山藤と母子草

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3時を過ぎたら、曇った空はみるみるうちに青空を変わり、見上げると薄紫色の藤の花が空を泳いでいた。鎌倉に住んでいると、庭先や棚仕立ての藤の花を見かけるので珍しくはないけれど、山の藤は初夏の訪れを感じさせる。散り始めると薄紫の豆の花が彼方此方に散らばっていて厄介かもしれない。




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  この道を通るとよく見かけるご主人は、自分の土地でもないのに掃き掃除をしている。この斜面を持っていた御宅のご主人が若くして亡くなり、気の毒だからと代わりにこの辺りを掃除しているのだそうだ。母と子だけになり、やがてその母親も年老いて息子が面倒をみている。それだけでも気の毒だから私がね…と、にこやかな表情で掃除を続ける。こんな人がいるから、この道は美しく保たれているのだ。


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 新緑も徐々に広がり、山は柔らかい色合いで4月の空に溶け込む。5月になれば空の青さも緑の深さも増すだろう。

  母子草を見つけた。夫を亡くした母と子だけのあの家の石垣に、まるで母と子供がしっかり手を繋いで立っているような咲き姿だった。



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by miki3998 | 2018-04-18 18:05 | 家族 | Trackback | Comments(0)

森とラジオと食卓と…草花の仕事とラジオパーソナリティ、やってます。


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