温故希林 『百徳きもの』

 
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          (  ヘクソカズラには小さな花が。 カラスウリの蔓と一緒に。 )


  オンタイムでみられなかった番組が嬉しいことに今週再放送になっています。
  BSで8月に放送されていた『温故希林』(午後7時から30分4回シリーズ)で、「樹木希林の骨董珍道中」というサブタイトル通り、希林さんと古民芸研究家尾久彰三さんとのとぼけた会話も楽しい番組。月曜から毎日7時になるのが待ち遠しくて、早々にテレビの前にスタンバイしています。

  <番組紹介> 
   アンティーク着物の着こなしのプロ・女優の樹木希林さんが、古民藝研究家の尾久彰三さんと日本の骨董聖地に、古いものをあたためて旅をします。庄内で古伊万里(第一回 器)を、佐渡で船箪笥(第二回 家具)を、金沢で着物(第三回 着物)を、京都で蒐集家のお宅(第四回 骨董と暮らす)を見て歩き、 世にもユニークなコレクター達の世界に耳を傾ける珍道中。古いものをいつくしむ日本人の美意識をあらためながら、個性派大女優の、知られざる、妙味たっぷりの人生論も注目。(HPから) 



  昨夜は「第三回 着物」についてでした。大阪、京都、金沢と、アンティーク着物を探す旅のお話。お二人とも足腰がしっかりしていらっさるのでしょう。なんとも元気に、そして楽しそうに歩き回ります。
  なかでも私が興味を持ったのは、金沢市東山の古寺で、端裂(ハギレ)を縫い合せた母たちの「百徳きもの」という古い着物でした。生まれてきた子供のために、ご近所の人たちから貰い受けた着物の端切れ100枚を集め、それを縫い合わせて着物を作り、子供の無事の成長を願うのです。金沢では江戸時代から伝わる風習なのだとか。どの布も高価なものではありませんが、新しい命の誕生を聞きつけて、自ら布を集めて届けてくれる人もいたとか、、、ひと針ひと針に母親たちの思いが込められている着物は襟も袖もバラバラの色柄ですが、何とも味のある温かい印象でした。
  そういえば実家の母も、長男が生まれた時、私の子供時代に着ていたブラウスやワンピースを小さく切ってパッチワークで子供の布団を縫ってくれました。いまでもその布団はとってあります。孫が生まれたら。。。母にとってはひ孫になりますが。。。その布団に寝かせてあげたいと思っています。

  女性の針仕事は、愛する人への思いがこもった『大切な手仕事』のひとつだと思います。それがボタン付けだったり、裾あげだったり、大きな着物でなくても、針を動かしているときは無心になって着せる人のこと、あるいは使ってもらう人のことを考えながら手を動かします。お腹に子供がいるときから、靴下を編んだり、おくるみを縫ったり、おしめも昔は布で作ったものです。そこには百徳着物同様の子供への深くて厚い愛情がこもっていたのだと、改めて懐かしく思いました。


  番組の最後、希林さんのご自宅が映され、お手製の端切れを縫い合わせた炬燵布団が紹介されていました。震災の際、停電で電気が使えなかった時、その布団のおかげで寒さをしのいだそうです。毛糸をほどいて編んだブランケットも色合いがとっても素敵でした。時間が経つと独特の風合いもでてくるのでしょう。編み物もいいですよね。ちょっとした時間にコツコツと編み上げたブランケット。さぞ温かいだろうなあと。。。

  さて今夜の温故希林も楽しみに、7時になるのを待ちましょう。


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    (キッチンには紫色のトレニアを。 別名秋スミレ)








     ※ 9月のレッスンスケジュールは8月31日のブログにアップしています。生徒さん、入会希望の方はそちらで日程をご確認ください。よろしくお願いします。













  

  
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Commented by aamui at 2011-09-02 02:35
着物の番組見過ごしてしまって又ミスした(;_;)でも情報ありがとうございます
Commented by rosemarye at 2011-09-02 10:39
温故知新、良い言葉ですね。
金沢の百徳きものやパッチワークのものは、一針一針、愛情がこもっていて、そしてなお丈夫さもあって、既製品にはない温かさがありますね。
手作りの良さ、改めてまた思うことです。
トレニアが涼しげですね。
Commented by miki3998 at 2011-09-03 09:40
★ aamui さん、

  私もよくやります。見ようと思っていた番組、見逃すことって。
 昨日はご覧になりましたか? 希林さんのご自宅のしつらいもさることながら、尾久先生のおもちになった床板をリビングにおいて、掛け軸を飾ったあのシーンです。 素敵でしたね。お二人のユーモアたっぷりのかけあい、もう見れないと思うとちょっと残念です。続編を期待しましょう!
Commented by miki3998 at 2011-09-03 09:47
★ rosemarye さん、おはようございます。

  ほんと、おっしゃるとおりですね。古きをたずねて新しさを知る。 骨董やさんは大人の遊園地みたいに、楽しいものがいっぱいで、新鮮な驚きがありますね。昔の人の技や思いが詰まった品物がおおいからでしょう。百徳きものも100人の思いと知恵と徳で、子供の成長を見守るという愛情たっぷりが縫い込まれていて、一枚一枚の布がふんわり柔らかそうでした。
 秋スミレ、散歩の途中、よく見かけるんですよ。こぼれだねで増えるんですね。薄紫色の可憐な花、好きなんです。
Commented by harunoyokihi06 at 2011-09-03 17:14
台風いかがですか?
温故希林の大ファンです!
わたしも全部録画していますよ!
自分の時間にゆっくり見ようと思っています。
それにしても希林さんのお手製の炬燵布団 よかったですね~。
あのご自宅の雰囲気もしっとりしていて拝見できてよかった!
尾久さんの雰囲気も大好きです!
彼も宝ものはなんとか婆さんでしたね。びっくり!
Commented by miki3998 at 2011-09-03 19:14
★ momo さん、 こちらは大丈夫です。

   風は強いのですが、雨もやんで気温は高めです。四国や中国地方の方、心配ですよね。明日くらいまで続くのでしょうか。

  きっとmomoさんも見ているだろうと思ってました。録画しているの? それはいい考えです。(笑)何度見ても面白い番組。続編を期待しましょう。
  炬燵布団もあの毛糸のブランケット(?)も素敵でした。時間が経つと風合いもかわって きっともっといい感じになるかもですね。 最終回のあの柱、笑っちゃいましたね。 どこにつかうんでしょうね、希林さん。
Commented by sunnyfields at 2011-09-04 08:44
*miki先生、こんにちは^^
ヘクソカズラって、我が家にも野良ではびこっていて、先生の記事で『花が咲いてる!あ、これだ!』って思いました。
調べたら、屁糞って意味なんですってね。。どうりで、引っこ抜くと嫌なニホヒがするなぁ~と思っていました^^;

しかし、こうして素敵に飾ることもできるんですね!
トレニアは夏の花と思いこんでいたら、秋スミレ..勉強になります♪

少しずつ涼しくなってきましたが、お体に気を付けてお過ごしくださいね!私もゆっくり過ごしま~す♪
Commented by miki3998 at 2011-09-07 21:23
★ sunnyfields さん。お返事遅くなってごめんなさい。

 
  お元気ですか? いつも思い出すのはあなたの笑顔です。会いたいです、とっても。

  ヘクソカズラ、白い小さな花で真ん中がえんじ色をしています。名前はかわいそうだけど、確かに臭いますものね。(笑)

  お店に並ぶ草花と違って 夏から秋にかけて咲く野草はどこか凛としていて 力強さを感じます。トレニアも楚々としていてかわいいし、丈が短くて足元で咲いていますが、遠くから見ると 紫色の絨毯みたいで温かさがあります。

  ブログだと忙しそうに見えるかもしれませんが、これが案外暇だったりしてね。(笑) 集中して仕事をするタイプなので、お休みのときはぐうたらして休んでいますよ。sunnyさんも ゆっくりね。
by miki3998 | 2011-09-02 01:09 | 美術・芸術 | Trackback | Comments(8)

森とラジオと食卓と…草花の仕事とラジオパーソナリティ、やってます。


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