おいしい水 『 ウィリアムモリス 』
2011年 09月 18日

レッスンはないけれど、今日は来年のカレンダー用の写真を撮るために草花を集めました。裏山に入ったり、家の近所を散歩したり、路地にはフウロソウが咲いていて、大きな篭に野草がいっぱい。すでに日差しは高く、暑く。。。早めに水切りをしないとあっという間に草花がしおれてしまいます。

葛や茅、庭のメドウセージにメキシカンブッシュセージ、リップセージもあります。うっそうと茂っているような庭ですが、夏の終わりはそんなもの。ついこの間草取りをしたのに、足元をおおいかくすように元気なハーブは主張しつづけます。


同じ花も位置を変えてみると、印象が変わります。
左の写真、出窓に置いたほう、強い日差しが緑をより野性的に映し、植物のおおらかさが伝わります。
右側の写真は、どちらかというとやさしい印象でしょうか。クロスも花瓶もグリーンのグラデーションを助けるような穏やかなパステルカラー。テーブルの上の本を引き立てているかのようです。(それを狙ったのですが)
10月号のミセスにも紹介されましたが、11月号にはいよいよ「ウィリアムモリス」の布地が付録でついてきます。ミセス50周年記念の特別なものだそうです。とても楽しみ。ちなみにこの本は今から15年前1997年国立近代美術館のウィリアムモリス展で求めたものだったと記憶しています。

以前インテリア業界の大きなイベントでモリスの壁紙のプレゼンテーションを見たことがあります。外国の大きな家、広い間取りと高い天井、家具の色や暮らし方など、日本人のそれとは大きく違うライフスタイルにため息がでたことがあります。壁紙に柄のあるものを選ぶのはやはり難しく、結局色と質感で各々の部屋のイメージにあったコンサバなものを選びました。
でも今なら書斎をモリスの壁紙で。模様替えをして書棚とお揃いの机、ベッドもシンプルなものを選びました。どれも落ち着いた色合いです。モリスの壁紙に変えても違和感はないと。。。ベッドかバーもモリスのものを選びたい。いつのことになるかわからないのに、あれこれ想像だけはたくましくふくらむのです。イマジネーションの世界は、例えるならば切り立ての草花が水を欲しがるように、私も「おいしい水」を必要とします。心が渇かないように。。。
Aqua de Beber - Astrud Gilberto おいしい水