元旦の花巻
2009年 01月 15日
晦日の夜に花巻入りした私たち親子。水沢付近からだったでしょうか、外は真白な雪景色。新花巻駅に着いたのは午後11時近くでした。ありがたいことに改札に弟が迎えに来てくれていました。仕事帰りの弟、口数も少なく、車を運転しています。たった一言、息子に向かって、「 よぐ来たなぁ。」 息子も「 うん。」 愛想のない会話です。
実家では父も母も起きていてくれて、まさに紅白のクライマックスを迎えるところでしたが、それよりなにより、長男が来てくれたことのほうが一大事のようでした。直前まで息子が帰れるかわからなかったので、内緒にしていたのです。そのほうが喜びも大きいかなあって。(笑)
案の定、父も母も 「 あいやぁ、Dちゃんもきたのっか? いがったいがった。 よぐきてけだなはん。 はらへってねのっか? Kちゃんは ひとりでるすばんか? かわいそうだなあ。だいじょぶだべが・・・・」
しゃべるしゃべる。母はつぎつぎに息子に質問を浴びせます。 嬉しくて仕方がないという感じ。早速年越し蕎麦の準備です。
やっぱり母の作った蕎麦は美味しい。 たくわんや白菜の漬物も格別の味。積もる話は明日にまわして、この日は母が敷いていてくれたフカフカの布団でぐっすり眠りました。
元旦の朝は穏やかに晴れ渡りました。家のすぐそばの公園の池には氷が張っていて、雪も10センチぐらい積もっています。さすがにまだ誰も散歩などしていません。私は里帰りすると朝の散歩が日課となり、犬と一緒にこの公園のあたりで一休みするのが好きなんです。アカマツ林の冬枯れた感じも素敵だし、すぐそばには小さな川も流れていて、北鎌倉とまた違った趣があります。
普段はマウイか弟が犬の世話をしていますが、この日は私が連れ出したので、レオ(犬の名前です)は後ろを気にしながら、振り返り振り返り進んでいきます。
歩道の脇に植栽されたコブシやドウダンツツジ、ハナミズキの枝にもうっすら雪が残っていましたが、穏やかな初春の日差しでとけ始めていました。 昔に比べて本当に雪が少なくなりました。子供の頃は雪が降るときまってドカ雪、または前が見えないくらいの吹雪の日もありました。長靴の中にまで雪が入って、濡れた長靴をストーブで温めると湯気が上って、ゴムの匂いが部屋中に立ちこめるのです。それでも平気で、私と弟は雪の中、カマクラを作ったり雪だるまを作ったり・・・。暗くなるまで寒い外で元気に遊んだものです。
ほら見えますか? 『北国の春』という歌にも出てくる、コブシです。
つぼみが開く直前の形が子供の拳に似ているからこの名前がついたとか。別名マグノリアと呼ばれ、山に春を呼ぶ植物です。花芽の冬芽はふっくらして、3月頃に花を咲かせます。こうして寒い北風のなか、しっかり春を待つ準備をしているんですね。
ほんと、雪が少ないですね。
季節が~都会では~わからないだろうと~~♪
mikiさんのお母様と重なりました。
あんまり泣がせねでけでぇ。花巻の雪、見れでいがったよぉ。
12月のはじめあだりがら ゆぎふってらったど。 おらだぢがいった31日も こなゆぎ ちらほらふってらったども すぐやんだのっす。 お正月さんがにぢも ちらほらしろいものが ふってるんだっけ。だども すぐにきえるのっす。 まんつ ゆぎかぎ しねばりも らぐだったよ~。
千昌男の「 北国の春 」 おらほのとうさんの十八番(おはこ)なのっす。 アハ、一回もきいだごどねけどね。(笑)
↓の記事で切符が取れたのを他人事ながら嬉しく思いました。
私は近くに両親がいたので、実家に対して思い入れも無かったのですが
両親が亡くなってしまった今は、昔を想い出すと涙がこみ上げて来ます。
D君と一緒に里帰りできて良かったですね。
そうそうカマクラ!私、子どもの頃に絵本で見るカマクラに憧れて
父にカマクラを作ってくれと頼んだことがありました。
それは無理と却下!お餅を焼いて食べたかったのにな~。(涙)
最近、たまであっても得られた幸せな時間が心の中でお餅のように膨らんでくるのをよく感じます。ちょっと老いたのかもしれません。
いい一年になりますことお祈りいたします。今年もチャーミングな感性でブログ発信してください。
小さい頃、毎夏過ごした父の田舎に帰りたくてたまらないのです。
でもその思いは叶いません。
すでに当時の風景は失われているから…
藁葺き屋根の家も畑も、優しい笑顔で迎えてくれたおじさんも亡くなりました。
帰れる田舎のある有難さ。
ここで、あの頃に帰らせてもらっているのかもしれません。
平凡な生活を送れること、これこそ実は一番の幸せでなないのか
と思うことしばし。悟っちゃったのかな、私(笑)もしかして、すぐそこまでお迎えが来てるとか?!(笑)死んでからでは遅いから、
私もなるべく両親に顔を見せに帰ろうと思いました!
雪の積もるところにすんだことはないので、大変さがわからないのですが、きれいで、冬っていう感じがして素敵です。
わたしも祖父母が元気なうちにたくさん顔を見せておこう、と思いました。
蓬莱館には、ボーリング場は、ねがったんでは?
あったけがな~あ??
ボーリング場はマルカンの裏のほう?鍛冶町?東町?に
パチンコやさんと一緒にあったような気が??
故郷でのお正月でしたのね。何よりの幸せですね。
ご次男さんが成人式をお迎えになられ、おめでとうございます。
mikiさんとblogを通してお知り合いになったのが、ご次男が高校生
ラガーマンの時でしたね。
時のたつ早さにただただ驚いてます。
今年もどうぞよろしくお願い致します
花巻、いつみても美しいところですねぇ・・・
賢治が生まれて育ったところ、mikiさんのふるさとはすてきねぇ!
大晦日に帰省されて、それもご子息と!
ふるさとのご両親にはなによりのプレゼントでしたね♪
「マグノリア」、賢治のお話に出てくる清潔な花ですよね。。。
雪のなかの蕾に、↓の記事の成人式を迎えられたご次男さまのこれから花咲く人生を重ねて思い、心から成人おめでとうを申し上げますね♪
mikiさんの岩手の写真をみると、盛岡時代を思い出して、岩手に飛んで帰りたくなります~
読ませていただいているだけで、じわ~んときてしまいました。
それから、↓「感謝できる人間に育ててくれたことに感謝します」
そんな素敵な言葉をいただけるなんて、何よりの幸せですね。
寒い冬だけど、心があったか~くなりました。^^
今日も同級生と話したのですが、私の年齢で両親が揃って元気でいてくれることって、なかなかないのかもしれません。 おまけにこの年で里帰りする家があるのもね。 恵まれています。 親にはできるだけ元気で長生きしてもらいたいですね。
カマクラね、弟と必死になって庭先に作っては、家からミカンやお餅を持ち込んで、カマクラの中で食べたものでした。最近は雪不足で、雪まつりも困るみたいですよ。 温暖化の影響でしょうか?
おらもむがし ゆぎがふれば ガンガンそどであそんだもんだ。のぎしたの つららば おってっす。 なめだりしたもんだったよ~。 いまは なんぼさむくても つらら みだごどねぐなったなはん。
ゆぎふってよろこぶのは いぬど わらすだぢばりだもね。
里に帰った時には あたり一面雪景色で、あ~、帰ってきたなあと実感がわきましたが、お正月は暖かくて その雪も解けてしまいました。 もちろん山沿いは冷えますから、雪もちらほら・・・。 昔は雪だるまも、雪合戦も、カマクラも、嫌と言うほど雪が降りましたから、遊び放題だったのです。 懐かしいです。
検索で入ったいらしたのですね。 すごい偶然、こんな出会いもあるのですね。 花巻は狭いのでしょうか?(笑)
他にもいろいろご存じかもしれませんね・・・。 ドキドキ。 (^ ^;) 次回からは 私だけに分かるように 鍵をかけていらしてくださいね。 コメント欄の下にある 四角い箱にチェックを入れると、非公開コメントになるんです。 便利でしょ。 よろしくお願いしますね。
そうですね。 里帰りが私のパワーの源でしょうか。 一歩故郷の花巻に降り立つと、身も心も解き放たれて、のんびりゆったりした気分になります。 父も母も元気でいてくれるから こうして気楽に里帰りができるんでしょうね。
しあわせがお餅のように膨らむ・・・ 素敵な表現ですね。 歳を重ねるのも悪くないですね。
両親だけではなく、弟夫婦も歓迎してくれるので、私たち親子は本当に幸せだと思います。 昔、私が幼かったころ、父の実家に帰ると、近くの親戚中が会いに来てくれるんです。 みんな顔を見にね。祖父母は腰が曲がってしまっていて、腕を背中で組んだまま、笑顔で迎えてくれて、帰る日も姿が見えなくなるまで手を振って見送る・・・。そんな田舎の風景と一緒に、 思い出の一枚が写真のようにしっかり残っています。 そんな思いでこそ、大切にしたいものですね。
雪国の冬は厳しいものがあります。 雪かきは体力が要りますし、吹雪の日には 目の前が見えない上に、交通網が遮断されたりします。昔ほど降らなくなりましたが、生活している人には雪は少ないほうが助かるでしょうね。 でも子供たちは雪が降ると嬉しくて、犬と一緒に駆け回るんです。 子供は風の子ですものね!
おじい様もおばあ様も、お元気なのですね。 お顔を見せてあげるだけで、きっと喜ばれると思いますよ。
昔は蓬莱館にもボーリング場、ありましたよね。 中学時代、流行って、雪印の工場近くのボーリング場に家族で行ったものでした。 今はどうでしょうね。
ぞくぞくと花巻人が集まってきて下さって、思いもよらない出会いが・・・。 ブログの力ってすごいですね。
毎回のことですが、親のありがたみを痛感しています。
今回は息子と一緒でしたので、喜びもまた倍?でした。
そのうち私たちも孫が来てくれたことを手放しで喜ぶようになるんでしょうね。 って、結婚もしていないのに、ちょっと早かったかなあ。(笑)
そうでしたね。 息子の最後の試合は対桐蔭戦で、怪我をして終わった、後味の悪い結果でした。 いまでもあの時の息子の悔しさ、思い出すと胸が痛みます。
そんな思い出も今となればこの子の財産であり、あの日があったからこそ、今の息子があると思っております。 pinotさんにも思いだしていただけて、親子ともども本当に感謝です。
相変わらずの拙いブログですが、今年もどうぞよろしくお願いたします。
昨日の「日曜ブックレビュー」は盛岡からの中継で、ゲストは地元の直木賞作家、高橋克彦さんでした。彼もまた岩手出身で、そのまま盛岡で執筆活動をつづけられています。岩手をこよなく愛する人ですね。 厳しい冬だからこそ、春が待ち遠しい。 昔は特に雪が多かったので、子供心に雪柳やフキノトウを見つけるたびに 春の到来を体で感じたものでした。 穏やかなお正月で、ちょっと寂しくもあり、ホッとするものもあり・・・でしたね。
今年のお正月は穏やかでしたね。 でも本格的な寒さはまだまだこれからかもしれませんね。 年寄りのためにも、ドカ雪だけは降らないでほしいです。
もう娘よりも孫の顔を見ると、父も母も表情が変わるのがわかりました。孫の笑顔がエネルギーの元になるようです。 ちょっぴり親孝行できたかなあってね。 思い出が何よりの宝物ですものね。
次男はいま大学とアルバイトと半々みたいになっていて、それなりに忙しいようです。アルバイト先でもいろいろなことを教えてもらう機会があるのでしょう。 こんな言葉を言えるようになったのも、彼なりに経験したことから感じたのかもしれませんね。 あの手紙は宝物としてしまってあります。
木蓮にも似ていますが、一回り小さくて、北国の厳しい冬に似合っているような気がします。まだ蕾も固いのですが、確実にふっくら膨らんでいます。 ついこの間まで、真冬だと思って過ごしていたのに、新しい年を迎えて周りを見渡すと、春に向かって木々も準備をしているのがわかるのです。 不思議ですね。
萌えいづると言う言葉、いいですね。 雪の下から顔を出すフキノトウも、福寿草も、その色鮮やかな姿は、まさに萌えいづる春の花という感じです。 まだまだ固いつぼみのひとつひとつが とても愛おしく見えてきます。
一昨日は失礼しました。 せっかくいらしたのに、あいにく仕事で出かけておりました。侘び助でお会いできなくて、とても残念でした。 もしまたいらっしゃる機会がございましたら、事前にお知らせくださいませ。
鍵様のおっしゃるとおりです。 ブログの力って凄いですね。 これからも応援よろしくお願いします。