前回のポストで花巻教室「暮らしのエッセンスサロン」in 無ら里のお知らせはいたしましたが、桐の会読書倶楽部(仮名)について改めてご案内をさせていただきます。
コロナ禍の自粛期間中、サロンはもちろん花巻へ里帰りすることすら叶いませんでした。そんな折、拙宅の書斎で眠る書籍や雑誌、フリーペーパーなどを会員の方々のみ閲覧できるメッセンジャーボックス上にご紹介しご希望の方に郵送で貸し出すという〈つながり〉を持ちました。たくさんの方が送れる重量いっぱいの冊数で借りられる方もいて、なんだかこちらが嬉しくなるような発送作業でした。(返却期限はありません)
私自身もInstagramで知り得た岩手盛岡の書店から興味深い書籍を取り寄せては貪るように読みました。注文から届くまで首を長くして待つ…小さな書店ですから、何日か時間がかかることもありましたが、それもまた楽し、同梱されたカードやフライヤーも洒落ていて、長い家時間を活字で埋める夜もありました。
こちらは最近取り寄せたもので、盛岡の「BOOKNERD」さんが企画・構成・編集された本、『くふや くわづ』。
ハガキより少し大きなサイズで60ページほどの小さな本ですが、深くずっしりと読後には豊かさと温かさが伝わるような本です。
本の好みはそれぞれですから、押しつけや無理強いは良くありませんが、興味を持っていただけたらお貸しする…そんなシンプルなことのやりとり。ポストに投函する私と、ワクワクしながらポストを開けるあなた…私が首を長くして待つあのワクワク感を共有したかっただけかもしれませんが、出張教室はお休みでも、こうして岩手とのつながりを持ち続けました。
10月31日、11月1日の2日間(14時〜)、「生かし合う暮らし」をテーマに、無ら里にお集まりいたたく皆様と、いまそんなお話し合いと本の紹介、そしてずっとご無沙汰だった《涼子さんのバラ》をブーケにしてお分けしたいと考えています。
お世話になっているレストランの滝さんも、心を込めてお食事の準備をしてくださいます。どうぞまた皆様にお目にかかかれますように…その日まであと2週間です。