄色の御衣黄、忘れられない桜です。


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桜に見せられる理由はなんでしょう。
染井吉野に大島桜、山桜に八重桜、枝垂れ桜、啓翁桜もポピュラーになりましたし、河津桜や玉縄桜、オカメ桜と呼ばれるものもあります。日本国内には600品種もの桜があるそうですが、これほど人々に愛される木の花はありません。満開の時期には人々が花見にでかけ、名所となれば桜の木の周りが溢れるほど…人は桜に何を感じ何を思うのでしょう。風に舞う花びらが川や池に浮かび、やがて流れて花筏となります。可憐な蕾、咲いた姿の艶やかさ、散って消える儚さ… 幾重にも楽しめる木の花です。


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拙宅からすぐの台峰の森には、山桜や大島桜の大樹がありますが、おろち桜と呼ばれる樹齢およそ100年くらいでしょうか、山桜があります。根元から何本か太い幹が分かれていて、空まで届くような豪快な枝振りはまさにヤマタノオロチ、街中の艶やかな桜とは違った趣を見せます。向かい側の山並みが薄桃色からウグイス色に変わる頃、台峰のおろち桜は、見上げる私たちのためというより、青空に向かってどうだとばかりに花を咲かせるおろち桜に、私は強さと気高さを感じます。見頃はたぶんこの週末。今年の桜は長く楽しめそうです。







# by miki3998 | 2017-04-05 11:11 | | Comments(2)

始める4月、生まれる4月

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いよいよあと一週間になりました。

やっと暖かい日が戻って来そうです。
冬に逆戻りしたかのような天気が続き、膨らみかけた蕾も固く、満開のその日が先送りでしたが、鎌倉の桜もやっと五分咲き七分咲き。どうやら4月10日((月)は、終わりの桜を愛でながらの夜活になりそうです。
始める4月、生まれる4月…期待に胸が弾むのは、新入生や新社会人だけではありません。ワクワクは自分で作る大人の夜活、その第一回目は「思いを文字にして…」と題して、経験と知恵を重ねた人生の先輩と共にする倶楽部活動。おかげさまでお問い合わせも多く、現在お申し込みいただいている部員(倶楽部ですのでこうお呼びします)は10名、期待に胸を膨らませその日を待っておられます。単に聞くだけの受け身ではなく、ゲストと一緒に話し、動き、活かす夜活、きっと何かが生まれます…そんな予感がするのです。
(お申し込みの締め切りは4月7日です)


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# by miki3998 | 2017-04-03 02:30 | 鎌倉・北鎌倉 | Comments(2)

釣り好き同士

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週末の早朝、長男が嫁さんの父親に誘われて舟釣りに行ってきたようで、午後から魚料理の準備に取りかかりました。弾むような声でその様子を報告する息子。私も忙しくて嫁さんの両親にはご無沙汰ばかりですが、事情をよくご存知で、歳時記に合わせた孫の行事や息子夫婦の暮らしを気にかけてくださり、何かと支えて頂いてます。
この日もその義父さんからのお誘いで、八景島あたりから舟を出し、職場のお仲間と一緒に釣りを楽しんできたようです。


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鯵は20匹ほど、イシモチは4匹でしょうか…小さな鯵はフライにしてサラダの上にトッピング、イシモチはオリーブオイルとレモンで蒸し焼きに、そして好物のアサリバターもたっぷりと… 美味しさはもちろんですが、釣りの様子を笑顔で話す息子から、嫁さんの父親にもかわいがられていることがなんとも嬉しくなり、いつもの食卓が華やいで見えました。
結婚は二人でするものですが、家族になるということは二人だけのものではないですね。孫の誕生もその後の成長も、見守るのは二人だけではないのです。夫婦にとって喜びは倍に、悲しみは半分にとよく言いますが、もっともっと喜び合い励ましあえるのが家族なのだと改めて思った春の日でした。

# by miki3998 | 2017-03-30 20:28 | 家族 | Comments(4)

古いけど新しい…

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この2月でラジオの朗読コーナー「戦地で生きる支えとなった115通の恋文」が終了しました。一年に渡り毎週一通づつ読ませていただきましたが、リスナーの中にもファンが増え、書籍化されたり舞台化されたことを喜んでいただき、心から感謝しています。
3月からは「暮らしをそぎ落とす」をテーマに、こちらの本を取り上げることにしました。初刷は2005年、料理家大原昭子さんの著書『55㎡の暮らし替え』から、4回にわたって内容を紹介します。その第一章は「キッチンは百歳まで働ける遊びの空間に」(3月27日放送)でした。単なる断捨離や節約ではなく、暮らしを小さくするための選ぶ目を養うためにも、本物を見極め、老いても自分らしく暮らすための大切なことを気づかせてくれる本です。購入してからもう12年も経つのに古さを感じない、新鮮な発見と頷けるテーマだと思います。


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31歳で料理教室を開き45歳で英国留学を4年、帰国後青山に骨董のお店を開いた大原さんの潔い生き方には、少ないもので豊かに暮らす工夫やルールがありました。新しいものと古いもの、地球の東と西のものが混在した楽しい暮らしは、大原さん曰く「おもちゃ箱をひっくり返したような木造住宅、快適な暮らしへの思い切ったリフォームだったのです。2015年87歳でお亡くなりになりましたが、あの小さな体とチャーミングな笑顔の大原さんのスローライフの舞台作りは、今の私たちの暮らしにも大いに参考になるかと思います。来週の『おはよう鎌倉』ではその第2章 「リビングを念願の書斎に」をご紹介します。
月曜の朝7時、ラジオは鎌倉FM高瀬美紀の『おはよう鎌倉』でお耳にかかりましょう。








# by miki3998 | 2017-03-29 21:33 | 読書 | Comments(2)

おみおくりの作法 「Still Life」

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以前銀座で観た映画ですが、昨夜ムービーチャンネルで放送されており、息子と一緒にまた観ました。地味な内容ですが、美しい映像と独特のテンポ、主演のエディ・マーサン扮する町の民生係ジョン・メイの誠実さが淡々と描かれていて、徐々に引き込まれていくのです。
彼の仕事は、孤独死した人の葬儀を行うこと。発見された死者の部屋や残された遺品から生前を想像し、弔辞を作成し見送るのです。イギリス版おくりびとだね…とは息子の感想です。


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物語は前半大した起伏もなく、ひたすら孤独死と向き合うジョンメイの日常を追います。44歳独身の彼の几帳面ぶり、出会う人々への温かい眼差し、人の死を家族のような思いやりで見送る彼の生き方が、孤独死と対峙してドラマ全体を優しく包み込むのです。


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主演のエディ・マーサンが真面目な主人公を見事に演じ、歩き方や信号待ちの佇まい、決まった食事やリンゴの剥き方、時折浮かべる笑みや小首を傾げる動作全てに実直さ誠実さが表れています。
映像も素晴らしい。全体的にマットで濃いめの色合いですが、季節外れの浜辺に並ぶビーチハウスの映像はため息が出るほど素敵です。残酷なエンディングなのに、どこかホッとするのはキャスティングや音楽、映像の美しさにイギリス流の温かさが加わっているからかもしれません。孤独死の問題は身の回りでも起こっていること、死を見つめるということは生き方についても考えることなのだと感じた作品でした。





# by miki3998 | 2017-03-27 01:12 | 映画 ・ドラマ | Comments(0)

「思いを文字にして」 料理家渡辺喜久代さんとご一緒に…

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この手紙は、鎌倉在住の料理家 渡辺喜久代さんから自家製の金柑のコンフィチュールと夏ミカンのマーマレードと一緒に届きました。一昨年から私のラジオ「おはよう鎌倉」の番組最後の朗読コーナー『戦地で生きる支えとなった115通の恋文』の(主人公は喜久代さんのお母様)終了によせて、ご挨拶とお礼のお気持ちを送ってくださったのです。一年以上続いた朗読コーナーを喜久代さんは毎週聴いてくださって、改めてお母様のお気持ちを理解できたとおっしゃって下さいました。とても嬉しいお言葉でした。



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「字が下手だからとか、文章が書けないとか、そんなことは関係ないのよ。文字はその人の生き様が出るの。美しいだけの文字は冷たく感じるわ。どんな文字でもその人の気持ちがこもっていればいいのよ。書くことね、どんどん。」
喜久代さんのお話をお聞きしてハッとしました。実は春になったら何か始めたいと思っていたところで、このお手紙のような美しい文字で書けたらどんなに素敵だろうと思っていましたが、そうではない、美しい文字が大切ではなく、その人らしい文章で思いを伝えることが大事なんだと…。



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しばらくお休みしておりましたレザンジュサロンですが、形を変えて閉店後の夜7時からレザンジュ倶楽部としてスタートすることになりました。4月10日月曜日19時から、大人の夜活第一回『大人文字のススメ』を開催します。渡辺喜久代さんとディスカッションしながら「文字に出る自分」のお話や、あの便箋の正体、季節の贈り物に添える一筆のご紹介など…「講義とかならやらないわよ。」とおっしゃる喜久代さんですが、お話も楽しいんです。気骨な生き方とあの流れる文字の関係… お気軽にご参加ください。持ち物は愛用のペン!お忘れなく。

レザンジュ倶楽部 大人の夜活第一回 「大人文字のススメ」
場所 レザンジュ鎌倉本店
日時 4月10日(月曜日)19:00〜21:00
会費 3500円 (レザンジュのお飲物とスィーツ付)
※記念すべき初回の倶楽部活動として、興味のある方ならどなたでもご参加いただけるよう、当日会費をお支払いいただくことにしました。準備の都合上、ご予約をお願いします。
申込先 Studio Plants 080-5432-5870 高瀬までお問い合わせください。






# by miki3998 | 2017-03-25 12:12 | STUDIO PLANTS | Comments(2)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


by miki3998
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