カテゴリ:花( 172 )

6月30日 息子と水無月

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  6月30日、今月最後の仕事は自宅で。

  アイアンのリースラックに緑を集めて、乾き始めた紫陽花を自由に盛っていく。
  あらかじめリースを作ってのせるのもいいのだけれど、きちっとし過ぎるのは窮屈に感じるし、単に綺麗や可愛いに流れるのもつまらない。

 選んだ紫陽花はすでに花弁が硬くなり始めていて、そのままドライフラワーになりそうだ。時間が味方してくれると、思いがけない色彩や形を生み出すことがある。眺めながらその日を待とう。

 
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 北側の開口部分から光を拾うように写るのが1枚目の画像。2枚目はその逆側から撮ったもの。背景の色の写り方が全く違う。テーブルに置いた花や足元から立ち上がるように生けた枝ものとは違う軽いニュアンスのフライングリース(リースと呼べるかな?)。

  多肉植物やエアプランツ、モスだけ飾って空間に浮かべても愉しい。
 植物の愉しみ方はいろいろあっていい。
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レッスンの後のまかないはあっさりとしたもの。写真は撮らなかった(アシスタントが海外転勤となり、また一人になったので、写真まで手が回らない)。

 みんなが帰宅して、息子とゆっくりおやつタイム(私はもう食べたけれど)。
林屋茶園の葡萄煎茶がマイブーム。香り高く柔らかい味わいの煎茶だ。この日作った甘さ控えめの〈水無月〉にぴったり。毎年恒例の〈水無月〉をあてにして、街で見かけても買わずに楽しみにしているという生徒さんの話を聞いてちょっと嬉しくなった。繰り返し作り、やがて自分のものとなり、美しい習慣となるのかもしれない。

「団子以上、餅未満…かな。」
は息子談。
  後の半年も健やかに過ごせますように。私の6月30日。

by miki3998 | 2019-07-01 10:26 | | Trackback | Comments(0)

真夏の果実

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   侘助に寄ったら観光客でいっぱい。シゲさん一人じゃ大変だろう。ランチにはコーヒーも付くのでてんてこ舞い状態。思わず手伝いましょうかと申し出たのだけれど、「大丈夫!なんとかなる…そろそろスガさんも来る頃だろう。」

そうよね、紫陽花の6月は、平日だってお昼間には観光客で忙しくなる。ましてや週末だもの、忙しくなるのは分かっているはず、きっと来る、たぶん来る…と思う。 

この季節の北鎌倉はどの店も紫陽花見物のお客で溢れる。流石の侘助だって暇な常連客だけではないのだ。土日のランチは店の外に椅子を並べて待ってもらったこともある。

今年はどうだろう…


侘助の庭にフェイジョアの花が咲いていた。小ぶりのキウイのような果実は、ねっとりとしてほんのり甘い。スプーンですくって食べる。実のなる10月が待ち遠しい。




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by miki3998 | 2019-06-08 17:06 | | Trackback | Comments(0)

思い思いの初夏のブーケ

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  5月の瀬戸内の海は穏やかで、空から見る船は白い軌跡を残しながら、まるで魚のように見えるのです。
  山口での仕事は、すでにリピーターが楽しみにしていますとのメッセージを送ってくださるようになりました。時間をかけてゆっくりと、地元の皆様に「円座」さんと共にご贔屓にしていただけるようにと心がけてきましたので、そんなお便りをいただくと何よりの励みとなるのです。


 
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 今回も5/22.23日両日共にたくさんの方にお会いできました。お声かけをしてくださった円座さんのお陰です。ありがとうございました。
 花材はいつもお願いする涼子さんのバラと鎌倉野菜のアーティーチョーク、そして円座さんの周りの初夏の野草を集めてブーケを製作。みなさん思い思いの色と形を楽しみながらのブーケ作りでした。お互いの写真を撮り合いながら、それぞれ個性を認め褒め合う情景もまた微笑ましいものです。 


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  加えた緑はイタチハギ、円座さんの駐車場のフェンスの上から顔を出していたのです。紫色の蕊の上に黄色い小さな花がびっしり付いています。オレンジのバラ、紫のアーティーチョーク、そしてイタチハギ… ともすれば甘くなりがちなバラのブーケですが、イタチハギのお陰でシックにまとまりました。バラとアーティーチョーク、緑も自由に選んでいただきますから、私からのアドバイスはほんの少しのスパイスを加えるだけ。ヒメコバンソウも見つけましたので、そっと付け加えるとまるでベールをかけたような、それでいて奥行き感のあるブーケになります。


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回を重ねるごとに、確実に生徒さんたちの力は伸びていると思います。そして何よりも嬉しいことは、身の回りに咲く野の草花に目を向けるようになったこと。季節は確実に変わってゆくことを路傍の草花が教えてくれるという、とてもシンプルな自然の仕組みに気づき大切にすることなどをお話しして終了いたしました。次回は秋の草花でリース作りをご提案したいと考えております。また皆様にお目にかかるその日を楽しみに…。


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 〈イタチハギ〉

by miki3998 | 2018-05-26 15:04 | | Trackback | Comments(5)

初夏のバラとアーティーチョーク

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 半年ぶりの山口出張です。
ギャラリー&カフェ円座での今回のレッスンは、「初夏のブーケ  バラ&アーティーチョーク」を作ります。
 贔屓の農家さんが育てたアーティーチョークが手に入りましてので、バラは直送、アーティーチョークは機内持ち込みで私と一緒に飛行機に乗ります。


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 シックな紫と生き生きとした緑のアーティーチョークはどんな色のバラと組み合わせれば良いのでしょう。バラ農家さんが丹精込めた色合いのバラをご用意しています。

 
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  芳しいバラドラマチックレインや、軽やかなフリルのジュリア、煉瓦色のブラックティーはもうお馴染みになりましたが、新しいバラもおくってくださっているということで、このわたくしもとても楽しみにしています。


  
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 5月22日(火)、23日(水)いずれも14時から17時までです。(花ばさみをご用意下さい)
お申し込みは、円座 ☎︎0839-72-4556まで。よろしくお願いします。

by miki3998 | 2018-05-21 20:20 | | Trackback | Comments(0)

石楠花の庭

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  父の介護ベッドは今、みんなが集まる茶の間に置いていて、障子を開けると縁側越しに庭の木の花が見える。シャクナゲも赤花ドウダンツツジも、奥には牡丹やツツジ、海棠の花も目に入る位置だ。

  手入れはもっぱら母の仕事で、父は眺めて楽しむだけ…それでも二人で草花の話になると、自然に表情は和らぎ会話も弾む。


 
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  〈松の花〉


 一昨年から毎月花巻に帰り、わずか一週間だが父と居るようにしている。父はもともと痛い痒い、あれがしたいこれがしたいなどと小言を言うわけでもなく愚痴も聞いたことがない。老いて筋力も衰え、手足は痩せこけ声もかすれ気味になった。何かしてあげるたびにそのかすれた声で「ありがど、ありがど…」、口から出るのはその言葉だけである。


 
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 〈牡丹の実 タネ〉


  花は咲きしぼみ枯れて、いずれは朽ちる。がそれで終わりではなく、実をつけタネを残し土に還り、やがてまた芽をだすのだ。終わりは始まりであり、全ては繋がっている。
  子や孫、ひ孫の成長を思い、咲く花の向こうに目をやる父の横顔は穏やかだ。



by miki3998 | 2018-05-19 13:33 | | Trackback | Comments(2)

野の花はしめやかに終わる

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  時折叩きつけるような激しい雨、まるで梅雨時の空模様。気温もぐっと下がった。半袖になったり長袖だったり…今朝はまたセーターを出して袖を通した。
キッチンのストーブにも火を入れた。

空き地のキレンゲツツジ、雨で色褪せてはいるが、薄い山吹色がなかなかいい。 赤やピンクとは違った、あっさりというか、重苦しくないというか…正直言って手入れの行き届いた見事な花ばかり見せつけられると食傷気味になる。(へそ曲がりだ、たぶん)
 空き地や原っぱ、土手の野草の色合いがやさしく見えてくる。いや、見えるのではなくやさしいのだ。

 終わりが近いキレンゲツツジ、野の花はしめやかに終わる。
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by miki3998 | 2018-05-18 12:29 | | Trackback | Comments(0)

野の花 暮らしの花

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  「暮らしの花」


コンフリーの花も咲いた。シラーも勿忘草も摘んでも摘んでもまだある。母が空き地に蒔いたタネや球根は、居心地がいいのか、どの花も元気で膝まで伸びている。



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 夏日の岩手は、空も大地も広々として、どこを切り取っても清々しさを絵に描いたようだ。関東よりひと月遅れだけれど、野の花には今が一番いい季節、春と初夏が入り混じる陽気だ。



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  介護のお世話をしてくれる人とお茶を飲んで話し込む母。聞いてくれる人が訪ねてくる家は風通しがいい。この花束はその女性へのお礼の気持ちを贈る。



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 台所の窓を開けると、オオデマリの大木や桜の木に絡む白藤が見える。

そよ風の火曜日、今日もいい日だ。



#岩手の5月

#暮らしの花 

#里帰り 





by miki3998 | 2018-05-15 15:01 | | Trackback | Comments(2)

北東北の春を探しに…

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  今日の北鎌倉は、気温がぐんぐん上がり25度を超した。街を半袖の少女たちが闊歩し、つばの広い帽子のご婦人はレースのワンピースがよく似合う。ファッションはすでに夏。週末明日明後日は真夏日になるかも知れない。


 裏の土手のマユミの枝に、アケビの蔓が絡まっている。背伸びをしてぶら下がる淡いアズキ色の花をそおっと引っ張った。まるで宝石のようで摘んで耳飾りにしてみた。昔の人は植物からイメージした花簪や首飾りを身につけていたのだと思う。花だけではない。透き通った浅葱色の葉もお洒落で、髪飾りにしたくなる。


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  今を盛りのウツギの花。ミズキやガマズミも満開だ。高台から眺めると山はうっす、白く染まる部分と、山藤の紫でどこか雅な色になる。
 朝の散歩もいいけれど、夕暮れ近く、沈む夕日を背にして森を歩くのもまた発見があり愉しい。


 
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  見上げるとカラス山椒の木に若葉が…  こんな絵柄のカーテンもいい。毎朝窓を照らす朝日を感じて起きてはこのカーテンを開ける。いいなあ、こんなモチーフこそ欲しいデザインだ。


 
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  買い物帰り、少し遠回りをして道草。
  カラスノエンドウよりも小さなスズメノエンドウを見つけた。側には青いシラーも自生している。花摘みは自由。たとえ人が雑草と呼ぼうとも、自分にとっては宝物、持ち帰って草遊びをした。木工作家の富山孝一さんの敷板の上にささっと丸めて置いてみた。素朴な敷板がさもない壁飾りに息吹を与えてくれるようだ。空気が乾燥しているので、このままふんわりしたリースになる。大げさなことをしなくても、草花は楽しさやワクワクを教えてくれる。頭を空っぽにして草花と向き合う時間が、心の栄養となって満たしてくれる。


 
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 4月23日月曜日、ラジオの仕事が終わり次第、花巻にまいります。週末27.28日はレストラン無ら里にて暮らしのエッセンス倶楽部がございます。小さなバスケットをご用意していますので、花摘みをするように春の(すでに初夏のようですが)草花を盛りましょう。そのままお持ち帰りいただくよう、皆様の分をご用意しています。5月の母の日に、そのバスケットに初夏の草花を飾って差し上げるのも良いでしょう。
  25日には西和賀にカタクリを見にまいります。ミズバショウの群生地も近いとか…岩手の遅い春の草花のお話もさせていただく予定です。

  あなたにとって花を飾るとはどんなことですか?誰に送りますか?暮らしの中の草花について、この倶楽部から何かが生まれる予感がします。
  お席に余裕がございます。お一人でも多くのお仲間に出会えますように。
              Studio Plants  高瀬美紀

by miki3998 | 2018-04-20 21:00 | | Trackback | Comments(0)

ロシアンオリーブの花

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我が家の狭い庭からオリーブの木が無くなってしばらく経った。バケツ2杯分はあった収穫時には、リスが毎日同じ時間に来て齧っては、美味しかったとでも言っているように鳴いて挨拶していったものだ。2階のベランダまで届く大木は、ゾウムシにやられ、あえなくスカスカとなり枯れ朽ちた。

1本のオリーブの木は15年、家族と共に季節を過ごし、枝越しに見る丹沢の夕焼けも格別に美しかった。


 これは北鎌倉駅前の侘助の裏庭に咲くロシアンオリーブ。まるで蝋細工のような花が満開だ。すでに散った花が地面を飾り、それもまた美しい。実がなったという話はまだ聞いたことがない。庭に実のなる木があるのは、花を楽しむほかにワクワクした気分を味わえる。夜には地味だけれどライトアップされるから、週末にでも見に来てはどうだろう。お酒が飲めなくなって夜に立ち寄るのは仕事帰りだけ。もちろんコーヒーもありますよ、侘助は。


by miki3998 | 2018-04-19 10:30 | | Trackback | Comments(1)

「掛江祐造 陶展」生け込みの仕事

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  横浜日本大通りのギャラリー「Sumica 栖」さんで、生け込みの仕事をしています。今回は、『掛江祐造 陶展』です。常滑の窯から出来たばかりの焼き締めの作品が届き、それらに合わせて現場で(栖さんで)草花を生けてゆきます。



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  北鎌倉の野山で摘んだ季節の草花が掛江さんの器と出会い、その色や質感がぴったりおさまると、正直ホッとします。草花が主張しすぎても、また付録のように付け足した印象でもいけない。現場で悩みながらオーナーの栗栖さんと話し合ったり…(その過程も実は楽しいのですが)、時間をかけられるだけかけて4、5点の作品に生けます。草花は器と空間とが合ってこそ、より生き生きと見えてくるような気がします。


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 アシスタントのなっちゃんが撮ってくれた仕事中の一枚です。なっちゃんも下準備を手伝いながら生け方を学び、時には作家さんに質問をするなど熱心に勉強をしています。

 街並みも素敵な日本大通り、散歩がてら器の栖さんへ遊びにいらしてください。きっといい出会いがあるはずです。


    掛江祐造 陶展
        9/23(土)〜10/2(月)
         11:00〜19:00(最終日17:00まで)
        ※定休日27日 
      231-0023 横浜市中区山下町90-1-101
       ☎︎ 045-641-1586



by miki3998 | 2017-09-24 22:49 | | Trackback | Comments(8)

森とラジオと食卓と…草花の仕事とラジオパーソナリティ、やってます。


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