自然の造形美 「クマガイソウ」

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青森の友人から庭に咲く草花が送られてきました。丹精込めて育てた草花は、丁寧に包まれ箱の中で仮眠状態。水切りをして器に放つと、たちまち目を覚まして元気な姿を見せてくれました。

なかでもこのクマガイソウは、昨年実家で見た時は花が終わっており、葉だけの状態でしたが、その繊細な姿はプリーツプリーズのドレスのよう…折り目の美しさ、ライム色の透明感にすっかり魅了されたのでした。


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錫製のシンプルな器に送られてきた中の一輪をさして飾りました。
北向きの窓から午後の日差しが入り、まるでスポットライトを当てたかのように見えます。

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勝間田千恵子さんの海を想像させる陶器にも生けました。神秘的な色合いの器ですが、力強さも感じます。クマガイソウは葉も花も独特ですから、どんな器がいいか、どこに置くか、あれこれ思い巡らせるのも楽しいものです。藤色の麻のざっくりした布を敷いて…。


和子さん、本当にありがとうございました。草花好きのお隣のおばさまや、届いた時にレッスンを受けていた生徒さんたちにお福分けさせていただきました。みなさん、大変喜ばれておりましたよ。花好きのお仲間とは、育てた草花を差し上げたり頂いたりの繋がりがあります。これで和子さんとも繋がりましたね。わたくしからも何か珍しいもの、北鎌倉でも青森でも育ちそうなものをお探ししてお送りしようと思っています。もうしばらくお待ちください。


植物は時に生き物としての生々しさを感じることがあります。特に終わりを迎えた花は、艶やかさと生々しさを併せ持っているように思います。自然の造形美は、新しく生まれたものだけではなく、生き切って終わる姿にも感じるのです。
花はいつか枯れますが、枯れない花を飾ろうとは思いません。初めの花から終わりの花まで見届ける楽しみの方がわたくしは好きですから。


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# by miki3998 | 2016-05-24 12:21 | | Comments(0)

山口では、「初夏のリース」を!

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 お待たせしました。山口教室のご案内です。
3月以来の出張ですが、季節は変わり、草花もすっかり夏の表情。もしかしたらお邪魔する頃は、梅雨に入っているかもしれませんね。
 6月は、北鎌倉からできるだけたくさんの草花をお持ちして、初夏のリースを作ります。
冬のリースと違って生花を使いますから、長い時間飾っておけませんが、シンプルなリースは、コツさえ掴んだら、ご自分でも短時間で作ることができます。一緒に夏を涼やかに過ごすための小物やテーブル周りの布使いなど、素材選びや色あわせなどもご紹介します。どうぞお気軽にご参加ください。 


 日時  6月14日(火)、15日(水)  14時〜17時 
 場所  ギャラリー&カフェ 山口円座2F <お申し込みは、円座083−972−4556まで>
 持ち物  花鋏 お持ち帰り用バッグ(大きめのできればマチのあるもの)
 会費    5500円 (ドリンク&スイーツ付き)


 5月もすでに終盤。ボヤボヤしていると、あっという間に6月になってしまいそうです。
では山口の皆様にお会いできる日を楽しみに、心して準備に取り掛かります。



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# by miki3998 | 2016-05-22 06:29 | スケジュール | Comments(2)

「天上の妖精 」ヒマラヤの青いケシ

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久しぶりの箱根。いつもなら美味しい料理と温泉三昧で、ホテルでダラダラしているのですが、天気も良いので湿生花園まで足を伸ばしました。

写真はメコノプシス、「天上の妖精」と呼ばれています。独特のその色から「幻の青いケシ」とも… 確かにこの色は、日本の草花に見つけることは難しいかもしれません。5月の日差しに輝くような透明感、溶けてしまいそうな花弁、ケシの割に茎がしっかりしているのと葉っぱが厚いのは、ヒマラヤや中国の奥地という厳しい条件のもとで育つせいでしょうか、すくっと立つように咲く姿には幻想的な魅力と強さを感じます。
ああ、来てよかったなあ…実は観光地であちこち巡り歩くのが苦手なもので、「どこにも行かない派」を決め込む私ですが、この日はもうこれだけで大満足でした。もちろん他にも見頃の草花や珍しい植物、あいらしい山野草がいっぱい。訪れた時期もよかったのでしょう。爽やかな初夏の風と緑のグラデーションも見事な箱根の山々を満喫できました。草花好きにはイチオシの湿生花園でございます。


私好みの植物をいくつかご紹介します。

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花は終わりましたが、宝鐸草(ホウチャクソウ)です。葉の姿、しずくのような小花、シビれるほど好きなんですよ。


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オニブキと奥に見えるのは勿忘草
その景色のギャップがなかなか楽しい。広い公園内の湿地だからこそのレイアウトでしょうね。オニブキと呼ばれますが、フキとは全く関係ないグンネラという植物。横の大きな松ぼっくりみたいなのは花序です。




# by miki3998 | 2016-05-21 19:22 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

淡竹とセリとクレソンと… セリと桜海老のご飯

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帰り道でD先生にばったり会った。山菜と温泉に詳しく、北鎌倉では、多分先生の右に出る者はないだろう。麦わら帽子がトレードマークで、いつもリュックを背負っている。今日は左手に長い淡竹を持ちながら歩いていた。
「淡竹いる?。」と先生。
「はい、いります!」と目を輝かせる私。
どうやら山歩きの帰りらしい。左手に握られたものを下さるかと思ったら、リュックから二本の淡竹を出し、その奥の物と一緒に差し出された。
「あげる。台峰のセリは美味いよ!クレソンも入ってるからね。」と、バサッとひとつかみくれた…いや、くださった。

淡竹は孟宗竹と違い、アクも少なく柔らかいから、糠もいらず水から茹でて、しばらくつけて置くだけ。そのまま料理すれば良い。先生は「皮を剥いたら下茹でなど要らんからね。そのまま料理すれば良い。」とおっしゃった。ワイルドな先生らしい。きっと生でも食べるだろうな、先生なら。

さてどうするかなあ。まあ、茹でながら考えれば良いのだ。シンプルに山葵醬油で食べてもよいし、山椒の実とラー油でメンマにしても美味しいだろう。

セリは混ぜご飯がいいかな。少し濃いめに味付けたお浸しをギュッと絞り、細かく切って炊きたての白飯に混ぜるだけ。おにぎりにしても美味いんだよね。ああ、こうして考えている間にもう茹であがった淡竹。いい匂いだ。しばらくおとなしくしておいでね。山椒の実を採ってくるから。


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雨漏り先生、セリと桜海老のご飯です。
淡竹は山椒の実を入れてお漬物に。
明日には美味しく漬かるでしょう。








# by miki3998 | 2016-05-16 18:26 | 鎌倉・北鎌倉 | Comments(6)

群れをなす蝶のように

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空に向かって咲く山法師
まるで群れをなして飛ぶ蝶のようです。
幻想的にも見えるその様は、新緑の庭から深緑の森へと続きます。


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花も優雅ですが、葉の表情も絵に描いたよう。自然の造形の美しさを感じます。



月曜の朝、そろそろスタジオへ。
今日はゲストをお迎えしています。
5月28日土曜日開催の「鎌倉ブックカーニバル」の実行委員であるbooks mobloの荘田賢介さんです。由比ヶ浜通りを中心に古本市や本談会など、本と街を繋ぐイベントとしてすっかり定着しています。今日はその話題を特集します。お楽しみに!




# by miki3998 | 2016-05-16 04:45 | | Comments(0)

 『女ひとり  70歳の茶事行脚』

 
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  偶然つけたEテレの番組。そのまま惹きつけられて最後まで目を凝らして見た。

2年かけて日本中を出張茶事をして歩く人、半澤鶴子さん70歳。懐石や茶で客をもてなす。
ある時は漁港で、ある時は農家の庭先で、行く先々の人々と触れ合いながら地元の食材を使っての茶会。
鍋釜と茶道具を車に積み、自ら運転をしての全国行脚。野宿をする日もある。
 冬の東北、着物姿で野点の準備をする鶴子さん。客は17歳の女子高校生3人。凛とした中にも柔らかい表情と言葉が、優しくそして温かい。積もる雪をも溶かしてゆくようだ。丁寧に用意された懐石料理とお茶に舌鼓を打ちながら、笑顔で感想を述べる高校生たちの真っ赤な頬が愛らしく見えた。

 鶴子さんは早くに父親を亡くし、母親も2歳で失踪。中学を出てすぐに働き出したのだそうだ。親がいないということで辛い思いもしたそうだ。想像し得ないご苦労も多かっただろう。なのに表情は明るく口元には笑みさへ浮かべる。豊かな感性と物腰の柔らかさ、軽やかに動き、楽しそうに茶事の準備をする。その力強い生き方は、積み重ねてきた一つ一つの経験からくるのだろうけれど、感謝と謙虚さとが鶴子さんを作り上げているように思う。茶事とはもてなしの心そのものだ。その茶事に人生をかけた鶴子さんから、改めてお茶の心を教わった気がする。 



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# by miki3998 | 2016-05-15 00:22 | 今日のつぶやき | Trackback | Comments(0)

ちょっとそこまで… 北鎌倉散歩

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家の中にいるのがもったいないような金曜日。テラスからの眺めもいいけれど、外の方が気持ちよさそうだ。
郵便局までの道は5月の草花でいっぱいだ。手入れされた芝生、外壁とマッチするように選ばれた洋花、お寺さんの垣根から飛び出すように伸びるつるバラ…どれもゴバルトブルーの空に映える。女学校の坂道のナワシロイチゴの花が終わりかけ、実をつける準備をしていた。石垣の下には桃色月見草が列をなして咲いている。ふぅっと心地よい風が顔を撫でる。もう夏なんだなあとニントウの匂いにひたりながらゆっくり坂を上る。つい帰り道は長くなるのだ。

# by miki3998 | 2016-05-13 17:37 | 鎌倉・北鎌倉 | Comments(0)

6月は「無ら里」で。。。

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新緑の5月、緑深まる6月、夏が近づく野山には白い花がよく似合います。
今月のサロンはたっぷりの緑を集めて「初夏のブーケ」をレッスンします。
また歳時記に合わせた「水無月の室礼」のご提案もさせていただきます。
  スタートはランチタイムの後、お食事を召し上がる方は、ご予約の際にお申し込みください。(☎︎0198-24-2026 無ら里)

日時  6月3日(金)、4日(土) 14時〜17時
会費  5000円 (ドリンク&スイーツ付き)
持ち物 花鋏 お持ち帰り用紙袋 

 <高瀬美紀> 花巻出身、北鎌倉在住。
    野草家、料理研究家、北鎌倉草花教室Studio Plants主宰
    鎌倉FMパーソナリティー、イベントコーディネーター。
flowermiki.exblog.jp 「暮らしのエッセンス 北鎌倉の山の家から」
    



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 ※6月の和菓子『水無月』をご一緒に召し上がっていただきます。(うまくできればいいなあ) 
# by miki3998 | 2016-05-12 13:49 | スケジュール | Comments(2)

夏を告げる花たち

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 北鎌倉は今、山法師の花が見ごろを迎えています。
拙宅はハナミズキをシンボルツリーに選んだのですが、すでに花は散り、オオデマリもすっかり終わってしまい、あとはバラの咲くのを今か今かと待ちわびているところです。お勝手口の野バラはすでに咲き始め、隣のトケイソウが蕾をたくさんつけているのも嬉しいところ。忙しくて手をかけてやらなくとも、毎年面白いほど花を咲かせてくれます。


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 友人宅の庭にはエゴノキとコデマリ、ヤマボウシと白い木の花が満開。仕事帰りに立ち寄ってお茶を飲みながら縁側に座って眺めるのが楽しみとなっています。きっと今頃は東慶寺さんの松ヶ岡文庫裏のヤマボウシも雪が積もったように満開になっていることでしょう。そうそう、東慶寺さんと言えば、ハクウンボクも有名で、エゴノキを大きくしたような白い花が鈴なりに咲くはず。夏を告げる白い花は緑に映えて清々しさを感じさせてくれます。今日は朝から風が強いので、木の花が散ってしまわなければいいのですが。。。


 
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       ( 佗助に飾ったハクウンボクとカラー ) 








 
# by miki3998 | 2016-05-11 06:18 | | Comments(0)

母とは…

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母が送ってくる季節の宅配便には、野菜や乾物、駄菓子や缶詰類などが入っていて、まるでびっくり箱のようだと息子たちがよく言っている。箱を開けた時、野菜だけだと子供たちががっかりするだろうと、リンゴジュース(弟嫁の青森の実家で作っている)や南部煎餅、カリントウ(既に割れているけど)などがぎっしり、時には洗剤や雑誌など隙間なく埋められて届く。
今回も雑誌や新聞紙が脇を固めていた。そして反対側にはこの箱が…。

木箱に入り、ハトロン紙で覆われ、トルコブルーの帯で囲まれたそれには、達筆過ぎて読めない文字と「稲庭干饂飩所 稲庭吉左衛門」というお印が貼ってある。調べたら秋田の稲庭うどんで、なかなか手に入らない代物らしい。母には電話で荷物が届いた礼だけ言ったが、包装されたこの箱のことは聞かなかった。買ったのだろうか、頂きものだろうか…いや、買ったな、多分。うちは大食い揃いだから質より量だよと常々母に言っているのだが、もはや自分の欲しいものはないのよと、商品券やデパートの積み立ては、娘や孫たちの喜ぶ顔見たさに使う人だ。頂き物だとしても、良いものは取って置いて鎌倉への荷物に入れる。送りたいものを溜めておいて、箱三個口とかで送ってくるから、最近は自分でも何を入れたか忘れたりするらしく、肝心なものが入っていないこともしばしば…そんな時悔しがる母がかわいく思えたりする。83歳だもの、荷造りだって容易ではないだろう。背中を丸めながらダンボール箱にしっかり紐をかけて用意している姿が目に浮かぶ。

母とはそんなものかもしれない。自分より子供、自分より孫なのだ。みんなが喜べばそれでいいのだ。重かろうが、しんどかろうが感じない。それが母親だ。
還暦を過ぎて孫二人を持つようになった自分も、ふと気がつくと母と同じことをしている。いいことも悪いことも似てしまう、やっぱり母娘だ。


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# by miki3998 | 2016-05-08 12:02 | 家族 | Comments(4)

風と海と丹沢が好き。山の家での毎日を綴っています。鎌倉FMのパーソナリティです。


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