一番長い日 その1 『浄智寺の除夜の鐘』
2012年 01月 02日

大晦日の夜、11時に家を出て浄智寺に向かった。昨年は東慶寺で除夜の鐘をついた。ついたあと境内に用意された焚き火に手をかざして温めたあの光景が目に焼き付いていて、新しい年を迎えた厳かな気分を味わうことが病み付きになってしまったようだ。
浄智寺は鎌倉七福神の布袋様のお寺としても有名で、地味なお寺だけれど寺内の天然記念物の高野槙やミツマタ、クリスマスローズやショカッサイの花など、季節の草花を見に散歩する私の好きな寺のひとつでもある。

山門の一見竜宮城のようなこの建物の2階部分に鐘が奉ってある。はしごを上り一人一人が順番に鐘をつくのだ。11時半過ぎに並んだ私は64番のお札をいただいた。円覚寺の鐘よりすこし早めに始まった浄智寺、東慶寺もすこし遅れて始まっているはず。。。遠くからその音が聴こえてくる。
お札の文字、今年は『無事』の二文字だった。このお札はいただいて帰れる。
私の4.5人前の鐘が終わったあたりで午前0時になって、境内に続々と集まって来た人々から歓声があがり、それぞれお互いに「あけましておめでとうございます。」の挨拶をしあう。周りはひっそりとしていて、山門脇の焚き火の薪のパチパチと焼ける音以外に音がなかった時、人々のホッとしたような喜びと期待を含んだ「おめでとう」の挨拶は なんとも心地よかった。

(浄智寺の除夜の鐘は無料です。ついたあと、甘酒やおしるこがふるまわれます)
はしごを上り、住職にご挨拶をし、鐘の前に無心でむかった。願いも祈りもない。ただ無心にひとつき、お務めを終える感じだろうか。 我ながら力強く優しく響く音だったと思う。
ゴォーン。。。新しい年の始まりだ。
(この後初日の出を見るために 海岸へ。稲村ケ崎編へ続きます。)
ご無沙汰をしていますが、時々お邪魔はしておりました。
意欲にあらゆることに挑戦していらっしゃることに
感服です。
鎌倉なら素晴らしい寺社が存在することでしょう。
いいですねぇ〜〜
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
大晦日の恒例番組を見終わると、家族みんなで出かけた上野寛永寺の除夜の鐘つき。
(いや、正月の準備で疲れきった母は家に居残りだったか…)
凍えるような空気の中、焚き火のパチパチ火の粉、ゴーンと響き渡る鐘の音。
過ぎていく年を偲びながらも、新年への期待で、みな笑顔の挨拶を交わす。
これが毎年続く…と信じてた頃・・・。
あの頃には戻れないことは分かりながら、
幼い頃の自分、若者だった兄達、元気だった親の姿を偲んでしまいます。
いつも美しい写真、そして心打つ文章ありがとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

