「ずっと嘘だった」(加筆版)
2011年 04月 11日
土曜日は銀座教室でした。
今月は椿がメインの花材。 両手に抱えきらないほどの草花を抱えて、いつも行商のおばさん状態で銀座まで通っています。こちらは北鎌倉教室と違って二ヶ月に一度のレッスン。毎回楽しみにしてくれている生徒さんが、午後6時半、並木通りのバー Le Sept に集まります。みんな2ヶ月ぶりのご対面。男性の生徒さんもいらして、毎回思いがけない発見があるクラスです。
裏庭から畑につづく道沿いには、今だいこん花(ショカッサイ)が満開で、4月の紫色の淡い色と浅い緑の中でひときわ鮮やかに咲いています。
こちらは二つとも男性の生徒さんのもの。お花を渡すときに、艶やかな黒椿を選ぶか、パステルカラーの柔らかい草花と白い藪椿にするか選んでいただきましたが、なぜか女性は艶やかな方を選び、男性はパステルの優しい組み合わせを選ばれました。男性の方がラブリーな草花が好き!?ということでしょうか。。。、
こちらは枝振りの柔らかさと蝋細工のような深みのある色の黒椿と、繊細なラインのアケビの若い蔓を生けています。自由奔放な大人の女性をイメージさせませんか?
花は季節に寄ってその色と厚み、柔らかさやしなやかさを微妙に変化させ成長していきます。中でもこの季節は緑もまだ透明感を帯びていますから、同じ紫陽花でも瑞々しさと初々しさを兼ね備えていて、梅雨時の紫陽花の厚みのある葉とはまた違った、どこか頼りなげな表情を見せます。
それぞれが感じたままを表現し、お互いが感想を語り合い、気付いた点を次ぎに活かす。銀座教室は生徒さんも個性的ですし、楽しい雰囲気の中で食事の時間もご一緒します。そしてこの日のメニューはこんな感じ。オーナーののりこさんが、いつも腕に寄りをかけて、オリジナルのパンも焼いて準備してくれます。
ドリンクは自由。私はこちらを選びました。 白洲次郎が愛したお酒、その名もPRINCIPLE、 美味しくいただきました。(ボトルのラベルにご注目。白洲次郎とベントレーが描かれています)
帰りは午後10時をまわっていたでしょうか、金曜日の計画停電も回避され、久しぶりににぎやかさを取り戻した感じでした。そろそろ桜も満開を迎え、週末はお花見日和。自粛ムードが漂ってはいますが、被災地の方達は遠慮なくお花見をして欲しいと訴える方もでるほど。そうですよね、私たちが普段通りの生活を復活させ、東日本の酒蔵で育った名酒を振る舞い、盛り上げる方がこれから長い復興にむけてのはなむけになるのかもしれません。南部美人だけではありません。岩手には他にもおいしいお酒がたくさんありますし、宮城も福島も。。。どうぞまだお花見をされていない方は、被災地の美味しいお酒を買うことで支援の輪を広げてください。
この日、話題のこの歌がUstreamを通じてネット配信されました。
この時期この歌を歌ってくれた斉藤和義に拍手です。
ふと忌野清志郎がもし生きていたら。。。と考えてしまいました。この歌もいいですよ!